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指輪物語 新版 1 第一部 旅の仲間 上1 みんなのレビュー
- J・R・R・トールキン (著), 瀬田 貞二 (訳), 田中 明子 (訳)
- 税込価格:770円(7pt)
- 出版社:評論社
- 発売日:1992/07/01
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文庫
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紙の本
見ず嫌い・読まず嫌いの人のための「指輪物語」
2004/10/26 21:59
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わじゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
バカファンタジーは好きなんだけど、おおげさなのは性に合わないゆえ、世界最高のファンタジーと言われる原作にも作者にも、ましてやハリウッドだのアカデミー賞だのまったく興味のもてなかった私。「あれは一部が一番つまんないんだよ。だまされたと思って全部見てみ」という知人の言葉に、若干斜にかまえつつ、ビデオで見てみました。
指輪を葬ろうとする旅の結末。すごく悲しくて、リアルで、でも救いがあるの。それまでの数々のいやーな話(フロドの眉間のしわとか)は、すべてここに収斂されていた。物語ってそういうものなんだ。
これは原作にあたってみなければ。
すると。うわ! エルフ語の本まである(笑) エルフっていうのは物語に重要な役割を果たす妖精の一族で、北欧神話に出てくるのです。「指輪物語」は文学者で言語学者であるトールキンの研究の集大成みたいなもので、エルフ語の文字はトールキンが北欧の伝承物語研究の中で、古ケルト語をベースに創作したのだそうです。すごい人がいたんですねー。
原作は、話があっちにそれたりこっちにそれたりするところにかえって神話的な世界の厚みが感じられました。素朴な訳のおかげもあって、もっとゆったりして朴訥とした印象です。トールキンはこの古風な伝承物語風な語り口をわざとやってるのです。お話の中で、登場人物(ピピン)に、プルースト以降にありがちなくどくどしい情景の描写なんかをギャグっぽくさせてるくらいだもの。
映画の方は必死で話を進めないと終わらないので(笑)、もっとスピーディーで、ハリウッド映画らしく視覚的・直感的に訴えるつくりになっています。会話もすごく洗練されている感じです。ただし洗練されすぎてて、会話のひとつを聞き漏らすとあとで意味わかんなくなったりするので注意。
ファンタジーに抵抗がある人は、作家や物語が創作された背景からはいる楽しみ方もあるかも。いまさらトールキンや「指輪物語」やこの三部作の映画について、私などが語ることもないのは百も承知なのですが、私といっしょで、見ず嫌い、読まず嫌いの人もいるのではないかと思い書いてみました。ただいま、全6巻の原作の3巻目にとりかかり中。映画を見ておおまかなところをつかんでからトライするのがオススメです。
紙の本
映画の後に読むのも良し!
2004/04/04 14:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Clavat - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画「ロードオブザリング」もついに完結した。
私は映画好きということから、ロードオブザリンクをしり、
この原作「指輪物語」に興味を持った。
そして映画第1作の公開前に、原作を読み始めたが、とても難しい。
登場人物や、○○族といわれても、ピンとこない。
一度は原作を読むのを諦めていたが、映画を見終わった今、
また挑戦してみようと思って読み始めた。
するすると読める。確かに映画から原作という、
逆の流れを辿った私の場合、映画との違いに戸惑うことはあるが、
この250ページという第1巻を、2日とかからずに読んでいた。
原作では語られなかった部分が
映画「ロードオブザリング」のファンにとっても新鮮である。
そして、映画の結末は知っていても、ハラハラドキドキする。
そんな魅力を、原作から改めて感じることが出来る。
私がオススメしたいのは、特に「映画だけを見た人」である。
原作を読み始めていないあなた、ぜひ原作も読んで欲しい。
また、原作が難しいと思われて諦められた方には、
映画で、世界を理解してから原作へと帰ってきて欲しい。
紙の本
その輝きは色褪せない珠玉のファンタジー
2002/01/30 06:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
二十世紀、最も優れた書物はなにか? と英国の新聞が読者に対して行ったアンケートで堂々の1位に輝いたのがこのトールキンの指輪物語。その内容は壮大で、繰り返し読む度に新しい発見に出会える奥の深いファンタジー。
はじめにこの物語の序章ともなる、ホビットの冒険を読むと物語に入りやすいと思います。また文庫版に含まれていない「指輪物語 追補編」を後で読むと、この物語の深さに驚かされるハズ(そちらの方は物語の登場人物の後日談などもあります)。少し序章の説明などが長くわずらわしいかもしれませんが、読み飛ばしながらでも是非最後まで読んでほしい一冊。ずっしりとした奥の深い物語の魅力を存分に味わってください。