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そして誰もいなくなった みんなのレビュー

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みんなのレビュー90件

みんなの評価4.2

評価内訳

90 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

狂った論理

2002/05/11 21:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 冷静で短調な語りが効を奏し、クリスティの作品の中でも異色の恐怖ストーリーに仕上がっている。犯人の見当はすぐについたが、犯人と殺人の動機がわかってもますます怖さが増すのみで、ポアロものにあるようなカタルシスは全くない。この理不尽さは映画「バタリアン」にも匹敵する。
 邦題の素晴らしさも手伝って、わが国でも「ミステリ史上の大傑作」という地位は揺るぎないものになっているが、よく読めば読むほど、奇妙で狂った感が増幅してゆく変な小説だ。

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紙の本

舞台や映画とはエンディングが違うらしい。最後の方を読んでいくと確かにそのことにうなずける。小説の形式のミステリーでないと味わえない種明かし。トリックや構成にただ、ただ感心!

2001/07/09 13:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「ミステリー」の書評なんかするなよ。ましてや字数稼ぎにプロットなんか書き出すなよな…という人が多いと思う。ミステリーは予備知識なくさらで入っていくのが楽しめるコツなんだよと。

 「ミステリーの最高傑作!」とも称されているこんな有名な本を取り上げ、そこに★を五つつけて「やっぱりすごい!」なんて書くことがいかに愚かなことか、私も充分に自覚している。
 でも、この原作が映画化されて沢山の観客を集めたのもだいぶ昔なのだ。そんなことは全然知らない10代の読者だっているんだよ。5年後、10年後に10代の「誰さ、アガサ・クリスティーっていうのは?」という人が読むコンテンツになる可能性だってあるんだよ…そんな気持ちで、ミステリー好きなら読んどくといいよと、やはり書き留めておきたい。

 地形と気象の条件から、周囲から孤立してしまう島がある。そこにお互いを見も知らない、接点のない、いろいろな職業や年齢、経歴の男女8人が呼び出されて集まってくる。

 彼らを招待したのはU・N・オーエンという人物。だが、招待客の誰もが、彼を知らないときている。満足のいくディナーを用意してサービスしてくれる使用人の夫婦すら、その島の邸宅のオーナーに面識がないというのだ。
 妙な雰囲気を感じ取って人びとが食卓につくと、どこからか不気味な声が聞こえてくる。それは、そこに集う10人が過去に犯罪を犯した、人を殺したという告発なのであった。

 「それは考えすぎだ、濡れ衣だ」「故意ではなく事故だったのだ」などと告発に内心で反発する人びとだったが、思い当たるふしもある。やましいこともある。バレてまずいと思う人も…。何より自分の過去をよく知られていることが気味が悪い。皆の心に動揺が走る。

 声の発信源が、使用人夫婦が手紙で指示を受けて回したレコードに録音されていたことを突き止めたメンバーは、告発の内容について自己弁護をはじめ、さらに自分たちが置かれた情況を把握しようとする。
 その矢先、メンバーの一人が皆の目の前で突然息を引きとる。
 そして続いてまた一人…。

 死が訪れるたび、食卓の上の10個のインディアン人形が一つずつ消失する。その死はまた、人びとの寝室に掲げられたマザーグースの子守唄の歌詞そっくりだった。子守唄をなぞるように一人、また一人と息を引きとって…。

 途中から「次はどのように?」と子守唄の歌詞のページに戻っては読み進める。10人の殺人が予告されているようなものだ。何しろタイトルが「そして誰もいなくなった」なのだから…。
 全員が死ぬ。だけど犯人はまるでわからない。作者は手がかりをまったく寄越してくれない。

 結局、最後に付けられたある人物の告白書ですべての謎が解かれるという見事な構成。想像を超えたトリックである。
 職業や性差などにより類型化された人物描写が、密室のパニックに生きてくる。神の業のような小説だとあきれる。

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紙の本

ネタを知っていても、読むべき。

2002/07/31 23:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やすみつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初読である。あらすじは知っている。犯人というかメイントリックもおよそわかっているつもりであった。そんな状況で読んで楽しめるだろうかと危ぶみながら読んだが、結果としては、十分楽しめた。犯人、わからなかったし。(笑)
名作である由、改めて賛意を示す。
ところで原題は「Ten Little Niggers」ということだが、この邦題はすばらしい。

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紙の本

驚き

2002/07/07 00:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真泰 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 それぞれ面識の無い10人の男女が、 U・N・オーエンと名乗る人物から招待を受けインディアン島の彼の邸宅へやって来た。客人たちの部屋には、何かを示唆するかのように古い子守唄の「10人のインディアン」の詩が額に飾ってあり、さらに、応接間のテーブルの上には10個のインディアン人形が。そして、突然部屋の中に、10人の客人の過去の犯罪の告発の<声>が響いた。それを皮切りに、「10人のインディアン」の詩になぞらえた惨劇が始まってゆくミステリー。
 ミステリーの女王クリスティーの最高傑作ということで、推理小説をほとんど読んだことがなかった当時、評判の良さとタイトルに好奇心を擽られたという理由から読みました。孤島で10人の人間が1人また1人と殺されていく恐怖。今ではありきたりな古典的な展開だけれど、最後まで作品に引き込まれ夢中で読みました。そして、最後に犯人が明らかになった時の驚きは今でも忘れません。でも初めて読んだ当時は、推理小説とは何か全然分かっていなかったので、あのまま犯人が不明で終わって欲しかったと強く思ったものです。それじゃ、推理小説として成り立たないんですけれど(笑) 想い出の一冊です。

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紙の本

本格派ミステリーの最高峰

2002/03/28 13:35

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投稿者:シャーロック - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『そして誰もいなくなった』は、わたしがはじめて読んだミステリ小説である。この本に出会ったおかげで、ミステリ小説の面白さに気づくことが出来たし、また本を読むことがこんなに楽しいのだということに気づくことが出来た。
 時間を経て種種のミステリを読んだ今でも、わたしの中で本格派ミステリの中で最高峰の地位を占めるのが、この本の作者アガサ・クリスティの作品である。またクリスティー作品の中でもっとも深い感銘を受けたのが、まさにこの本、『そして誰もいなくなった』なのだ。

 孤島で、完全に外部との接触をたたれた状態で次々起こる殺人事件。しかも、殺人はマザーグースの童謡の通りに起こっていく。殺人の後に消えていくインディアン人形。いったい次は誰がしぬのか、犯人は誰なのか…。

 読み進めるうちに、完全にクリスティーの世界にはまっていく。そして、その結末を知ったとき、あなたは必ずや深い感銘を受けるだろう。このわたしが、そうであったように。ミステリ好きにも、また、今までミステリーに興味がなかった人にも、自信をもってお勧めするのが、この本、『そして誰もいなくなった』である。百聞は一見にしかず。ぜひ1度読んでみることをお勧めする。

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紙の本

推理小説の原点。

2002/03/06 14:03

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投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る

 数あるミステリーの中でベストテンに入るかもしれないくらい有名な作品。見知らぬ島に招待された男女は過去の罪を告発され、一人一人殺されていく…。推理小説の定番ともいえる舞台設定の大元になっているのがこの小説。
 小説と映画ではラストシーンが異なりますが、個人的には小説の方が衝撃が大きくて好きです。思わず唸らされる結末と、物語の全てを表すタイトルが秀逸。

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紙の本

ミステリー史上最大の大技

2001/07/01 15:12

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投稿者:ぽあろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 孤島に集められた十人の男女が一人づつ殺されていく。犯人はこの中にいるのか。謎の十二人が存在するのか。本当に全員が犠牲となるのか。さまざまなトリックを弄してきたクリスティにして最大の大技。今なお多くの作家によるエピゴーネンも生まれているが、とうてい及ばない。発表当時読んだ人は、さぞや驚いたことだろう。

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紙の本

たまには本格謎解き小説の傑作中の傑作を

2003/02/12 16:58

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投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

孤島の豪邸に10人の男女が招かれるが主の姿はない。全員が集まった広間にどこからともなく怪しい声が響き、10人が過去に犯した隠された罪状が暴かれる。各人の部屋には「マザーグースの子守唄 10人のインディアン」の歌詞が書かれた羊皮紙が掲げられている。ダイニングルームにはインディアンの人形が10個、飾られている。そして子守唄の歌詞どおりに殺人が進行し、人形はそのたびに壊れていく。
とにかく読者に対する作者のサービス精神、これがただものでない。何が凄いったってはじめに「犯行の意図はここにあるぞ」「これからこんなことが起こるぞ」と読者に見せびらかすのであり、ここまで挑戦的なミステリーにはめったにお目にかかれるもんじゃあない。マジックではそうなのだがマジシャンは次におこる現象を観客に絶対に説明することはない。マジックの真似事が好きな私にしてみればこのタブーがわかっているだけにここで仕掛けられるトリックの鮮やかさにおそれいるばかりである。
「10人のインディアンの少年が食事に行った。一人が喉を詰まらせて9人になった」
「9人のインディアンの少年が遅くまでおきていた。ひとりが寝過ごして8人になった」
殺人鬼はこの10人のなかの誰かなのだ(実は島にはもう一人隠れ潜んでいたなどという子供だましのタネあかしはない)。謎解きの面白さだけではない。うずまく疑心暗鬼と不安の無駄のない描写。これは第1級のサスペンスでもある。
ラストは「1人のインディアンの少年があとに残された。彼は首をくくり、あとには誰もいなくなった」………とその通りになってしまうのであるから、では犯人はだあれと、摩訶不思議! 呆然となる。
外界と隔絶された場所でおこる連続殺人プラス「見立て殺人」(ミステリーの特殊用語でこの場合のように子守唄にみたてた様式を伴う殺人を言う)である『そして誰もいなくなった』の類型作品は数多くあって最近では山田正紀『ミステリ・オペラ』、笠井潔『オイディプス症候群』、マイケル・スレイド『髑髏島の惨劇』があげられる。三つとも一昨年、昨年のミステリーベストランク入りした作品ではあるが、比較すればこのオリジナルの傑出ぶりがますます際立つのである。
「見立て」は読者が何に見立てているのかわかりやすいものでなければならないと思う。マザーグースのこの唄はイギリス人なら誰でも知っているものらしい。日本で言えば「とうりゃんせ」「はないちもんめ」「かごめかごめ」といったところか。わかっていてはじめてストーリー展開に興趣がわくのである。一番目は食事中に殺されたな、では二番目は寝ていて殺されるのだろうなどと。ただしこの唄を知らない日本人読者でもはじめに紹介があり、しかも短い歌詞であるから差し支えないといえる。
アガサのサービス精神の一番のあらわれはなんと言ってもこの本の重量が軽いことである。中編小説に仕上げていることだ。余計な叙述を一切そぎとり、著者はもっぱらトリックの鮮やかさ一本で読者を圧倒する。「え、そうだったかな」「まさかそんなこと書いてあったかな」と解決の章を読み尽くすまでにはなんどもなんどもページをめくり返すことになります。軽量であるからこそ可能になる吟味だ。そしてこれは作者に対する読者の礼儀であって、このめくりかえしをやってこそ、トリックの醍醐味を満喫できる仕掛けなんですね。最近流行の「巨編」とか「超大作」となりますと、めくりかえしの礼儀などのっけから作者は期待していない感があって、手に持っているだけで腱鞘炎になるぐらいだから、解決編の鮮やかさが欠落してしまうのです。本格謎解きは「軽い」のに限る。

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発想がびっくり

2002/02/11 12:51

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投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 元判事、女家庭教師、医師、元警部などの8人の招待客がインディアン島に集まってきます。やがて彼らは1人また1人と、「10人のインディアンの少年が食事に出かけた。1人が咽喉をつまらせて、9人になった」で始まる、マザーグースの歌のとおりに殺害されていき、そして島に合った10体のインディアンの人形が同じように消えていく。
 
 物語に登場する人物は10人。普通ならば、この中に犯人がいるはずだと思って読み進んでいくのだけれど、どんどん人が死んでいき、容疑者を考えているうちに、ついには最後の1人までもが死んでしまいます。まさにタイトルどおりになるのですが、そこに行き着くまでと、その後の真相に驚きます。パズルのようなミステリーというより、心理トリックという感じの作品。
 映画化もされているので、そちらもオススメです。

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紙の本

女王ですな

2001/07/13 17:01

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投稿者:くもざる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 さすが「ミステリの女王」アガサ・クリスティー。その名に恥じない名作だ。何のつながりも関係もない男女数名のもとに、知らない人からある招待状が届く。招待状の内容は、孤島にある屋敷でのバケーションのお誘い。しかし、招待主はもちろんのことよばれた皆も初対面。不思議に思いながらも、皆それぞれの理由で孤島へ集まるが…。

 一人ひとりと消えていく恐怖。誰が犯人かは分からない上に、顔も知らない他人通しなので、当然疑心暗鬼になっていく。誰が犯人か当てながら読みすすめていくと面白い。この犯人についてはよーく考えて欲しい。当てたら相当嬉しいと思う。

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2005/04/04 08:21

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2005/11/15 22:33

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2005/12/25 13:58

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2006/02/13 18:22

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2006/07/04 01:10

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