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せつねー、なんか読後に泣きそうになった。おれもこんな生き方が出来たらな、と思う。いい奴だな一平は。正直めちゃくちゃ良い本。とにかくなきそうになった。
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心にずしっと考えさせられる小説です。けれども非常に読みやすく引き込まれるようにして中に入っていけました。
純真でまっすぐしかし弱い面を持つ主人公”一平”はもちろん、その他の登場人物”加納””朋子””藤沢”の人間描写がとてもよく書けていると思いました。
そしてそれらの人物それぞれに人間の持つ悲しさのようなものが見え隠れしていて、私はとてもつらくなりました。
日本猿の生態の記述も非常に興味深いものです。
エンディングの風景描写も、頭の中でくっきり思い描ける素晴らしいものでした。
また遠藤周作氏のいい本に出会えて非常にありがたく思っています。
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どんなに勝気な女でも持つ女の性がでていた。自分に見える性質を人にみてイラついてしまう人間。勝手な俗の世界で一平の生き方はうけいれられないけど、すがすがしかった。
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よかった。
最後まで、朋子が加納を捨てられなかったところ。
主人公の生き方には憧れるが、朋子に深く共感を覚える。
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耳をすませばのお父さんのセリフを思い出した。
人と違う人生を歩むことは・・・
ってやつね。
やっぱり好きな仕事に情熱注ぎたい。自分の信念を持って生きていきたい。本当にそう思えるようになる。だからこの本好きなんだよね。
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まっすぐに自分の生き方を貫く主人公は素敵ですね。
どうしようもなく他者に影響されたり、阻害されて、変えざるを得ない時もやっぱりあるけれど…。
主人公が恋い焦がれている女性も、最終的には悲しい結末になってしまって、エンディングを物悲しくさせているところがあるけど、美しい描写で描かれていてGoodですね。
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大学の卒業研究でニホンザルについてちょこっとかじったから、あまりに内容が近くてちょっとびっくりした。
一平はあれで幸せ……なんだろうなあ……。”彼の生き方”を考えると胸が苦しくなる。
加納は嫌い。嫌い。嫌いだ。根本から女を馬鹿にしてる。…でも朋子の気持ちも分かる…。
朋子は『昔の女性』という印象だったけど、今もこの頃と変わっていない部分はあるんだろうな。だから彼女の気持ちの変遷も行動も理解できるんだと思った。
ずっとオチのついた話しか読んでこなかったから、最後は少し戸惑った。
でもホントにすごく読みやすい。昔の文庫だから字も小さいしこの本は厚みがあったけどあっという間に読めた。かといって字だけなぞってる訳でもないし。
読んでるのが楽しい。
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これ読んで中国での仕事の姿勢が変わった。
彼のように自分も生きていく事になっても
間違いじゃないんだと、勇気付けられた。
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どもりのため子供の頃から気が弱い一平。人よりも動物を愛した彼は野生猿の調査に生涯をかける。人間の身勝手に翻弄される動物たち。
この本が書かれたのは20年前なのに、こういうストーリーということが哀しい。全然人間は変わらないのかしら。久し振りに泣いた本でした。
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理想に生きる事と現実社会で生きる事の対比。
一平のような生き方には憧れるけど、絶対に出来ない。ひたむきでどこまでも真っ直ぐでいつまでも純粋な人間って凄いと思った。
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いくら猿がすきでも ここまでは・・( ̄_ ̄∥) と最初は
思っていたけれど こういう生きかたも「あり」なんだと
読み終わったあと 不思議な勇気が湧いて来た作品。
あとになって いろんな想ぃが じわじわ来ます。
ヒトは 何を人生の主軸に持って来るかによって これほどまでに
生きかたに こだわりを持てるんだなぁ・・と 考えさせられた感じ。
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もう10年以上前ですが、就職活動期間中に読んだ気がします。
最終的に、どちらの生き方も否定せずに終えるのが遠藤周作流の優しさと思いました。
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読み終わった後も本を読んでいる余韻が残っているような本。
私が遠藤周作の作品の中で一番好きな作品。
自分のやることに一身を捧げる決意、その強い意思を一平から感じた。
一平の生き方、加納の生き方、朋子の生き方はそれぞれに違う。
誰の生き方が悪とか善とかいうことではなく、ただ単に生き方が違う。
そんな当たり前のことを改めて理解する。そんな作品であると思う。
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著者は洗礼を受けたキリシタンとして有名であるが、今回のストーリーには彼独特の宗教観は見受けられなかった。
吃音症の少年が成年へと成長していく中で、変わらない純朴さが描かれている。対照的に、その友人は成長するにつれて少女から女性へと変化していく。
ただひたすらにまっすぐ生きようとした、不器用な男性が、時代の波にもがきながら戦い続ける。
愛とは何なのか。
自らの信じるものは何なのか。
そんなことを考えされられた一作だったと思う。
この辺りが遠藤周作氏の魅力ではないだろうか。
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就活前の私にピッタリな一冊。
人からどう思われようとかそんなことは構う必要はなくて、それより自分の意志を大切に。
守りたいものは、なにがなんでも守る。守りたいものを見つける事は人生において大切だとつくづく感じたな。
遠藤さんのメッセージが伝わりやすい、読みやすい一冊。