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みんなのレビュー38件

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36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

体に「自己」してもらう癒し

2001/08/19 21:34

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:フミコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 僕たちの精神が肉体によって生かされている、って思うことはあるだろうか。無限の想像力と限界だらけの肉体を持って生きなくちゃいけない僕たちの「自己」は、限界のない可能性を持っている(と思われている)脳によって決定されているわけではないらしい。底抜けに曖昧なのに、恐ろしいほど非寛容な「免疫」によって僕たちの「セルフ」は管理されているようだ。

 この本には、僕らの「自己」という意識はとても不器用なのに、肉体のほうはマインドを飛び越えて環境に上手に適応しているらしい、ということが書かれている。曖昧なのに非寛容なのって、「普段はヘラヘラしていても、やるときはやる」ってキャラクタリスティックなのかもしれない。僕たち一人一人の体には、そんな「免疫」がついていて、その免疫によって「非自己」だと判断されてしまえば、僕たちに「自己」を(意識的に)形成させている脳でさえも排除されてしまうのだ。
 そんなに厳格に「自己」と「非自己」を区別するのにもかかわらず、免疫系の細胞はその場に応じてとても臨機応変な変化を遂げる。彼らは外界の状況に応じていろいろなものに姿を変えるのだが、どうやらそれは最初から決定されているものでもなんでもなく、その場その場で適当に決められているらしい。
 要するに「何でも屋」がいっぱいいて、その場その場でやらなくちゃいけない事を片付けていってくれるんだけど、親方みたいなものはいなくて、一人一人がキチンとしているから全体的にはなんとなくうまくいっている、という状況だろうか。
 僕たちの意識は環境に適応するのがヘタくそだから、準備や計画を立てたり、照れや見栄やプライドなんかもあって、結局自分で自分をがんじがらめにしている事がたくさんあるんだけれど、体のほうは寡黙にも目の前にある「立ち向かわなくちゃいけないこと」にまっすぐなようだ。

 タイトルにもあるとおり、この本は「意味論」であって、難しいサイエンスの話よりも、免疫学を通して、生きるために見習えることがたくさん詰まっている。体によって見習うことって意外とたくさんあるみたいだ。「精神論」に偏りがちだった僕たち日本人にも、これから役に立つことがたくさん見つけられると思う。

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紙の本

免疫

2020/07/28 09:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近ウイルスの話題には事欠かないけれど、そもそも免疫について自分がよく知らないことに気づき手に取った一冊。脳死と臓器移植に関する議論が著者がこの本を書く動機だったそうで、移植の拒絶反応から始まり、免疫の「自己」認識のあれこれについて書かれている。聞きなれない単語が多く、違う言葉が同じ意味で使われてる場合があるのでメモを取りながら読んだ。

個人的には、第三章のネットワーク説が興味深い。未知なる病原体を中和する抗体をなるべく短い時間で作り出すためのデータベースを維持管理するための仕組みが、抗体と抗体をつなぎ合わせたネットワークであるという「説」なのだ。標的に合わせて抗体を作るというのは、免疫の説明ではよく言われることだが、免疫細胞にとってなかなか過酷な仕事であるらしい。分からないものに対して対応するために、常に管理されたデータと人員(この場合は細胞の選別)という多大なコストを支払っている。今、自分が生きていることが不思議なくらいだ。

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2006/02/15 15:46

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2006/10/17 01:36

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2011/03/05 18:35

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2011/08/30 13:56

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