紙の本
興味深い対談
2024/05/26 14:24
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
林達夫と久野収の対談。二人とも現在ではあまり顧みられることがなくなってしまったかもしれないが、それは惜しいと思わせるなかなかに興味深いものとなっている。
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【由来】
・読書猿
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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【目次】
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とても遅い読書:10年かけて読んだ本のこと 読書猿Classic: between / beyond readers: http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-343.html
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外交官の家庭で少年時代を欧米で過ごした林、京大哲学左派として戦前に治安維持法で投獄された久野。両者を単純に「左翼」で括れない。同じく終戦まで投獄されて子女もそれぞれ左翼活動の羽仁五郎(死に先んじたスターリン批判により日本共産党と決別の栄誉ももつ)のアジテーション講演が盛況となる左翼への期待(資本主義への不満)が60年安保に沸騰した余韻が残っていた時代。当時、林が大学の講義で「羽仁五郎について」と言うと学生は耳をそばだてた、「雀百まで踊り忘れず」「馬鹿の一つ覚え」「だがこれは褒め言葉なんだ」五郎は聞いて欣喜
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林達夫と久野収の思想家対談。林は平凡社『世界大百科事典』、久野は『思想の科学』や『週刊金曜日』の編集で知られる。2人とも寡作であったが、本書では古代ギリシアから西田佐知子に至るまで、文字通り自由闊達かつ厚みのあるやりとりが展開され、圧倒された。思想の表現方法は文章に書くだけではないことを教えてくれる。