紙の本
子育ての参考に…。
2002/01/14 08:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔話的魅力にあふれた絵本です。昔、あるところにワルターという男の人がいました。ワルターはリンゴの木をもっていましたが、この木はまだ実がなったことがありませんでした。よそのリンゴの木がたくさんの実をつけているのをみて、すっかりかなしくなったワルターは、心をこめて祈るのでした。「ひとつでいいから、うちのきにもリンゴがなりますように」。
この願いはかなえられました。ある春の夜、ワルターのリンゴの木に、白い花がひとつ咲きました。ワルターはうれしくてうれしくて、夜も昼も花の番をし、花をだいじにだいじに守ってやるのでした。
そうして育てられたリンゴの花は、夏には小さな実をつけ、日増しに大きくなり、秋にはりっぱなリンゴになったのです。でも、取り入れ時になってもリンゴをとりませんでした。リンゴはどんどん大きくなりましたが、ワルターはそれでもとりませんでした。…
やっとかなえられたことであっても、モノには加減というものがあるでしょう、というお話。昔からリンゴは知恵の実(旧約聖書)だったり、毒の実(これは白雪姫)だったりと、いろいろなものを暗示していますが、このお話の中では、なんなのでしょう。わたしは過保護に育てられた男の子を思ってしまいました。女の子ではなく、男の子。でも、このお話のようにリュウを退治できればいいかと思ったり。
油彩タッチの渋い色合いのユーモアたっぷりの絵です。ワルターの憎めなさ、がとってもでてます。くり返し読みたくなる、奥深い魅力のある絵本です。
【B◎◎KRACK】 No.104 2001/10/17発行
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おばけは出てこないです。
大きなリンゴの話し。
絵もお話も可愛くて大好きです。
民話っぽいところがお気に入り。
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子供が描いた様な絵がすばらしいです!
特に、大きなリンゴを背負って歩くワルターの後ろを汽車が通っていく場面。
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おばけのお話じゃないよ。(笑) ちっちゃなシアワセの大切さを教えてくれる本。 母のお気に入りでちっちゃな頃によく読み聞かせてもらいました。
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子どもの落書のようなこの絵本から、読み手はどんなメッセージを受け取るだろうか。小難しい理屈は置いといて、子どもと一緒に無邪気にお話の世界にひたりたい1冊。
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大切な人にもらった本。読むとその人の心の淋しさが見えてくるようで泣けてくる。多くは求めない。ひとつでいいんだよ。
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あるところに貧乏なワルターという男の人がいました。
ワルターはリンゴの木を一本だけ持っていましたが、この木はまだ実がなったことがありませんでした。それ以上に、花すらつけたことがなかったのです。(写真?)
隣の家のリンゴの木がたくさんの実をつけているのをみて、すっかり悲しくなったワルターは、心をこめて祈るのでした。(写真?)
「ひとつでいいから、うちのきにもリンゴがなりますように。そんなにりっぱなみでなくてもいいのです。ひとつでいいからほしいのです」
果たしてこの願いはかなえられました。
ある春の夜、ワルターのリンゴの木に、白い花がひとつ咲きました。
ワルターはそれはもう喜んで、リンゴの木の周りを飛び跳ねて喜びました。夜も昼も花の番をし、花を大事に大事にに守ってやるのでした。
こうして育てられたリンゴの花は、夏には小さな実をつけ、日増しに大きくなり、秋にはりっぱなリンゴになったのです。
でも…ワルターは取り入れ時になってもリンゴをとりませんでした。あと一日、あと一日…。
リンゴはどんどん大きくなりましたが、ワルターはそれでもとりませんでした…。
そして…
とうとう、りんごはとんでもなく大きくなってしまいました。
お化けのように大きくて、売りに行くにも汽車に入らず、仕方なく背中に抱えて汗をしながら懸命に歩くワルターの挿絵が心打たれます。
市場でどんなに高く売れるだろう。
ただ、それだけを夢みて頑張りました。
でも…
市場では口々にののしられます。
「こんなリンゴ見た事ない」
「この嘘つきめ」
ワルターが予想だにしなかった事態に戸惑っています(写真?)
結局、夜になってもリンゴは売れませんでした。
仕方なくワルターは真夜中をリンゴを背負って帰りました。
☆。.:*:・'゜★。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★
ここから先はネタバレになってしまうので、
気になる方は『おばけリンゴ』ヤーノシュ著、福音館書店で検索してみてください。
ワルターの素直さ、純朴さ、そして、憎めない彼の姿。
けなげさ。
何ともユーモア溢れる、そして、ほっこりとさせてくれる、とても素敵な絵本です。
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貧乏な男・ワルターと、ワルターが大事に育てて大きくなったリンゴのお話。
読んでいるうちに、ワルターが夫でリンゴの木が妻、そしてひとつでいいから欲しいと待ち望んだリンゴが子どもに思えてきました。子どもは絵とお話を素直に楽しみますが、大人は内容について深く考えてしまう絵本です。
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以前、これの芝居を見た。谷川俊太郎がアレンジした本だった。
うんうん、と思い出した。確かにこんな話だった。
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びんぼうなワルターさんちの花も実もつけなかったリンゴが、ようやくつけた実が、ずんずん大きくなり、市場でも売れないほどに。そして、そのリンゴのお話は、ドラゴン退治にまで発展していきます。
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チビ1号、幼稚園にて。
ワルターのリンゴの木にやっと実ったリンゴでしたが、大き過ぎて、かわいそうなことになってしまったところが残念だったようです。
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貧乏なワルターさんのささやかな願い。りんごひとつ。とっても嬉しい気持ち、なかなか取れない気持ち、よく分かります、、で、大きくなりすぎちゃった。絵も素朴な感じでいいです。
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ヤーノシュの家にあるリンゴの木には実がなりません。それで、
とにかく1つだけ実ができるのを祈るヤーノシュにリンゴの実が
1つだけつきます。とびきり大きなリンゴが。そのリンゴは
思いがけない役割を果たし、ハッピーエンドな感があるのですが
終わりは一筋縄ではいきません。解釈多様にできそうだし、
読む時によって変化します。
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おばけりんご、その名の通り大きくなりすぎたリンゴです。
ひとつでいいからと願って出来たりんご。
もっともっとと欲張って大きくなりすぎたりんご。
売りに出ても誰も買ってくれません。最後には国の役に立ちますが
このりんご、子どものこと?と思ってしまう。
パラサイトチルドレンのようでどっきり。
手放すのに一苦労する主人公のようにならないかしらと。
普通のリンゴ、良く熟れておいしいふつうのりんごに育てよう、どきどき。。。
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リンコきらいなの?!
と、いうところ♪
可愛い絵や内容のわりに、「ひみつけいさつ」とか出てきてやっぱり可笑しい!
好きだー。