紙の本
それぞれの視点が面白い
2016/07/25 12:30
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏目漱石がロンドン留学時にホームズと出会い、事件を解決するという設定で、漱石の視点とワトソンの視点で交互に描かれています。現実にいた漱石と架空の人物のホームズとを一緒に登場させることで、ホームズまで現実にいたものと感じさせられました。事件のトリック自体は分かりやすく、気軽に読めました。しかし、漱石の視点では、ホームズはまるでキチガイのように描かれており、ちょっとイメージが崩れる感じです(≧∇≦)
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パロディとして読むと面白い、が、シャーロックホームズの知識も夏目漱石の知識も並にしかもってなかったから、もっと持ってたらもっと楽しめたんじゃないかなと思う。本格ミステリとしては、膝を打つ様なことは無かったですね。(この表現古臭くて好きくないけど便利なんで使う)
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英国留学中の夏目漱石とシャーロック・ホームズがコラボ。1章ずつ漱石側とホームズ側(ワトソン記述)から交互に書かれ、ホームズの奇人ぶりが御手洗と重なって楽しい。トリックやミステリ自体は地味目だけど、肩の力を抜いて楽しめる1冊。
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ホームズと漱石の出会い。トリックとか謎解きはホームズものっぽい、とってもおもしろい。わらえます、そしてラストにほろっとする
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ホームズの短編を読んでいる気分になれます。美味いです島田荘司。結局いいとこ取りは夏目くん?ワトソン君が可哀相(笑)
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読んだのは相当昔なんですが、今でも一番好きなミステリのひとつとして挙げてしまう一冊。「もしもロンドン留学時代の夏目漱石とシャーロック・ホームズが出会っていたら」というお話。(そういえばアニメの『名探偵ホームズ』でも漱石が出てきましたが、日本のシャーロキアンの間では定番なんでしょうかこの想像は)。ホームズが相当奇人変人として描かれているため、純粋なホームズ好きに受け入れられるかはわかりませんが、個人的にはこういう解釈大好きです。
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イギリス留学中の漱石の遭遇するミイラ事件。ある婦人が再会した弟がおびえる東洋人。発見されたミイラの中のメモの謎。甲冑の謎。シャーロック・ホームズの推理。
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御手洗物だったように思うが、もしホームズが小説のような行動を本当に取っていたなら相当目立った変人だったろう、というようなことを御手洗だったかに言わせていたが、おそらくそれを発展させて書いた小説だと思われ、刊行当時、ニヤつきながら読んだ記憶があります。(笑)
もう1人のワトスン役に夏目漱石が登場。ホームズ物のタッチと、もう一つの視点である漱石を通したタッチが交互に描かれ、ある時はホームズマニア(シャーロキアン?)として、ある時はシニカルな可笑しさとして、全体としてホームズに対する愛情で包み込んだ微笑ましい作品になっています。
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思いっ切り空想の羽を伸ばした小説。
最後の結末は途中から見えたが、それでも軽やかでかつ素敵な終わり方。
ただホームズの変人ぶりに焦点が置かれているのか、英国時代の漱石の「塞ぎっぷり」がキャラクター造形にそれほど生かされていないか。
漱石の閉塞感を上手くデフォルメできれば、全体的にもう少しハチャメチャ感が出せたような気がして少々惜しい。
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ロンドン滞在中の夏目漱石がホームズと出会っていたら…という設定のホームズパロディ本。完成されたプロの二次創作という感じでした。漱石とホームズどっちが実在の人物だか架空の人物だか一瞬わからなくなりました。
同じ出来事について書いてるのに漱石視点とワトソン視点で捉え方や誇張の仕方が全然違うのが面白かった。ホームズを初っ端から変人として捕らえてる漱石と若干神聖視してるワトソン。これって御手洗シリーズでいうと石岡君の書く御手洗とハインリッヒの書く御手洗がまったく別人のようになるのと同じことなんじゃないかなと思ったりしました。
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漱石の文体もドイルの訳文調もどっちもすきだから楽しい
こちらのホームズはだいぶひどい調子だけど、でもなんだか現実味があっておかしい
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なんだかな〜と思いつつ頑張って読んだ。
が、最後のシャーロックホームズがバイオリンを弾く場面が異邦の騎士で御手先がギターを弾く場面に重なり胸熱。が、それだけかな。