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音楽の文章術 レポートの作成から表現の技法まで みんなのレビュー
- リチャード J.ウィンジェル (著), 宮沢 淳一 (訳), 小倉 真理 (訳)
- 税込価格:2,750円(25pt)
- 出版社:春秋社
- 発行年月:1994.4
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紙の本
音楽について書くために
2005/11/09 10:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RinMusic - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽はいつも理想郷にあり、音楽に触れることはあたかも夢世界にいるかのようでもある。だから音楽について語る(演奏を含めて)ことは本来楽しいことである。多くの音楽回想集が出版されているし、インターネット上でも自由闊達にその楽しさを謳歌している人々が多いようである。
私たちは音楽に限らず、論理的に整合性を持った文章を書くことを苦手としている。論文重視を掲げるフランスの教育で求められる論理的展開力は、当然のことながら曖昧な言い回しを避けて、正確かつ直接的な表現を取らざるを得ない。この点で日本人の表現方法と対照的である。音楽について語られる言葉は、ほとんどの場合が個人的体験に基づく感想である。本来ならば音楽とは心に問いかけるものだから、それでいいはずなのだ。しかし、音楽は同時に学問でもある。つまり音楽が「音楽学」となる瞬間、学問としてのルールを問われることは不可避である。演奏にもルールが存在するように、論文にも多くの制約が発生するのはやむを得ない。
本書は音楽を学問として扱う際の文章術を教えてくれる。書く以上は説得力を持った文章を目指したい。他にも音楽文章術を扱った本はあるが、基本的なところでは大同小異である。あとはひたすら書いていくことで学ぶしかないのであろう。
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