紙の本
風のにおい
2001/11/27 00:51
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投稿者:ハレ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本全体に、なんとなく優しい、懐かしい雰囲気が漂う。少しゆっくり昔を思いたいときに読むとよいと思う。
紙の本
やさしい、ほっとするお話。
2001/06/25 11:16
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投稿者:una - この投稿者のレビュー一覧を見る
椎名誠の短編集。SF(「武装島田倉庫」とか)じゃないほうです。
冒頭の「倉庫作業員」は島田倉庫のような倉庫で働く新人の話なのだけれど、納品先で出会う美しい女性に憧れ、愛の告白の手紙を書き、そして。というプロセスが、共に働く仲間たちの連帯感とともにさわやかに描かれていて、読後幸せな気持ちになれます。
他にも、かわいい3匹のアヒルとの交流を描いた小編も、ほほえましくて良いです。
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椎名誠ってあまり読んだ記憶がないので純粋にこの作品だけの評価になるのだが、明日には内容を忘れてしまうような、手厳しく言えば何の手応えもない感じ。
それでもその場限りではありなのかなと思っていたが、あとがきを読んでがっかり、評価を一つ下げた。
こんな作品で映像化とか言うのはやめて欲しい、そのセンス自体に疑問を感じずにはいられない。
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椎名誠に正直期待していなかった。ハマボウフウの花や風は切なく読んだ。三羽のアヒルは擬音語が面白いのだ。どの短編も心に優しい。書店へ行って椎名誠を買ってこよう。
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内容(「BOOK」データベースより)
19年ぶりに訪れた故郷の海辺の町。そこで、水島はかつて想いを寄せていた同級生の美緒と再会し、けんかに明け暮れた青春時代を回想する。表題作の『ハマボウフウの花や風』をはじめ、伸銅品問屋の臨時社員となった主人公が、仕事先で出会った美しい女性に手紙を書く『倉庫作業員』など、男達のさまざまな季節を描いた珠玉短篇集。
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『ハマボウフウ』は草の名前だったのか。『浜暴風』だと大真面目に考えていた私は、この本によると小学生レベルらしい。シーナさんの短編集6編。これは『倉庫作業員』がベスト。映画化にもなったようだ。実直・ピュアな男性像がストレートに胸に響く。「好きな気持ちを正確にぶつけてみよう、例え恋人がいても、目の前できちんと断られたい」いい男だ。『三羽のアヒル』もアヒルの様子が可愛くて和んだ。その他は特に印象に残らないが、実体験が反映されている様なリアルがある。
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三國連太郎主演の「息子」という映画の原作が、この短編集の中の『倉庫作業員』らしいので読んでみた。
読んでから三國連太郎の映画を見に行くか決めようと思って。
倉庫作業員の内容は、退学後に日雇いの仕事を繰り返していた青年が、オーストラリアへ行く資金集めのために3ヶ月だけのつもりで、ある金属建材会社で働き始めた。金属建材会社と入っても、主人公の職場はその会社の倉庫で、注文の通りに材料を揃えて配達するのが彼の仕事だ。仕事仲間の人生を垣間見ながら日々の仕事をこなしていたある日、彼は配送先で美しい女性に出会い惹かれるようになる。
彼女と親しくなりたくて、話しかけても芳しい反応がなく、諦める前にと思いを込めて手紙を渡した後に、主人公は彼女の同僚から彼女がろうあ者だと告げられた。
恋する人がろうあ者だと知った主人公は、彼女から手話を習いながら仕事をこなす日々を続けたが、やがて会社を辞める予定だった3ヶ月の試用期間が過ぎ、正社員になることを打診される。そして彼はそのままその会社で正社員になることを決める。
こういう話だった。三國連太郎の『息子』は、上のあらすじに主人公の家族を追加してみた…という感じなのかな?
『倉庫作業員』の時代背景は一回目の東京オリンピックに沸き返ってる頃なのに、90年代に映画化するなんて無理があるんじゃないか。
東京オリンピックの頃はまだ集団就職が残ってたし、すべての家にテレビが有るという時代でもなかったんだな。
三國連太郎の映画は魅力的だけど、わざわざでかけていってまで観たい話でもないな。