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最近はずっとミステリーを読んでいたので、これを読んだときは「なんて純粋な話なんだろう!」と新鮮な気持ちになれました。
心平と小百合の関係はとても素敵であたたかい。
よくある純愛もののパターンでしたが、最後まで飽きずに読めました。
映画もぜひ観たいです。(私が読んだ表紙は、玉木宏と綾瀬はるかの映画バージョンでした)
ただ、会話はすべて東北なまりでなかなか慣れず、最初は物語にまったく集中できませんでした。。
全部読んでなまりに慣れたわけではないけど、「絵っこ」「婆っちゃ」とか言葉がかわいかったです。
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青春小説を久しぶりに読んだな~という感じ。第一にとにかく描写に感動したということ!川の周辺や水のきれいさ、家の雰囲気、雨鱒の絵…。(一応)都会で育っている私でも、頭の中で、いろんなシーンを想像しながら読めた。そして、まっすぐな心を持つ主人公たちに心を打たれる。こんなことって…ありえるの?!って思うけど、それは私の心が歪んでいるからか。あと会話が方言なのも惹きこまれるポイントだと思った。ほんとは☆5つけたかったけど、最後の展開が…というところでこの評価にしました。でもよかったよかった。
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最近は読書に力を入れて。今回は初めて読む『川上健一』さんの『雨鱒の川』。心平と小百合の幼少からの絵や川を通しての物語。方言に癖があり、やや読むのに。内容は、恋愛なのか青春なのか、どっちでもないのか。淡々とした物語。
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確か数年前にも読んだ記憶があります。
読後、さわやかな気持ちになれます。
読み始めは、東北の方言になじめず、読みずらいと感じていましたが、読み進めるうちに、全く気にならなくなりました。
一言でいえば、若い2人の純愛物語…。
主人公の心平、耳の不自由な小百合。
東北の豊かな自然と、2人の心温まる愛情が見事に融合していて、涙がこぼれる作品でした。
川上作品はほかに「ららのいた夏」も読んだかな…。
どちらも汚れた心が洗われるお話です。
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美しい情景。
近所の川でクタクタになるまで遊んだ頃を思い出します。
最初は東北弁に苦戦しましたが、すぐ慣れました。
心平の、小百合の、きれいな心がまぶしい。
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ちょっと知恵おくれだけど、絵がとてもうまい男の子と言葉のしゃべれない女の子の物語。様々な人に迷惑をかけたけど、一番大事なものを離さなかったことはえらい
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きれいな作品だった。
少年と少女の極端なまでの純粋さと自然描写、方言が相まって、失われた日本の良さを感じました。
方言は理解できるギリギリの線なので、少し読むのに疲れたかな。
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小百合と心平の無垢の信頼心と、東北の農村地帯の牧歌的な風景描写が相まって、あまりに単刀直入な初恋小説が違和感なく心に染みた。
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とてもピュアな二人がほほえましい。
美しい文学作品でした。
最後のエーちゃんが泣けた(ノ_・。)
あのあと二人はどうなったか気になる…
しかし言葉がよくわからなくて、正しく理解しないまま終わったかも。
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内容(「BOOK」データベースより)
東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川で魚を捕ことと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には心の通い合う少女小百合がいた。心平の絵が国際的な児童画展に入選し祝賀会の夜、母親は雪の中で死亡した―。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて…。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。
切ない、心平が明るくて楽しそうに絵を書いて、大好きな人達が居るので見ていてほんわかはするものの、父が死に、自分のお祝いの日に母が死に、引き取った祖父母も間をおかず死去。18歳にして誰もいないあばら家に戻ってきて天涯孤独。かなり悲惨な状態なのだけれども、馬鹿にされても、軽んじられても魚を追い、絵を書いていれば幸せという心平の姿に救われます。
耳の聞こえない幼馴染の小百合との淡い恋というか、それを通り越えておさないころから培った絆がさらに切なさを増す。大人の世界に通用しないが人間の根源に有る愛情。これを覆すには彼らはあまりに幼い。小百合に恋する同じ幼馴染の英蔵は心平に嫉妬の炎を燃やし、幼いころから何度も諍いを起こすが、どの瞬間も英蔵は葛藤しながらも男の中の男という決断を下していく。こいつは本物の男だ。血の涙を流すような思いをしながら小百合の幸せを誰よりも祈っているのであった。最後は英蔵を応援している自分が居たなあ。かっこいい。
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いい小説だなあ。
青森の寒村に、絵を描くことと魚取りだけが好きな心平と、その心平と幼少の頃から一緒に育った耳の聞こえない小百合を描く初恋小説。
好きなことだけやればいいってことはなくて、心平の場合、東京に出てみんなと離れ離れになっても画家の修行にいくのか、小百合の場合、実家を継ぐ為に養子を取るために結婚するのかといった現実を突きつけられ、選択を迫られる。
その中で、小百合も心平も婆っちゃも相手のことを思う会話の描写がきれい。英蔵も、自分の好きな子のために生きようとしている姿が、かっこいいし、でも、心平という人物がいることでどうにもならない姿が、切ない、
方言だから、短い言葉ではあるし、よくわからないけど、気持ちは伝わってくる。
秀二郎爺っちゃがいう、自分の中に川が流れていて、その流れに逆らうと後悔するって言葉が、選択の決め手になるんだよな。
冬は酒、春は農業、川は澄み魚が取れるという、昔ながらの日本が描かれていてとても良かった。
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ちょっと前半くどいかな/ どてん!/ かわいい/ 母の死に様が格好いい/ そこだけはなかなか洒落てる/
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台詞が全て強めの方言で書かれているので、読解は地の文からも頭を働かせる必要があった。ただ、方言特有のあったかさも相まって、全体的に古き良き日本を感じられる。田舎の狭いコミュニティのあれこれも、ネガティブなものというよりは、伝統的なものとして、支え合いの精神が押し出されている。一方で、排他的な面も描かれているので、最終的には駆け落ちという選択は自然に感じた。諦めきれない恋心と、断ち切ることのない心の繋がりが、田舎の社会性、排他性と照らし合わされながら描かれていた。駆け落ちした二人が、どうか幸せであるようにと願わずにはいられない。幸せの形は、人それぞれだなあ。
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川上健一さんの「翼よいつまでも」(2004.5)、少年と少女の純愛を歌い上げました。そして「雨鱒の川」(1994.9)も東北の村での心平と小百合の恋心を成就させました。心平は魚捕りと絵を描くことが大好きな少年。小百合は大きな造り酒屋の一人娘で耳が聞こえない少女。川上から下った雄の雨鱒と海から上がってきた雨鱒の雌が一緒に海に行く姿。真剣で淡い二人の心が川上健一さんによってあますところなく描かれています。でも、秀二郎爺ちゃんと小百合を愛してやまない恋敵の英蔵なくしてこの物語はできなかったと思います。
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東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、心の通い合う少女小百合がいた。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて…。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。(e-honより)