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紙の本
魚と濃密な人間関係。
2024/02/06 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雨鱒が来たら動く、というのは、いわば願掛け。来なかったらどうしていたんだろうかと、非常に大きな疑問が残る。幼馴染みだから心を完全に通わせることができる、というのは実際にあるらしい。双子の間ではこんなケースがあるんだとか。東北方言には手こずったが、慣れてきた頃に第二部が始まって、そこからはスピーディーに読むことができた。ルビを振っていたらもうちょっと早く親しめたかな。フェミニズムの観点から読むと女性が全く描けていないというのは全くその通りで、私もいきなり手話が出てきたのには、正直虚を衝かれた。マスターしていなければ社会生活を送れないから、当然といえば当然なのだが、もうちょっと伏線を張っておけという気もしないではない。自然の変化は、釣り好きの目から見れば非常に納得できる変化・変容で、これは言うことがない。
紙の本
不愉快。
2018/07/12 13:33
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終的に二人がちゃんと一緒になった点は大いに評価出来ます。
何と言われようと折れない二人も素晴らしい。
小説の半分を占める(!)雨鱒と川の描写も美しい。
ただこの、終盤になってやっと出てくる裏表紙あらすじ以降の物語(!!)、
時代背景のせいもあるのでしょうが、男権はびこるムラ社会が本当に不愉快です。
この作品の中で女性が意思を主張するシーンはほとんど見られません。
そして性差別のみならず、この二人の特性による、早い話が障害者差別、でしょうか。
それもまた酷いです。特に終盤での小百合の扱いは完全にモノ。
(それまで片言のフレーズしか発しなかった小百合が
ラスト唐突に手話で長文語るのもぶっちゃけかなり違和感)
最後まるでエーちゃんも志郎も『良いヤツ化』したかのような描写ありますが
それまでが酷過ぎてとてもとても許せません。きちんと罰を与えて欲しい。
ヒデの死の謎も解けるのかと思ったらなんだかよく分からないままだし。
相手がアレではヒデの意志ではなかったんだろうし、彼女も可哀想過ぎる。
なんだかすっきりしないまま終わるお話です。
方言が読みにくいとの声もありましたがそれは全く気になりませんでした。東北出だから?