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アメリカン・サイコ 上 みんなのレビュー

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紙の本

饒舌な失語症(アメリカン・サイコ)

2007/08/04 13:13

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sanctusjanuaris - この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカン・サイコはその題名にも関わらず、連続殺人者パトリック・ベイトマンの心理描写もしなければ、その狂気の精神に触れようともしない。飲んでいるワインがシャルドネで、スーツがアルマーニであることだけが延々と語られる。だがそのポール・スチュアートのネクタイの縁取りはジャンキーの赤ん坊であり、悪臭を放つホームレスだ。つまり、身に着けているブランドをだらだらと描き、高級な頽廃生活を描く中でそっと、えぐい現実が盛り込まれる。それらの縁取りは、一つのひそやかな指し示しなのだ。素材(material)の外側に付着しているえぐい現実たちを指し示しながら、同時に薄暗い素材の内側にも、実は筆者の指は向いている。ベイトマンの荒涼たる心象風景は、心に重い病を持っている者が押し隠すかのように、沈黙されている。だがストーリーテラーでもあるベイトマンの語りは極めて饒舌なのだ。ベイトマンは、何気なく取り出したハンカチがラルフローレンであることから、エレベーターに乗っているときの視線まで、語りつくす。その饒舌な物語によって語られないその暗黒こそが、ベイトマンの病んだ精神なのだ。ベイトマンと同様の症状を見せるのは、村上春樹の『ノルウェイの森』に出てくるナオコだ。彼女は饒舌に語る。だが、語れば語るほど、語られないものが浮き彫りになる。そしてその失語症、心の闇が明らかとなる。

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2010/03/23 17:59

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2011/11/23 09:45

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2012/03/07 13:27

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2017/10/23 15:03

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