紙の本
みんなでドカドカドカやりませんか
2020/03/15 08:27
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本を読むと賢くなるかどうかわかりませんが、知識が増えることはあるでしょう。
それよりも物語にわくわくする気持ち、うれしかったり、怒ってみたり、泣いたりすること、そういうことを絵本は教えてくれます。
でも、やっぱり一番は絵本を読んで楽しくなることではないでしょうか。
その点、この絵本は読んで楽しくなること間違いありません。
何しろ文を書いたのはあの有名なジャズ・ピアニストの山下洋輔さんですから、文章にテンポがあります。
いたずら好きの鬼の子ドンと人間の子どものこうちゃんは、いたずらが高じて家から追い出されてしまいます。
そんな二人が出会って起こる、大騒動。
ついにはお父さんもお母さんも、鬼の両親も現れて騒動は大きくなるばかり。
ページいっぱいに「ドカシャバ ドカシャバ ドカドカドカ!」みたいに音が溢れだします。
絵を描いたのは、ナンセンス絵本の巨匠長新太さん。
山下さんの文に負けないぐらい、明るい色の大爆発。
読んでいると自然と身体が動き出して、足をドンドン、両手でパンパン、気分は最高潮!
そして、ついに、
「ドオン!」
と、弾けます。
この音はみんながそれぞれ出してした音が一つに合った時のもの。
つまりは、仲良しのしるし。
この絵本を読んで、子どもたちの笑顔がそれこそ「ドオン!」となれば、いうことありません。
紙の本
聞き手も叩き手も同じ空気を感じます。
2005/06/06 17:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひ〜ちゃんまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで山下氏が小学校のこどもたちに音楽を体感させている番組から、この絵本を知りぜひ読んでみたいと 思いました。
私の子供も 和太鼓を習っています。たいへん 心の奥にまで 響く打ち込み太鼓です。はじめは バラバラな音が ドンと一つに響くところも この絵本と まるで 同じです。読み聞かせにも とても向いていました。大好きな一冊になりました。絵の 長 新太氏もファンです。
紙の本
ピアニスト山下さんのセッション絵本
2002/07/12 13:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャズ・ピアニスト山下さんの作というだけあって、これ、鬼の世界の住人と、人間界の住人とのセッション物語です。
鬼の子ドンと、人間の子こうちゃん。
二人でたいこをたたき合っているうちに、ドンには鬼の両親や、ニワトリやウシ、こうちゃんには、人間の両親やネコやイヌ、どんどん味方につくものが増えてきて、大セッションになります。
実にスケールの大きな、音を楽しむ物語です。
長新太さんの絵も、なんともすばらしい色使い、筆使い!
いつもながらユニークで楽しい絵で、お話を盛り上げてくれます。
「ドオン!」と気持ちよく、たいこの音が響き渡る作品です。
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楽しくてしょうがない!!!!!!!!!!!
山下洋輔さんはジャズピアニストとしても活躍されていますが、音楽の愉しみを分かっておられるからこそ、この作品ができたのだと思います。
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ことば:山下洋輔 x 絵:長新太
もうなんとゆふか理屈無し。
すべては"ドオン!"。
最高に愉快♪
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おはなし会にて。太鼓の音が繰り返される場面がすっごく楽しくて、読みながらのってきちゃう。聞いてる子どもたちも楽しそうで嬉しかった。長さんの絵の大胆さと鮮やかさが、ストーリーとマッチしていてとても気持ちのいい絵本。
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ジャズピアニスト山下洋輔×長新太の傑作絵本。
山下洋輔のエッセイはどれもリズム感があるが、この絵本も実に素晴らしい。
長新太の絵もはじけるようにダイナミックで、絵と文のとりあわせも素晴らしい。
こんな感覚をもった子どもにしたい!!
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★★★
人間の子こうちゃんはいたずら者!鬼の子ドンもいたずら者!二人が出会い頭に始めた太鼓の叩き合いは、人間界鬼界巻き込んでの太鼓合戦に!!
★★★
ジャズピアニスト山下洋輔の不思議な音の表現と、ナンセンス絵本作家長新太の絵が交じり合ってなんともいえない迫力が。オチの「音が合って皆で大笑い」というのも音楽家らしい発想。太鼓の音も犬なら「トントコ トントコ ワントコトン!」牛は「ドーン モウモウ ドーンドーン!」。人間鬼動物入り乱れての太鼓合戦と、気があった皆が笑いあうページはもう絵と音の洪水、読む人がどう読むかとっても興味があります。
個人的に一番シュールな絵が最終ページ。長新太によくでてくる何にもない広い土地、そこをぞろぞろ帰っていく人間と鬼。こうちゃんの家は普通の団地なのに、現実と異世界のつながりがいかにも長新太っぽい感じがするんです。
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オニの子ドンと人間の子こうちゃんは揃っていたずらものです。ある日いたずらのしすぎで家から追い出された二人は、出会ったとたん持っていた太鼓のたたき合いを始めます。「ドカシャバ」や「タダフカ」「シャカスク」など太鼓の音を口に出すのに練習が必要ですが、だんだん言葉のリズムが楽しくなってきます。絵の大胆さと鮮やかさがお話に合っています。
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エッセイ本などでの文才もある山下洋輔さんが、こんな「絵本」まで出してる。エアジンにも置いてある。ちょっと仕事のやり過ぎでしょ。
って気もしないではないのであるが、いやはや、はたしてそのやうなことを言ってはいけないのかもしれないのだろうか?
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ジャズピアニスト山下さんと長新太さんの絵本
オニの子と人間の子が太鼓をたたき合って
家族も出てきて
大ぜいで太鼓をドンシャカドンシャカやってたら
ピッタリ音が合って
みんな大笑い
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『つきよのおんがくかい』を先に読み、同じ山下洋輔氏絵本で「こうちゃんが出てくるなら読まねば!」という思いで読みました。
…長新太さんの画がはまってます。
やんちゃしすぎて家から追い出された、鬼の子ドンちゃんと、人間の子こうちゃん。
どっちもやんちゃ者だから、すぐに仲良くなったりはしません。
「なんだよ、おまえ」ドン!
「鬼の子だよ。オマエはなんだよ」ドン!ドン!
「人間の子だ」ドンドコ ドンドン ドン!
「やったな」ドンドコ ドンドン ドン! ドコンコ ドコンコ ドン!(×2)
以下、呼んでもいない加勢が入ってきて、太鼓のセッションが起こります。
けんかがどうなっちゃうんだろう、っていう心配は、
太鼓の音にかき消されます。
大団円は、ぜひ大きな声で『ドォン!』とお願いします。
あっけないけどよく分かるカタルシスに包まれます。
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いたずらをして家から追い出されたオニの子ドンと人間のこうちゃん。二人はたいこをたたき合いました。そのうち二人の両親や動物、鬼の世界と人間の世界が集まってお互いたいこをたたきあいました。すると全部の音が一つになってドオンと大きい音がしました。二つの世界が一つになり、みんな笑顔になりました。
始めは二人のたたき合いだったのが何人も増えていき、最後には音が一つになります。鬼の世界と人間の世界という違う世界の人々がたいこを通して通じ合う姿が印象的です。たいこをたたく音をドンドンだけでなく、色々な擬音語で表しています。絵は原色を使っていて、表情も読み取りやすくなっています。
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息子6歳2ヵ月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子がほとんど一人で読むようになってきて、母はサミシイ。
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
何度も読む(お気に入り)◯
ちょうど良いボリューム ◯
その他
ドオン、ドオンとタイコのバトル。
おとうさんもおかあさんもねこもいぬもみーんな出てきて、みんなでバトル。
画面からあふれる「音」につられて、読むほうも大騒ぎ。息子も大喜びでした。
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いたずらっ子の鬼の子と人間の子が、いたずらばかりするので、おうちから追い出されて、2人は出会います。
その後、手に持っていた太鼓を叩く流れから、2人の家族やペットまで太鼓を持って出てくる展開が笑えました。
長新太さんの絵がこの設定によく合っていると思いました。