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☆火村英生の推理☆
2024/04/21 00:59
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖の国名シリーズ第2弾
今回は、長編だ。
ミステリ作家の有栖川有栖は、小説の取材で雪深い福島の裏磐梯のペンションに宿泊していた。そこで、童話作家の乙川リュウの館であり、地元の人間が《スウェーデン館》と呼ぶログハウスに招かれる。
コーヒーとお菓子をごちそうになり、有名童話作家の主と美しい奥方、他の招待客らと共に楽しい語らいの時間を過ごし、またその夜には、乙川がわざわざ北欧の酒を提げてペンションを訪ねてくれた。
旅先での良い思い出になったと喜び、スウェーデン館の人々との別れを惜しんでいた有栖川だったが、翌朝になって、スウェーデン館で客人のうちの1人が殺される事件が起こったことを知らされる。スウェーデン館の離れで他殺体が発見されたのだが、外部犯の痕跡はなく、また母屋と離れの間に犯人の足跡も見当たらないという不可解な現場だった。
訳のわからない事件を前に、有栖川は、友人で犯罪社会学者の火村英生に応援を頼むが・・・
館で殺人事件が起こって足跡の謎を解明するといった、本格推理小説の定番ものを堪能することが出来る作品になっています。
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悲しみの館
2002/03/16 15:40
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投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理作家・有栖川有栖は取材のために1人、冬の裏磐梯を訪れた。雪深い銀世界。周囲の散策に出たアリスは、五色沼と呼ばれる沼で美しい金髪の女性と遭遇する。赤、青、エメラルドグリーンと様々な色をたたえる神秘的な水辺に、静寂としなやかさを身にまとって佇む異国の美女。彼女は、アリスが滞在しているペンションの隣にある、「スウェーデン館」と呼ばれるログハウスに住む夫人であった。
館に招かれたアリスはここでの出会いを楽しんでいたが、彼らと別れたその夜に事件は起こった。館の滞在客の1人が離れで死体となって発見される。状況から見て明らかに殺人事件であるが、離れに行くまでの雪の上には、そこにあるはずの犯人の足跡が見えず、被害者のものと思われる足跡しか残されていなかった。
推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生コンビの≪国名シリーズ≫第2作目。長編の中には冷たく、悲しい物語が語られています。舞台となっている裏磐梯の雪景色が、物語の悲しみをより深めていると思います。
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長編。前半には探偵役の火村が登場せず、作中人物である有栖川が活躍する。有栖川ファンには嬉しい展開。
裏磐梯にひっそりと立つログハウス、その離れで発見される一体の死体。ところが、雪に覆われた地面には被害者と発見者の足跡しか残されていない。前日にログハウスに招待されていた有栖川は否応なく事件に巻き込まれていく…
物語の最大の謎は雪に残された足跡のトリックなのですが、ちょっと無理があるように思えました。本当にそんなことがあり得るのか考えにくいほど、偶然と幸運にトリックが支えられているような気がします。火村−有栖川シリーズは短編の方がよくできているなぁ。
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先読みできる部分が多かったと思います。
死んだ子供の話が出てくるとこれ以外道はないですからね。
なかなか火村先生がでてこない!というやきもきした気分にはなりましたが・・・。
しかし、とても読みやすかったのです。さらりと読めました。はたしてそれが良いことなのかは分かりませんが・・。
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評価にとても迷ったけれど、ひとまず星五つで。事件までの部分も十分楽しめたし、密室の謎も良かったと思うし。ただ一言あるとすれば火村の出番が遅かったことだろうか(凄い私的)全体的にとても良かったと思う。
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有栖川有栖は、推理小説だけどあまり恐すぎもしないので読みやすい。中でもこの国家シリーズは読みやすかった。だけどその分忘れやすい。ほとんど忘れてる。
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火村(作家アリス)「国名シリーズ」第二弾。ペンションでのやりとりや、雪の中の足跡といった演出が好き。
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物語から何から、展開が非常にめまぐるしく、ちょっとでも気を抜くとたちまち置いていかれてしまう!わたしの脳キャパでは現状把握に精一杯で、火村のような見事なロジックを構築する余裕はとても生まれませんでした。でもやっぱり面白かったです。満足。余談ですが、事件のあいまに挟まれているちょっとしたクイズは読者の頭の凝りをほぐすためのものなのでしょうが、わたしの場合はアリスと同様逆に頭が固くなってしまう結果に・・・終わりました。
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初めて買った有栖川有栖の本。文庫本よりこっちの装丁の方が好きです。アリスは惚れっぽすぎ、っていう本。
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すごく切ない、悲しいお話。それだけにとても美しい話です。
風のように飛んでくる助教授が助教授らしくて好きです。
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ミステリ作家・有栖川有栖が取材で訪れた雪深い裏磐梯(うらばんだい)には、地元の人々からスウェーデン館と異名をとるログハウスがあった。彼は珍客として歓待されるが、深い悲しみを湛えた殺人事件に遭遇する――。有栖と犯罪臨床学者・火村英生の絶妙コンビが、足跡のない殺人事件に挑戦! 大好評〈国名シリーズ〉の第2弾!
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50752430.html
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犯罪臨床学者火村主人公による長篇。
裏磐梯に聳え立つログハウス「スウェーデン館」に起きる殺人事件の謎を解く。
火村の登場が、長篇仕立てになっているせいなのか、若干遅いのが残念なところ。
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アリスと火村の掛け合いがすんごい可愛かったのが印象的…とか初っ端からコレは駄目ですか?(笑)ミステリの出来としては、流石!としか云えないボキャブラリーの少ない泉です。(げふん)あとがきで宮部さんも言ってたのだけれど、ベロニカさんはアリスと結ばれた方が幸せになれると思いました。愛情たっぷりだよ、あたしのが一緒にくらしt(略)
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国名シリーズ第2作。
招かれたログハウスで起こった殺人事件解決のために、わざわざ京都から友人:火村を呼ぶアリスはすごい。ログハウス、福島県にあるのに。個人的にはトリックが奇抜だな〜と思った。
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作家アリスシリーズ。国名シリーズ第二作。今回は長編。短編よりやっぱり長編の方が好き。大切なものを守るためにすることは…人間描写もよくて、最後少し物悲しくなった。