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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
横井庄一氏は、当方と同じ名古屋人。検査入院の際、取材に伺ったこともある。軍部の洗脳によって密林での生活を余儀なくされた氏は、まぎれもなく戦争の被害者であり、あの戦争への、ある意味の怨みを聞かされた。名古屋には「横井庄一記念館」がり、若い人たちも訪れていると、最近の中日新聞が紹介していた。
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終戦後も、ルバング島にて30年間、
戦争を続けた小野田さんの半生を綴った一冊。
強い「目的意識」を持って行動する精神力に感動。
ジャングルでの生活。
仲間の死。
投降のきっかけとなった鈴木さんとの運命的な出会い。
小野田自然塾。
「生きる」意味を考えさせられる本。
自分も【命がけで】生きる何かを見つけたいと思う。
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辛い。重い。
ただ、現実にそういう世界がよこたわっていた、
っていうのは、ちょっと私のような戦後の日本人には
想像がしがたい。
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1972年(昭和47年)1月24日、横井庄一がグアム島で発見された(画像)。帰国した横井は「恥ずかしながら帰って参りました」と語った。それから2年後の1974年3月10日、今度はフィリピンのルバング島で小野田寛郎がフィリピン軍に投降する。戦後29年目のことであった。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20100403/p5
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小野田氏による戦後30年に及ぶ戦争体験を記した一書。一緒に過ごした仲間を失い1人になり敗戦という事柄を遠く知りながらも、未だどこかで日本がアメリカと戦っていることを信じ、ジャングルに潜伏し生き抜いた30年間…
幾度の身の危険を省みず耐え抜いた精神力と不動の信念、研磨された体力は戦後俗世の人間生活を逸脱し、超人の域に達している。
孤独と積年の中で日本の為に戦った人に対して嘲笑するような戦後日本の態度には幻滅した。社会に見せ物にされながらも、復興し豊かなになった日本の姿を感慨深く慈しむ小野田さんの言葉は、戦争で散華した幾万の兵隊さん達による魂の代弁である。
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息子の小学校に講演に来られた小野田さん。
とても穏やかな表情で、ルバング島での日々についてはほとんど語られませんでした。
この方の30年間のうちの、ほんの一部でいいので知りたくて、図書館でこの本を借りました。
本にはルバング島での壮絶な日々が詳細に書かれています。
捕まった時の為に一切メモを取っていなかった小野田さんの記憶力には驚かされます。
~二人の戦友を“戦後”になって戦死させたという負い目を背負って、私は残りの人生を生きていく~
何度となく出て来たこの言葉でこの本は締めくくられています。。。
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私の情勢分析では日本本土は米軍に占領され、カイライ政権がつくられている。しかし、本当の日本政府は満州のどこかに存在しているはずだった。
中野学校出の諜報要員というのは、万が一、捕虜になったときのことを考えて、一切メモなどはしません。すべて頭に記録してしまう習慣がついているんです。
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●:引用 →:感想
戦後も東南アジア諸国で独立戦争に身を投じた日本人と表裏の関係。
これを読んでしまうと横井庄一は逃亡兵に思えてしまう。
・私の情勢分析では日本本土は米軍に占領され、カイライ政権がつくられている。しかし、本当の日本政府は満州のどこかに存在しているはずだった。→教育、信念、思い込み
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本作を読むまで旧日本兵 小野田元少尉は、フィリピンのジャングルをひたすら逃げ回っていた、というイメージだったが、実は任務遂行のため数名の仲間と、そして仲間の戦死後は一人でルバング島を占領していた、と言う方が正しかった。
『雪男は向こうからやって来た』にも登場する鈴木紀夫氏とのエピソードは非常に興味深いものがあった。
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ただ、凄いとしか言いようが無いです。
現代社会で薄れてきている何かがある。
弱気になったときこそ読み返したい一冊。
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なんていっていいのか...
物凄い衝撃を受けた!!!
弱気になった時に何度も読み返したい一冊。
娘が大きくなったら読んでもらい一緒に熱く語りたい。
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忠誠心、知恵、猜疑心、そして女子供には決して危害を加えなかった小野田さんは典型的日本男子だったのではないかと思う。人間が30年もジャングルで野生のように生きていけることに感動した。小野田さんが言うように現代の日本人は全くこんな強さを失くしてしまった。こんな貴重な体験談はぜひ多くの人に読んでほしいと思う。
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30年もの長きに亘りフィリピンの島で戦ったきた小野田少尉。あらためて本当にご苦労様でした。氏の生き方と同じ体験はできませんが、戦後の日本人に忘れられているものを教えられます。
著者の言葉を引用します。
戦前、人々は「命を惜しむな」と教えられ、死を覚悟して生きた。
戦後、日本人は「命を惜しまなければいけない」時代になった。
何か命がけでやることを否定してしまった。
覚悟をしないで生きられる時代は、いい時代である。
だが死を意識しないことで、
「生きる」ことをおろそかにしてしまってはいないだろうか。
小野田氏は平成26年1月に亡くなられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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大東亜戦争時、秘密任務としてルバング島に遊撃戦(ゲリラ戦)の指導をするように命令を受けて以来、終戦や降伏、小野田少尉捜索を信じず、米軍や連合軍の作戦だと深読みしてしまい、以後30年間ルバング島のジャングルで戦争を続けていた小野田少尉の著書。
一人戦争といえば、「恥ずかしながら、戻ってまいりました」と流行語にもなった、横井昭一さんが有名かもしれんけど、小野田さんの過ごした30年間のジャングル生活は、自分の語彙力では『すごい』『おつかれ様でした』としか感想が言えないほど。
部下として二人の戦友と戦後の戦争を続けていたけど、二人ともフィリピン軍の討伐隊(と思われる人間)に射殺される。帰国してからも戦後になって戦死させてしまったことを悔いながらもブラジルで牧場を経営したり、日本の子どもにもっと自然を体験させるため「小野田自然塾」を開校したりして過ごした。
著書のほとんどのページは、ジャングルでの生活(戦争)の様子を生々しく書いてあるが、帰国してから、ルバング島の女性と子供たちからメッセージがあった。ルバング島の男たちは、怖い思いをしてきたが、女性と子供には危害を加えなかったらしい。自分が戦っているのは、日本国のため。性欲は私欲であって、国のために戦うのに必要ないもの。と言っている。
大勢いた日本兵全員とは言わないが、やっぱりこの言葉こそが、この時代の日本男子の考え方だと思った。性奴隷だのレイプ多発だっただの言われとるけど、汚名を着せられたじいちゃん世代はたまったもんじゃない。
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現代は死を意識しない生活だが生きることをおろそかにしているように感じる
帰還した後の目的のない生活に焦りと苛立ちを感じた
という言葉が印象的だった。
小野田さんが言うと重みが違うなぁ。