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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
両班については韓ドラから得た情報で、なんとなく韓国の貴族だろうくらいにしか考えていなかったが、むしろ官僚や大臣になる地主らしい。中国では士大夫、日本では武士に相当するらしいが、勿論違いもあるだろう。また、両班という厳密な位はなく、社会的に規定される存在だったという。
本書では両班の家に伝わる資料を基に、その財産量やどのような資産が伝わってきたのか、それをどのように運営してきたのかをまとめている。
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ぜひ。両班の日常生活についてのところなど真面目なのに笑える…。さりげなく重要なことを書いているので慎重に読みたい本です。韓国語版も。'양반'강출판,노영구 옮김.
기타참고: http://www.sakyejul.co.kr/general/books/books_pop.asp?BookID=510
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朝鮮の時代劇を見ていると、両班(ヤンバン)という特権階級の人たちが出てくる。身分的にはその下に位置する常民や奴婢たちをこき使う。特に奴婢と呼ばれる人たちは人間扱いされず物と同じだ。売買の対象にさえなっている。
私は朝鮮の歴史ドラマを見ていて、これほどに民衆をいたぶる両班という「種族」がいつごろどのようにして発生したのか、当時どれほどの人口の両班がいたのか、そして現代においてはその両班たちはどうなったのか、そういう疑問を持ってしまった。それにこたえてくれたのがこの本であった。
「民衆エッセンス韓日辞典」によると「ヤンバン」の語義は
① [史](身分)両班。
② [史](東西班) 東班(文官の班列)と西班(武官の班列)。
③ 礼儀正しく善良な人。
④ 婦人が第三者に対して自分の夫を指して言う語。
このうち最も概念を狭くとらえているのが②で、その次が①だそうだ。しかし、語義の配列順が示すように①が両班という言葉の最も重要な意味で使われるということだ。
時代が下ってくると、一般人も上昇志向が強くなり、両班的地位を獲得しようとする動きが強まる。そうして両班戸や両班人口も増加するが、奴婢身分の人々は19世紀中葉になっても全人口の3割を占めていた。しかしただの労働力として利用されていた奴婢たちも、小さいながらも小作農として独立していく。下層両班、常民、奴婢の身分を問わず多くが小農として次第に均質な存在になっていく。
近代になって社会全体の両班志向が加速化された。現代の韓国人で自分の属する一族の族譜が存在しないという人は希だそうだ。韓国人全部が両班になったらしい。