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星五つ。でも正直言うとどう”評価”していいのか分からない。 「家族」に潜む闇の部分をこれでもかとエグル…。でも、それほど”突飛すぎ”に思えないのが、怖い。サスペンスミステリーに分類されるのかも知れないが、この物語がはらんでいるものは、もっと黒くてもっとゴツくてもっと重い。長編だけど、どの一文からも重いメッセージが伝わってくる。 とてつもない重量の作品だ。
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怖い話だった。親と子の問題を取り上げた作品、家族を持つことが恐ろしくなる。作品を通して、血の匂いがする。暴力シーンの描写に心が乱れる。
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人間味のある登場人物、それぞれ小さなきっかけが積み重なって変化していく様子がとても清々しく思えました。
ミステリー小説なのでしょうが、単純なミステリーにとどまらず、ミステリーという面白さを用いて人間を問う作品だなと思いました。
そして、他の方のレビューにもある様に、少々過激すぎる描写だと感じましたが、それくらい今の日本は病んでいるのでしょうか?といろいろな人とシェアしたくなりました。どうなのですかね。この本が発行されたときよりもはるかに情報は溢れ、効率が重視される現在。人と人の間にある愛が感じにくくなっていて、自分にとって大切なものが何なのかつい見失いそうになる感覚があります。
人と人が向き合える場、時間を大切にしたいと思いました。
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分厚い&二段組み。かなり読みごたえがありそうだと覚悟を決めて読み始めてみたら、あれ?グイグイとストーリーに引き込まれて・・・。
「生」と「愛」とで問うてるものは違うけど、以前に観た映画「ソウ」(初期)が思い浮かんだ。
最後はハッピーエンドな雰囲気で、緊張を解いて読んでいたのに・・・。
電話相談コーナーで一気に突き落とされてしまった。
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濃かった。親と子供、家族の崩壊。とても丁寧に書いてあるので特定の人物に感情移入する事なく、それぞれの立場に理由があり胸が痛い。でもその丁寧さが残虐な描写も含んでいるので息苦しい。犯人探しのミステリーは勿論、この輪の中の濃さに夢中になった。ラストは気持ちがフッと楽になるが、この中だけで起こってる事じゃないんだと気づかせてくれる。
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強烈な殺害シーンでつらかったけど、言わんとしてることは自分にもわかる気がします。文庫版で改訂版がでてるんですね、内容もかなり変更されているらしいので、読み比べしたいです。
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14/8/10
家族狩り/天童荒太 読了。
ヒーー!!!これ本当にドラマ化しちゃったの?!大丈夫なの?!
家庭内暴力を振るう子どもが家族を惨殺。悩み相談の電話、白蟻駆除、共通するのは家の崩壊。
やけに上手いこと人間関係繋がっていくな、と思うけど、登場人物に一人も典型的な良いやつが出てこないのがリアルだったりもする。
そしてラストにまたどん底に落とされる。
碧子の通帳のくだりが泣けた。
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これって、ドラマでやってるやつかしら? ←ドラマは電波の状況が悪く映らないので見ていない。
これを映像化って……。読んでるだけでもエグいのに映像はちょっと。
いつも穏やかで安定した人って逆に気味が悪い。
人間だもの喜怒哀楽があって当然じゃないのかな?
自分の考えを人にも当てはめるのもちょっと遠慮してもらいたい。それだけ、家族というものに囚われていたということか。
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グロい、重い、登場人物がみんな何らか心に傷を負ってて読み進めるのがキツかった。
思春期特有の思い込みは分からなくもないけど、出てくる大人の対応がなんだかなぁ?って感じで大野夫妻に至ってはただただ勝手な言い草、思い込みで全くもって共感出来ないし、愛衣の両親もはぁ?って感じ…。巣籐先生もイマイチ対応おかしい気が。
ずっと違和感を感じながら読んでたので、時間はかかるし疲れました〜。
犯人の遺体はあがらず、最後の最後にあの相談…(~_~;)体調がいい時じゃないと読めない作品ですね。
図書館で借りて読んだけど買わなくて良かった。絶対、読み直さないもんなー。
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グロかったので避けてましたが、ドラマがおもしろかったのでやっと読み終えました。
賛否両論な作品ですが、私は好きでした
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長かった…
ドラマを観た後に読んだけれど、満足だった。やっぱりかなりエグいシーンが多かったので読んでいて気持ちのいいものではなかったけれど、読み応えはいい。
子供が両親を殺してから自殺する事件が続いた。警察、教師、相談所の人達などがこの事件の真相を暴いて行く話
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暗い。
登場人物がダメ人間ばかり。
ドラマは見てないが、松雪泰子はイメージに合っていると思う。
改訂版とはかなり内容が違うようだが、もう読み直す気にはならない。内容が重いので。
小さい子が虐待にあう描写もあるので、家族持ちには読むのがきついと思う。
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作品解説:脂肪にぎらつくナイフが、肉を骨を家族を生きながら裂いてゆく…美しき地獄絵サスペンス。「崩壊した家族に再生はあるのか」血の海に沈んだ家族がひとつ、またひとつ。一家心中か、連続大量殺人事件か。きっかけは、心理想談のラインに掛かってきた、一本の電話だった。一方的に暴言を並べた学生らしきその声の主は、一家皆殺しを宣言して電話を切った…。「愛の病理」がその巨体を街角に現わして、物語は二転三転、急展開。
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胸糞な話だった。
ミステリーとしても弱い。物語中盤で犯人が誰か読者に分かってしまう。
リサイクル図書でもらった本。ずっと書庫にいたんだろうなあ、誰も読まないわなあって思った。
馬見原、胸糞。俊介、胸糞。亜衣も気持ち悪い。気の毒だなとは思うが、読まなくてよい話だった。結局最後まで読んだけど。
あれか?最後の子どもは研司か?結局負の連鎖だな。すっげー胸糞。
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冒頭と最後の数ページ以外は2段組、その上単行本で500ページ超という大ボリューム。最初の100ページくらいはなかなか読み進めるのに時間がかかったけど、そのあとは引き込まれてぐいぐい読めました。読了後に思い返してみると、ちょっといろいろ思わないこともないけど、あれだけの登場人物を書ききり、スリルあるストーリーを展開させていくあたりはさすがの天童さん。個人的にはめちゃくちゃ面白かった。面白かったとかいうと人間性疑われるかもしれないけど。
ただ、これ本当に人に勧めづらい作品。こないだの『ぼぎわん』以上に。
・グロ描写多数
・犬猫が酷い目に遭う
・虫に関する描写がある
・登場人物全員ヤバい
・ずっと鬱展開
・大ボリューム
上記に耐えられる人ってそう多くはないと思われ。天童作品なら「悼む人」のほうがオススメしやすそう。でも個人的には好みでした。読めてよかった!