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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
セリフではっきり言ってないけど、ハムレットはクローディアスに復讐したくなかったんじゃないかと思った。確かに、お父さんのことは尊敬していたし、叔父さんをよく思っていなかったし、お母さんが叔父さんと再婚したことも気に食わないけど、あんまり気が進まなかったから、自分の身に危険が迫るまで手を下すことをしなかったのかなあ、と。名誉は大事にするし、やるときはやるけど、感情でパッと行動しないところが、常に正解を求める現代人と近いかもしれない。
紙の本
思ってたより読みやすかった
2016/01/20 20:11
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投稿者:Mr.D - この投稿者のレビュー一覧を見る
シェイクスピアの書籍を初めて読みました。古い本なので読みにくいのかと思いましたが、普通に読める内容でした。ただ、劇場の台本のような体裁なのでとっつきにくい感じはあります。
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シェイクスピアを読んだとある若者が「なんだこの本は。引用ばかりじゃないか」と笑ったという話もあるほど、シェイクスピアには引用されるような名言が多い。その最たる作品と言っても差し支えないだろうハムレット。読むたびに新しい発見があり、この時代にあっても古さを感じさせない。読めば分かる。
後は、沈黙。
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高校時代に教材として買ったもの。
シェイクスピア作品の中でも有名な台詞「生きるべきか死ぬべきか−それが問題だ」「尼寺へ行け」等、があり、シェイクスピア初心者はまずこれを読めば間違いない。
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何、と言われると困りますが…何なんでしょう。
その時代のその人じゃないと100%楽しめないと言いますが。
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「習慣というものは、悪いおこないにたいする感覚を麻痺させてしまう化け物ではあるけれど、一方、よいおこないにたいしてもお仕着せを与え、次第に身につけるようにしてくれる天使でもあるのです」
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シェイクスピアってまじですごいんだと痛感した一冊。そしてハムレットが名作といわれる所以も分かった気がする。でも、気がしているだけだ。この作品を完璧に分かる日なんて絶対に来ない。それが、「ハムレット」が面白いところでもある。
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松岡 和子訳のハムレット!いろいろな人の訳を読んできましたが私はこの人の役が一番読みやすくて好きです。
口調が現代語に近いし、言葉遊びのセリフは直訳しないでそれに近い日本語の言葉遊びで置き換えているし、
下に注があるので参照しやすい。初心者の私にはいいことずくめです。
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福田恒存、河合祥一郎訳で読んだが、松岡和子訳で再読。読みやすい訳だが、なんかそっけない気もする。やはり難しい文学だなと思う。ハムレットが佯狂なのか、そうでないのか。エディプスコンプレックスなのか、そうでないのか。いろいろとあるが、剣に覚えがあるなら、もっと直線的に行動して、さっさとクローディアスを問い詰めて復讐すればいいのに、オフィーリアを罵り、ポローニアスを殺すところは八つ当たりそのもの。母ガートルートをいびる所も痴話げんかのようであり、母ちゃんも威厳がなさすぎる。勝者に嫁ぐなど世の東西にはよくあることである。とにかく、ハムレットは煮え切らない男である。生き残るホレイショーにだけは正直だが、ローゼンクランツとギルデスターンにも不誠実であり、こうだと人を勝手に決めつけて、相手の言うことをきちんと聞くことがない。要するにハムレットは不幸を言い訳にして好き勝手なことをする男だ。最後の剣の勝負では、レアティーズとハムレットでは毒のまわり方がちがうんじゃないだろか。フォーティンブラスみたいなある意味「健康」そうな男が国王となった方がいいのである。中国では佯狂の方向が「バカ」になる感じだが、ハムレットの「狂い」は何かしさの「理性」が残っているやり方であり、復讐の相手を警戒させてしまい、油断させることはできない。
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夜中にあらわれるハムレット王の亡霊。ハムレット王亡き後その弟クローディアスと結婚した王妃ガートルード。王の亡霊から死の真相を聞かされるハムレット王子。気がふれたふりをして王と王妃の様子をうかがうハムレット。ハムレットが呼び寄せた演劇団。再婚に関する台詞。母を責め母の部屋で様子をうかがっていた大臣ボローニアスを殺害するハムレット。事件をもみ消すためにハムレットをイギリスに送るクローディアス。イギリスに行く途中に海賊に襲われ帰国したハムレット。ボーローニアスの死で気がふれ自殺した娘オフィーリア。息子レアティースの復讐。墓場での会話。王宮での決闘。
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小説家を志す以上、ジャンルは違えど世界でもっとも偉大な作家の作品を読まないわけにはゆかないだろう。そういうわけで、シェイクスピア作品を順次読んでゆこうと考えているのだが、そのトップ・バッターがこの『ハムレット』。以前英語の授業のサブテキストとして、ちょっとだけ読んだことがあるのだが、日本語の文章としてちゃんと読むのははじめてである。――さて、感想としては、まず率直に面白かった。じつはシェイクスピアどころか、戯曲を読むのもはじめてであり、いろいろと不安もあったが、読み始めればなんのことはない、ふつうの小説と同様に、楽しく読むことができた。そして、その小説と比較すると、文章がスッキリしていて、展開もスムースである。そのいっぽうで、謎というか余韻というか、とにかく「行間」に含まれているものも多い。たとえば、シェイクスピアは狂人を演じているだけだとばかり思っていたが、解説に「本当に気が狂っているのか」と疑問が書かれており、はじめてそのような見方もできるのだと思った。また、ガートルードの人物像についても、おなじように多面的な見方ができる。私自身の感想として、シェイクスピアが言っているような愚かで醜い人物であるように思えたが、考えてみればこの見方を示すような証拠はなにもない。証拠がないという点でいえば、先王の死じたい謎めいているし、そのほかどの人物をとってみても謎が多い。以前、『罪と罰』を読んだときに、これはミステリ「でもある」と感じたのだが、『ハムレット』も同様の見方ができるだろう。このような見方ができるため、謎が謎を呼んで、読者(あるいは観劇者)に好奇心を与えて面白さが広がってゆくのである。世界的に読み継がれている理由が一読してわかるあたり、やはりシェイクスピアは偉大であると感じた。
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今より簡単に人が死ぬんだなぁと感じます。絶妙なプロットがすべて悲劇に繋がっているのですが…
不謹慎にも現代に置き換えたら、悲劇は起きないだろうな、などと考えてしまいました…
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シェイクスピア「ハムレット」を
小学生のとき以来読み返そうと図書館へ。
さすがシェイクスピア作品だけあって、翻訳の数が多い。。
まずは現在出回っている翻訳全てと
原書を揃えてじっくり比較してみたが、
ちくま文庫の松岡和子さんの翻訳がずば抜けて素晴らしく、他はゴミ。
翻訳という行為も立派な表現の一つ。
原作への愛情と日本語のセンス、どちらが欠けていても成立しない。
さて、20年ぶりに読み返した「ハムレット」、あまりに素晴らしく
去年マルケス「孤独の百年」を読んだとき以来の放心状態に。
読むものを引き込んで放さない言葉の魔力。
元々演劇の台本だけあって、所々、
会話のつながりや場面展開に不自然なぶつ切り感があるのだが、
それらが醸し出す妙な神話感もたまらなく魅力的。
疑問を残すような無駄な場面の挿入も含めて、
文学的に「無駄がない」。完璧すぎる程に完璧。
そして、その魅力の多くは
やはり主人公である王子ハムレットの台詞に凝縮されている。
1600年代初頭に書かれ、以後も400年以上続く、
文学のあらゆる表現手法のプロトタイプが、
ここで既に出揃っているかのようだ。
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台本というのは以外と読みやすいもので(逆だと思っていた)、あっという間に読み終わった。
それにしても、なんという結末。まさに、悲劇というに相応しいお話。
人間ってやつは…と思わせる。
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ハムレットは戯曲で、役者が声を出すことを前提に書かれています。よって僕はWシェイクスピアが遺した通り一人活劇をして「世界の関節が外れてしまった!」と叫んだりしながら読みすすめたわけです。
音読してわかるのですが、これ、口当たりが良いように描かれていますね。読むのが面白いです。特にハムレットの自己言及を悩ましげに読み上げていると、まるで僕が凄いインテリになってしまったかのような錯覚を覚えて愉快愉快。