紙の本
英国三部作第二弾
2007/09/15 13:48
8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英国で紅茶と言えば、オレンジペコー、ダージリン、アールグレイなどだが、まさか、あの中国茶のプーアール茶まで英国のティータイムに供されるものだったとはしらなんだ。英国夫人のプーアール茶評は確かに的をついている。「まるで掃除機の埃のような香りね」。まさにそうなのだ。あれは茶の葉をレンガのような形に固めて取引されるものであって、まさに誇りまみれで運送されるものなのである。それにしても、何がハイティーだ、アフタヌーンティーだ。あんなに延々とサンドイッチだ、ケーキだ、スコーンだのを食い散らしながら3時間もお茶なんか飲めるか!日本人のお茶の時間はせいぜい15分と決まっている。林さんはすっかり英国に溶け込んでティータイムを楽しんだかのように書いているが、異人の蛮風ならば是非もなしとシツレイの無い程度にあわせはするが、まあ疲れるわな、あれは。それにあの美味くもなんとも無いスコーンなる飲み込むのに難儀するクッキーの化け物みたいなヤツ、食えないわ。
本書に、英国人の個人主義が英国の美点のように書いてあるが、これも同意できない。要するに自分勝手なんである、日本人の感覚で言えば。それでも19世紀にはこれでやっていけたのであろうが、製造業が進化し、個人プレーの集積のような幼稚な製造業の時代から、一人一人が全体を思いやる「オールフォアワン、ワンフォアオール」を地でいく「トヨタ生産方式」の時代になると英国は完全についていけなくなってしまう。長所と短所は背中合わせなのである。英国人の個人主義は英国の短所となっているのである、今は。
それにしても英国三部作の三作目って、何なんだろう?
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好評を得てイギリスにまつわるエッセイ第2弾(発行当時)。ハードカバーで買うほど好きだった。これは廉価な文庫版。彼が交わった人々は、比較的富裕な層が多かったらしく、妙に典雅な印象を受ける。いかいにも「イギリス」というカンジ。その反面、彼なりの視点があってそこが興味深く面白い。
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イギリスと言うと、素敵なおばあちゃんが出てくるエッセイが多い気がする。
この中にも(そして「イギリスはおいしい」にも)ボストン婦人という、楽しく素敵なおばあちゃんが登場する。
そういえば、私が旅行した時もいろんなおばあちゃんが話しかけてくれたっけ。駅のホームで、お茶を飲んでいるテラスで、宿泊しているホテルで。。。もしかしたらイギリスは、ステキなおばあちゃんに支えられているのかも?!
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『イギリスはおいしい』の続編エッセイ。
ますます面白いイギリス生活。
思わず読んでてふきだしちゃったりしました。
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林 望せんせーのイギリスシリーズ、読むたびにイギリスに行くかAfternoon Tea に行きたくなる。(K)
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イギリスが愛しく思えるし、でも日本もやはり好きだと感じる。
リンボウ先生の素敵な文章のせいか、エッセイだけど読みごたえ充分!
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林望はイギリスにいた。ある時はテレビのスポーツ中継を前にふと立ち止まり、アフタヌーンティーの時間におもいを巡らす。はたまた大英図書館で気付いたイギリス伝統の個人主義とは―
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なぜか繰り返しお風呂で読んでしまう本。
イギリス人の傾向がなんとなくわかった気になってみれる本。
笑って驚いてほろりとして。
読んでる間中に輪の片隅にお邪魔させてもらってる気がします。
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「イギリスはおいしい」に続き、おいしい話が色々あった。
イギリス人の「お茶を飲む」は相当に親しい間柄でのイベントのようだ。
イギリス文化が持つ面白さ。
日本と比較することは多々あるが、世界の中のイギリスの特異性もいくつか出てきて、興味が尽きない。
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『イギリスはおいしい』を読んで以来、リンボウ先生の大ファンになってしまったので、シリーズのこちらももちろん読みました。前作に続き、今まで知らなかったイギリスの魅力が満載。リンボウ先生の語り口も読んでて心地良い。これも何度も読み返し、いつか私もイギリスに。。。と夢みていた。
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イギリスに行ってみたいい♪( ´▽`)
表現がおもしろいから、林望ワールドに吸い込まれてたーっと読んでしまった。
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イギリスエッセイ第二弾。こちらはイギリスの「食」についてというより「生活」に重点を置いて書かれたエッセイ。やっぱり何度読んでも飽きない。「イギリスはおいしい」も大好きだけど、個人的にこっちはもっと好き。
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リンボウさんが書誌学の仕事でイギリスに単身赴任してる頃、「グリーン・ノウ物語」(児童文学)の作者、ルーシー・ボストン(当時91歳!)の家に下宿させてもらってたことがあるそうで。その回想録です。
イギリスに行きたく・・・っていうか、ボストンさん家(1120年に建築された!)に泊まってみたくて仕方がなくなります。
リンボウさんの部屋は、屋敷の礼拝堂を石炭小屋にしたあと、やっぱり客間に直した部屋、だったみたいです。この大雑把さが、「う~ん・・・イギリス!」なんだそうです。
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イギリスでの暮らしを面白おかしく紹介した本。作者の実力のおかげなのか、素晴らしい体験をされたようで羨ましい。イギリスに住みたくなりました。
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頼る人のいないイギリスで、運命の家を見つけるまでの道のり。イギリスの恐るべき甘いクリスマス。英国人の不思議なスポーツ…。著者が見た、愉快でどこか切ないイギリスの姿。
家との出会いのエピソードは面白かった。ご本人も「運命」というものの存在について語っていただけれど、目に見えないものの力が働いて、導かれるということがあるのかもしれないと思わされた。運命があるかどうかはともかく、著者はアンテナが高いのだと思う。出会うべくして出会った時に、それを感じ取って避けようとしない。良いもの、人との出会いはそういうところにあるのではないか。