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タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語 みんなのレビュー
- トリイ・ヘイデン (著), 入江 真佐子 (訳)
- 税込価格:2,030円(18pt)
- 出版社:早川書房
- 発売日:1996/09/01
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紙の本
それでも向き合っていく
2013/04/02 09:02
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
「シーラという子」の続編です 先ずはこちらを読まないといきさつが分からないと思います
正直、最初の出だしに衝撃を受けました
前作での終わり方を全く覆すような始まり方だったからです
でも段々と、彼女の中にも変化が現れます
トリイの作品はどれも大好きなのですが、彼女の素晴らしいところは、常にその子一人一人の力を信じてあげていること
どうせ…の一言で絶対に済まさないことです
きっと生徒たちにもその思いが伝わるのでしょう
それを最大限に引き出したいと思っているからこそ、生徒たちも変わってゆくのでは無いかと思います
紙の本
ノンフィクションのすごい力。
2002/07/17 17:10
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投稿者:司既 敬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むには、まず「シーラという子」という話から読まないと、「何のこっちゃ??」になると思う。で、内容は、…かなり重い。これまでノンフィクションの作品はもちろん読んだことはあるが、こんなに重い作品もなかったような気がする。なぜなら、この本は、「幼児期に性的虐待を受けた少女のその後」だからだ。トリイ(この本の著者で、特別クラスの先生である)と幼児期に接し、再び再会したシーラは、かなり外見が変わっていた。そして、トリイに対してかなり横暴な態度もとる。でも、その気持ちも、読んでいって分かってきて、思わず涙がこぼれた。たぶん、フィクションだったら、こんなに胸に響かなかった気がする。
紙の本
出会い
2002/06/17 02:42
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投稿者:アセローラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「シーラという子」の続編。14歳になったシーラは、やはり心の傷を完全に癒すことはできないでいた。
自分のせいで起きたわけではないことを、許すということは本当にむずかしいことだと思う。少しずつだけど、シーラが両親を許し始めたことの背景には、トリイという人との出会いがあったからだと思うと、出会う人によって人生は大きく変えることができるのだと痛感しました。
紙の本
かき乱される
2019/04/28 05:25
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「シーラという子」こ続編なのですが、前作を読んだことがある人がこれを読んだら、きっとずっと落ち着かない気持ちで心をかき乱されると思います。
過去に築いた物が不確かになっていたり、お互いに期待するあまりすれ違ったり、最後の結末を読むまで安心できない内容です。
結末としては悪いものではないのですが、受け止めるのがつらい。
紙の本
続・シーラという子
2002/03/12 18:45
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投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
シーラという子の続編。著者自身も続編の執筆に躊躇していたそうだが、それも分かるような気がする。再会したシーラは髪をオレンジ色に染めたパンク少女になっていた、といった突飛な展開。そして物語中で語られる性的虐待といった事実。さすがにノンフィクションだけあって、ドラマチックな結末も期待できない。
シビアな現実を延々と突きつけられたようで読んでいて辛くなる面もあるが、読み終わった後に振り返ってみると、何故かこれはこれで良かったのではないか、と複雑な気持ちにもなった。思い出は綺麗なままで残しておきたい、と考える人にはあまりおすすめできないが、そうでなければ読む価値のある一冊だとも思う。
紙の本
14才の魂に向き合う
2001/02/17 21:38
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投稿者:さるさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むのは『シーラという子』をまず読んでからにしてください。
『シーラという子』の、最悪の被虐待児が敵意と悪臭から明るい未来への希望に向かい最愛の教師と別れた、ポジティブな結末からは思いも寄らない、荒れ果てた14才になった彼女との再会がこの本のスタートだ。あれから7年間のシーラの生活は過酷なものだった。彼女の心は再びすさみ、かつての教師への信頼は跡形もなく虚無と敵意のうちに生きていた。二人の関係を作り直し、希望を取り戻すのは、6才だったあの頃よりもずっと難しい。今日も明日も来週も来月も14才のまま生きていかなくてはいけないとは、孤独な心にとって陰惨な事実だ。あいかわらず独身の女性教師の生活だって平穏なものではない。
それでも互いの心は通じる。もちろん簡単にはいかない。それぞれの人生に困難な問題が同時にいくつもあって、だけどくじけずにきちんと魂を向き合わせて生きる。すっかりこの著者のファンになりました。