紙の本
読んだ年の私の衝撃のベストブックだった
2001/07/29 16:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パキラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで1週間彼とエッチする気にならなかった(ショックうけすぎ)。
読んでる途中で「これホントに '今の時代'の話なの?」と驚いた。同じ20世紀かよ、マジで。近代以前じゃん、インドって。まーアフリカでは、いまだって女性の(性的快感を感じないためだけに)割礼が行われたりしてるけど、インドといえば現在世界のコンピュータソフトウエア開発を担う結構近代化された国、準先進国的な国というイメージを抱いていただけに、実際の(60〜70年代頃の話とはいえカースト最低クラスの女性はほとんど人間として扱われていないという)文化・宗教ギャップに驚く。
インドってなんなんだ。カースト制ってどーなんだ。ヒンドゥー教を信仰し、カースト制をとってるインドの裏側を初めて見た思い。同じ大学院の研究生にインド人が何人かいる。みな欧米人の留学生とかわらず洗練された感じのいい人たちだ。彼らに「カーストってどう思う?」とはまだ聞けない。彼らはもちろんカーストの最上位のクラスの出に違いないのだ。
1999年8月ダイアナ元皇太子妃 享年36歳
2001年7月プーラン・デヴィ享年41歳
それぞれの同じ時代の地球上の話?
投稿元:
レビューを見る
随分前に読んだ本です。インドのカースト制度がよくわかります。11歳で結婚を強いられた著者。日本人には想像もできない世界です。本の中の出来事が大昔の話ではないのが信じられません。
投稿元:
レビューを見る
インドのカースト制度により、貧しい身分に生まれたがため、強姦、集団リンチ、窃盗団の疑いをかけられる、など、多くの苦難を経ても、くじけず、立ち向かい、国会議員にまでなる彼女。映画さながらの半生が綴られている。
投稿元:
レビューを見る
インドの低カーストに生まれた著者の自伝。幼い結婚、強姦、誤認逮捕、そして攫われて盗賊へ。降りかかること全てに「カースト」と「女であること」がつきまとう。「小説のようだ」というには現実に起きていたということを考えればあまりに過酷。彼女は自分への理不尽を受け入れず、当たり前だと耐えることをしなかった。それが彼女の強さと人生のような気がする。
投稿元:
レビューを見る
勿論下巻とともに。予備校の先生も。これがインタビューではなくテープに録音されたものだという事、描写があまりない事が当にこれがノンフィクションである事の証明だった。マンゴー。紙幣を重さで量る。土に埋められる血で汚れた布。
投稿元:
レビューを見る
インドのカースト制がどんなものか、うまく捉えることができなかった頃に読んで、衝撃を受けた。
でも実際のところ、正義の盗賊なんてありえるんでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
すさまじい人生だ。
確実に、今まで自分の予想だにしなかった世界がそこにはあった。
やっぱりインドという国は良くも悪くも一味違う。
投稿元:
レビューを見る
私が住んでいるこの日本と、あまりにも違いすぎる世界に住むプーラン。
11歳でどうしようもない男のところに嫁いでしまったことがすべての始まり。あの男に嫁がなければプーランの人生はどうなっていたのだろうと考えてしまう。
怒りだけが彼女を生かしている。
上巻では、プーランが盗賊にさらわれていったところで終わる。
ここまで、ところどころ涙しながら一気に読んだ。
しかし、これが現実にあった話なのだから、本当に恐ろしい。
投稿元:
レビューを見る
生まれたところがたまたまそうだってだけで忌み嫌われ、無意味な差別を受け続けるプーラン。こんなことってあるの?!?!びっくりしながら読んだ。絶望的な家族の中で、なぜ彼女だけが強く強く生きていけたのだろう。
投稿元:
レビューを見る
貧民層から代議士になったプーラン氏の伝記。
過酷な日々の中にある小さな幸せ、
それを失った時にその人のほんとに姿がみえるんじゃないでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
なんて事だ。こんなことがあっていいの?でもおそらく今もどこかで同じような苦しみを味わっている人がいるはず。忘れちゃいけない。
投稿元:
レビューを見る
読んでいて吐き気がした。こんな事が実際にあっただなんて。
この話は30年くらい前の話だけれど、今のインドはどうなのだろう。未だにプーランのような目に合っている女の子たちがいるんだろうか。いるんだろうな。そう簡単に変わるものではないよね、人間の意識や階級制度などが。そう思うと更に吐き気がする。
でも読んでどんなに気分が悪くなろうとも、読むべき本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
読んだのは二度目だ。三度目は多分ないだろう。私は確かにプーランの怒りを受け取った。胸の内に点火された焔(ほのお)が消えることはない。私が生きている限りは。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20110123/p8
投稿元:
レビューを見る
カーストによる差別、陵辱、虐待、餓え、それがプーランの世界であり、周りの大人たちにとっての当たり前であった。そしてそれを不満に思い、疑問を抱き、ただただ復讐を誓っていく少女プーラン。すさまじい現実。一気に上下巻読み切ってしまいます。
投稿元:
レビューを見る
ほぼ同時代を暮らしているのに、こんなにも違う世界で戦っている人たちがいることに改めて気がつかされた。