投稿元:
レビューを見る
表題作の「水に眠る」に出てくるウィスキーの水割りが飲みたくなって、自分にも水の上蓋を取り除くことができるんじゃないかと本気で考えてしまう。あ、いや、ただ自分が飲んべえだということじゃなくてね・・。(2003.2.11)
投稿元:
レビューを見る
書評を読んで面白そうだなあと思って購入したもの。北村作品は初めて読みます。この方、ミステリー畑の方らしいのですが、今作の短編集はミステリーというよりも不思議な話が満載な1冊。設定やキーとなるモチーフがヘンテコなものも多く、それがどんなものなのかをイメージしながら読むのが面白くて、結構ぐいぐいと引き込まれていってしまいました。こういう、ちょっと変わった設定というのは、長編だとだらけがちなんですよね(と私は思う)。ので、短編ならではの手法を生かした作品ばかりだなあと感心。特に表題作『水に眠る』『くらげ』『矢が三つ』はものすごーく面白かったです。元々長編を多く書く方らしいので、次回はぜひぜひ長編にチャレンジしてみたい。
投稿元:
レビューを見る
じんわりと心を締め付ける切ない話ばかりの短編集。
どの話も美しく、しんみりとした涙の気配をはらんでいます。
私は「ものがたり」、「植物採集」が好きです。
北村先生の描く情景はどうしていつも、これほどまでにすっきりと美しいのでしょう。
投稿元:
レビューを見る
北村薫さんの短編集を読むのは初めて。ミステリアスで、すっごく魅力的。切ない話や怖くなるような話や、様々・・・。すごく読者側に考える余地を持たせてくれているので、読んだ誰かといろいろ話してみたい、と思いました。
投稿元:
レビューを見る
北村さんの短編集
ミステリーではないけれど、そういう要素がなきにしもあらずで最後ハッとさせられるものも。
お風呂に浸かっていると、いくらじっとしていても自分のまわりをぬくいお湯がたゆたう。
そのリズムに身をあずける、それはとても心地よい時間。
表題作の『水に眠る』はそんな時間を思い出す。
投稿元:
レビューを見る
・珍しく短編集。「水に眠る」の漢字は好きかな。あと「植物採集」。どれも不思議な感じ。ミステリっぽくないのが、意外なのかも。
投稿元:
レビューを見る
不思議なお話が多い。「植物採集」は、切なくて好き。「贅沢な解説」は、本当に贅沢で、趣向もおもしろい。
2006/6/27再読
投稿元:
レビューを見る
可もなく不可もなく。
最近の本ではありません。
なんていうか、どうにも救いようのなく、オチのないどうでもいい話ばっかりです。北村薫は、「スキップ」とか好きだったんだけどなあ。
投稿元:
レビューを見る
同僚への秘めた想い、途切れてしまった父娘の愛、義兄妹の許されぬ感情……
人の数だけ、愛がある。短篇ミステリーの名手が贈る十篇
投稿元:
レビューを見る
運命の糸のはしっこを掴んだ人の幸福や、違和感に気づいてしまったが為に憂鬱の罠にはまってしまったやるせなさが描かれている。
日常に潜むちょっとした出来事で起こる気持ちの浮き沈みは、共感できる。
投稿元:
レビューを見る
なんだか北村さんらしくない感じがすごくする、短編集。不思議な話が多くて、タイトルの付け方も良いなぁと思った。
投稿元:
レビューを見る
読んだ後にせつなくなり、せつなくなりたいがために読む、そんな本です。10の作品の中でも冒頭を飾る「恋愛小説」が一番好き。こんな恋愛をしてみたい。「植物採集」では胸が痛く泣きたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
ありえない設定なのに、この人に書かれると「そんなこともあるなかな〜」と思ってしまう。思わずグラスの水をひっかいてみたり。他にもくらげ、かとりせんこうはなび、矢が三つ、このあたりはフィクションなのにそれを感じさせない感じ。なんだかほんとに個人用クーラーが開発されたら、男女比が2:1だったら、ここで書かれていることがふつーって気にさせられる。
投稿元:
レビューを見る
短編集。不思議な読後感が漂う作品が並んでいました。元々北村さんの作品はほっこりする暖かさがあるのですが、この短編集もそんな感じ。納得するとかそういうのとは別のところに魅力がありました。
投稿元:
レビューを見る
同僚への秘めた想い、途切れてしまった父娘の愛、義兄妹の許されぬ感情……人の数だけ、愛がある。短篇ミステリーの名手が贈る十篇