- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |
紙の本
日夜たくさんの胃袋を満たした江戸という都市
2007/11/10 14:23
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikimaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
食も含めた江戸文化に関してはさまざまな本が出ている。読みやすさや価格で考えると、文庫本でも入手できる杉浦日向子氏の作品がおすすめかもしれない。
購入当初はさほど頭にはいっていなかったようだが、ほかの関連書も読んでから最近ふたたびページをめくると、良書であったことがあらためて実感できた。
江戸は急ごしらえの大都市だった。地方からたくさんの人間が仕事にやってきた。せまい長屋暮らしで煮炊きが必然的に制限されたこと(住居のスペースによる事情や、個々人が煮炊きをしては火事の心配があるため)、そして女性の人口が少なく男性の独身者が多かったことも手伝って、外食(屋台)と総菜の持ち帰り(煮売り屋)の文化が花開いた——そんな時代を「ファーストフード」として紹介しているのが本書だ。
屋台で人気だった天麩羅や寿司(もとは押し、つづいて握り)に始まり、庶民が親しんだ江戸の味、将軍や町人の食卓、初鰹や和菓子に見る江戸グルメ、料理茶屋、本膳や懐石などの日本料理への発展が書かれている。
将軍のお膳、下級武士の食事、町人が何を食べていたか、どんな料理書が流行っていたかなど、書籍名はファーストフードとなっていても、江戸時代の食というもの全般について(江戸に限らず一部は地方の武士にも)言及されている。
食文化や、江戸時代がお好きな方に。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |