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ジェイン・オースティン料理読本 みんなのレビュー
- マギー・ブラック (著), ディアドレ・ル・フェイ (著), 中尾 真理 (訳)
- 税込価格:3,135円(28pt)
- 出版社:晶文社
- 発行年月:1998.2
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紙の本
現代の人にも楽しめるよう工夫された、クラシックなイギリス料理
2007/12/23 21:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikimaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジェイン・オースティンの親戚であり、家族同然に親しくしていたマーサ・ロイドの手書きメモを元に構成した料理読本。冒頭の約50ページにおいて時代背景や当時の社交に関する話、オースティンの作品世界との絡みを解説し、つづく約100ページが現代風(そして日本語の読み手向け)にアレンジされた料理レシピとなっている。
ノートは料理のみでなく家事(民間治療薬や化粧品、家政に関すること)についても書かれ、傷みが激しいので判読すらできなかったものもあるようだ。
この本では、ロイド夫人のもの以外にも、一家の友人であるリッブ・ポウイズ夫人によるものや、当時の書物からのレシピが含まれていて、各レシピの最後に書かれている記号で出典を判別できる。ロイド夫人のメモは特別なときの食べ物が記されていることが多く、日常的なものは省かれているため、イギリス料理の全体像を残すために著者らはそうした構成を選んだようだ。
さて、レシピであるが:
原著者のマギー・ブラック、ディアドレ・ル・フェイ、そして訳者である中尾真理の各氏は、最近の人も料理を作って楽しめるようにといった点に腐心している。まず原文のまま文章スタイルの料理法を載せたあとで、現在の分量や食材(たとえば現代人にもわかりやすい類似品)を、読みやすいレシピスタイルで紹介している。日本語にいたっては、日本人がわかりやすいメトリック法(グラムやccなど)でのみ記載されている。
この文章スタイルのレシピを見ていると、つづく現代風レシピ部分がいかに想像力を駆使したものか、頭が下がる。たとえばP.108のアップルパフ。当時のオーブンといえば暖房と調理器具兼用だったかもしれず、もちろん原文に温度などは書かれていない。"パイ生地に包んで、短時間で焼けるオーブンで焼きます"——これだけだ。著者らは現代の人がそれを再現できるよう、温度からサイズまで、きちんと整理してくれている。
ひとつだけ難をあげるなら、訳語で「上白糖」。これは日本にしかない砂糖なので、これを見るたびに訳者さんの存在が頭をよぎり、一気に現実にもどされた。レシピには「砂糖」とするだけでよかったように感じた。
それと関連して、大部分は上白糖だったものの、P.138などで「白砂糖」があったのだが、これは上白糖なのか違うのか、微妙に気になってしまった。
紙の本
ジェイン・オースティンも食べた?
2001/03/02 10:56
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投稿者:ミオメロディ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オースティン家の料理人であった女性のレシピとジェインの母の古くからの友人のレシピ集から、ジェインの作品や、彼女の書簡に出てくる料理を、現代風にアレンジしたものだそうで、このアレンジにはちょっと残念な気もするし、逆に作ってみることができるという利点もある。時代背景の説明などが最初と各所にあり、興味深い。
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