紙の本
身近な罪と罰
2006/01/24 11:21
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投稿者:おと - この投稿者のレビュー一覧を見る
「記憶の改変」を巡って、二つの物語がタイトルどおり、平行に描かれる。幾つかの東野圭吾の作品の中でも「献身的な愛」と「罪と罰」は大枠のテーマとしてある気がするのだが、この作品は、最もこのテーマを分かりやすい設定で魅せてくれる。つまり、「親友の彼女に恋愛感情を抱く」という、ふとすれば、私たちの身近にも、自分自身にも有り得たり思いあたったりする感情なので、主人公の苦悩にも共感しやすく、「記憶の改変」を取り巻く、化学・物理的な難しい用語が出てきても、割合すんなりと楽しく読める。ただ、分かりやすい分、展開がだいたい予想がついた点は、ミステリとして、少し不満が残る。「容疑者Xの献身」に通じるものがあり、こちらの作品を先に読んだ方が、あっと驚く、ことが出来ただろうな、とは思う。
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面白いけど…
2021/12/29 12:13
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投稿者:たにぐち - この投稿者のレビュー一覧を見る
1995年出版ということもあり、古臭い表現が多く、女性蔑視的。でも謎に関わるリアリティ工学については何年も前の作品なのに古臭い感じがしないのがすごいなと思った。
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パラレルワールド
2021/04/25 05:15
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
平行世界で紡がれるラブストーリー。記憶操作や少し理解が難しい方向性になっていき、すとっと落ちるような恋物語というよりミステリーに近い感じ
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これは推理小説ではないが、推理小説を読んでいるようなスリリングさがある
2019/06/23 18:08
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは推理小説ではないが、推理小説を読んでいるようなスリリングさがある。二つの違う世界が並行して書かれている。だんだんと真実に迫っていく様が面白い。
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不思議な話でした。
2015/09/06 12:30
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な話でしたが、どこか説得力がありました。また、理系?の話なのに、ファンタジーのようだとも感じました。
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すれ違う想いと時間
2001/01/16 04:03
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投稿者:品川夏見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにもあるとおり、
この作品はラブストーリーだ。
ある区間だけ併走する二本の電車。
その片方で通学する主人公は、
向かいの電車に見える女性に恋をする。
そんな冒頭の小さなラブストーリーから話は始まる。
だが、ここから先は小さなすれ違いではおさまらない。
現実の主人公の記憶と、真実の過去にはズレがあるのだ。
とにかく全編通して
「どうなるの?」「どうしてなの?」の連続。
すっ飛ばしてラストを読んでしまいたくなる衝動を抑えて読むのが大変だった。
主人公と恋人の女性のラブストーリーの結末は?
埋まっていく真実の記憶とは?
結末は?
もう疑問符がてんこ盛り。
是非一読を。
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夢か現か幻か…妄想?現実?確かな過去って何?記憶って何?
始めは主人公同様、読み手のこちらとしても混乱気味でしたが、読み進めていくうちにスルスルと謎の糸口を掴んで進んでいく展開はじっくりと追うことが出来ました。ただ、ちょっと中だるみしてしまった感も否めず(^^; それでも、ラスト近くになってイヤな結末を想像していたのに、読み終えてみると意外とすっきりしていたことに驚きました。「弱い人間」という言葉が胸に突き刺さります。
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崇史と智彦は中学時代からの親友。智彦が彼女として紹介してくれた麻由子は、崇史が学生時代、電車で見て恋焦がれていた女性だった。
しかし、今、彼女は崇史の彼女になっている。しかも思い出そうとしても思い出せない本当の過去、不可解な出来事。真実は一体?という物語。
智彦は清かった。心が。めちゃくちゃ。私は智彦にはなれないな。
どっちかというと崇史派やなと思った。崇史がきっと一般的なんやろうな。だからこそ主人公は崇史なんやろう。じゃないと、読者が話しに入れないもん。
お陰で私はドキドキしながら読み進みました。どれが真実で、どれが作られた記憶なのか?さっぱり判らない。けど、平行して明かされる過去との距離が縮んで手が届きかけたとき、目の前がぱっと開けたね。きっと崇史と同様に。絶妙やった。
思い出が改編されるって、ありえなくもないなと思うとちょっと恐いね。楽しかった思い出も偽物だってことでしょ?あぁ、恐い。今のところ、私にそういう兆候はないのでよかったよかった(笑)
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読み進めていくと、一部混乱をきたします。どうなってるの?話が跳んじゃってるよ?ところが、それこそが一番の見所です。男女の三角関係がメインテーマなんですが、主人公の友人が天才的な技術開発を達成したことにより通常ではありえない形に関係がこじれます。真相がわかった時、始めて題名の意味が理解できます。結末は本人たちにとってもっとも楽な方法なのかもしれませんが、読み手には何とも言えない切なさが残るラブストーリーです。
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これも。好きなミステリィ。
作者の東野さんは元技術職についてたらしく、コンピューターとかそういう類の話がでてきます。キーポイントとなる記憶改変の方法なんてのは、ちょっと陳腐だったけどね。そのへんのアレな発想があいまって、いい雰囲気してます。最後は普通にジーンとくる系かな。
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一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー
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パラレルワールドが、少しづつ角度を変えてクロスしていく様が見事!あまりの面白さに2日で読破。
自分が信じていた記憶が作られたものだとしたら…と想像したら怖くなった。
欲を言えば最後、もう少し続きを書いて欲しかった。
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買ったのを忘れてて、ずっと本の塊に埋もれていたのを昨日発見、すぐ読みました。
やはり東野圭吾氏の作品は期待を裏切らない!脳科学の観点から、現実世界と仮想世界をミステリーに結び付けている本作品でも、やはり結末は予想できませんでした。最後の10ページ20ページまで東野作品は気が抜けないところが大好きです。
今回非常に印象に残ったのは、パラレルワールドという単語と冒頭のプロローグのような章。まず独特の世界観で引き込まれました。
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東野圭吾作品。
電車ですれ違う女性に恋をした主人公。
ある世界では、彼女は友人の恋人。
ある世界では、彼女は自分の恋人。
パラレルワールドが交錯するとき、ある真実が浮かび上がる。
主人公の立場になって考えたら怖い。自分に2つの世界があって、どっちが本当かわからなくなるなんて、どちらの世界でも自分を否定されているかのようだ。一方は自分にとって苦痛の世界で、一方は自分にとって楽園のような世界だったら、自分だったら楽園の方にずっといたいと思うだろう。しかし、主人公は真実を見つけ出す。ラストは主人公・彼女・友人の思惑が重なり合いとても切ない。。。
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主人公はいつも同じ時間、おなじ車両の山手線から窓を眺め、いつも窓から見える平行してる京浜東北線の車内に乗っていた女性が気になってしまう。
この時間の山の手線に乗るのは今日が最後と言う日、
思い切って京浜東北線に乗ってみたら彼女は見つからず。まどから自分がいつも乗っている山手線を見たら彼女がいた。そしてそれ以来あえずじまい・・・
という冒頭の設定がよかった。
そしてラストの切なさも。