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宮脇檀の「いい家」の本 もっと家について考えてみませんか? みんなのレビュー
- 宮脇 檀 (著)
- 税込価格:1,362円(12pt)
- 出版社:PHPエディターズ・グループ
- 発行年月:1998.7
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紙の本
家とライスタイルと都市と!
2002/03/22 21:14
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投稿者:よしたか - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は建築家。大学でも教えている。都会にある事務所と同じビルに住んでいる。「都市の快適住居学」という本も出していて、都市に住むことのすばらしさを以前から主張していた。
今でこそ、バブルがはじけて都心のマンションが値下がりして、都心回帰現象がおこっているけれど、その本が出版されたころは、都会は住むところじゃない、住むなら田舎、自然のなかで暮らそう、という意見ばかりだった。ようやく最近になってからは、年をとってからは、むしろ都会のほうが過ごしやすい、という意見がちらほら出てくるようになった。子育てが終わって、夫婦二人になったら、都心のマンションで、というわけだ。ようやく著者の主張に時代が追いついてきたような感じがする。
また、著者は、離婚して、娘さんと住んでいた。料理が得意で、娘さんに料理をつくってあげていた。パートナーと暮らすようになってからは、お客をよんで手料理を振舞うこともあった。誤解をまねく言い方かもしれないが、まるでアメリカの映画に出てくる主人公のようだ。日本人の男ばなれしたライフスタイルなのである。
著者がこのようなライフスタイルをおくるようになったのは、やっぱり建築家だから、という点が大きい、と思われる。実際に、建築家が書いたエッセイというのは、おもしろいことが多い。職業柄、生活や身近な暮らしに目を向けざるをえないからだろう。男性で、このような視点を持っている人は、とても少ないようだ。女性に比べると、どうしても「生活を楽しむ」ということが下手なのかもしれない。
著者は、日本の男性で数少ない、自分独自のライフスタイルを持って、ダンディに暮らしていた人だと思う。本書には、家のことだけでなく、都市に住むこと、ライフスタイルについて、インスピレーションを与えてくれるエッセイがつまっている。なぜなら、家について考えることは、自分の生活や住む地域のことを考えることでもあるからだ。もっとすばらしいエッセイを書いていただきたかった、と思う。ご冥福をお祈りしたい。
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