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紙の本
医学生たち
2019/02/28 23:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:千那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
四人の医学生の話。知り合いに医者とか医学生がいないけど、彼らの生き様には納得
ができる。誰しも悩みはあるし、鬱っぽくもなる。等身大の彼らが、読み終わったあ
とではとても愛おしい。
紙の本
良き青春小説
2017/12/12 23:15
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投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は芥川賞を取ったあと鬱病にかかって小説が書けなくなり、病院の仕事も閑職に回ったと言う。そんな頃、自己回復のために、自分の医学生時代を振り返って書いた中編小説。
恐らく自身や学友をモデルに描いたと思われるが、人の死と言う厳粛な事態に立会い、細心の注意を要求される医者と言う厳しい職に向けて成長して行く青春群像がよく描かれている。医学生の読者には特に興味深いだろう。読み終えて爽やかな読後感が残るが、著者もまたこの作品を契機に鬱病から回復したと言う。
紙の本
あなたの中にもいませんか。医学生たち。
2003/04/26 21:43
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投稿者:〜あの丘をこえて病院〜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、開設間もない秋田大学医学部を卒業し、後に『ダイヤモンドダスト』で芥川賞を受賞した南木佳士。
物語はそれぞれの思いを抱えて、校舎もまともにない秋田大学医学部に入学した4人の医学生の青春模様である。
文系科目が得意だが、東京の開業医を親に持ちなんとなく医者になるのが当たり前と育ち、しかし東京の医学部には合格せず「都落ち」してきた和丸。
貧しい無医村に育ち村の奨学金を得てやってきた、もとは弁護士志望の優等生、京子。
父は女にだらしないが、しっかり者の母が切り盛りする日本海沿いの旅館の次男坊、雄二。
妻子ある高校の物理教師だが、相次いだ教え子の急死に何ら関わることができなかった体験から医者を目指した修三。
医学生たちは、皆がみな高い志に燃えてやってきた訳ではない。一定の学力を持ち、医学部に行こうという一定の理由と意志を持った多くは18,19歳の若者たちである。
彼らがほろ苦い青春の出来事とともに、解剖実習、臨床科目の授業、病院実習と、医学部教育を経て段々と医者の卵になっていく。性格はさまざまだが、彼らに共通しているのは「医者という職業につくのだ」という不安の混ざった感情だ。
医者になるのは、特別な人間ではない。
本書の中にも、きっとあなたの青春の分身が息づいている。
紙の本
4人の青春
2002/02/18 03:26
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投稿者:クロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は新設されたばかりの秋田大学医学部。話は、二年の教養課程を終え、これから専門課程が始まるというところからはじまる。秋田大学医学部一回生の車谷和丸、桑田京子、小宮雄二、今野修三、4人の医学生としての青春がえがかれた作品。