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自衛隊の現実を知りたい人にはとてもオススメのシリーズの第二作です。第二作では空自が中心で、戦闘飛行隊や救難飛行隊のパイロットや整備員達の生活や日常を描き出しています。自分の担当していたF−15が事故で墜落した整備員の話の下りは完全に感情移入してしまい、読んだ後に涙が止まりませんでした・・・。
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確か筆者の杉山隆男さんて、ジャーナリストなんで、視点は鋭いです。
このシリーズでは、「兵士に聞け」があるんですが、私は、こっちを先に読みました。
で、この「兵士を見よ」も知って買ったんですよ。
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真保さんのエッセーに出てきた本。
『人間』が描かれていて、すんなりと中に入っていける。
ひとつのミッションを書き初め、その中の登場人物Aさんを掘り下げて
Aさんの過去を語った上で本筋に戻ったりする手法は、人間性は非常に伝わる。
半面、苦手な人は読みくいと感じるのではとも思った。回想があまりに長いのだ。
回想の中でAのこなした過去のミッションの話が始まったりする。
この著者の文章の特色なのだろう。
自衛隊は、日本において非常に特殊な存在だ。
軍隊ではないことに拘って、階級の呼び方など細々したところが変えられている。
仕事をしてもしなくても批判される。災害救助などでしかスポットが当たらない。
しかも大抵はそれも批判で、助けたヒーローとしてはあまり扱われない。
具体的にどんな日々を過ごしているのか、中々知ることができない。
どんな思いで、どんな訓練をしているのか。
この本を読んで、戦闘機に乗ってみたいと思った。
勿論怖いに違いないし、重力に耐えられるかも疑問ではあるのだが、
虚空にたったひとり、ガラス1枚を隔てた外はあまりにも美しい死の世界。
そんな幻想のような世界へ、自力で飛び立つということにとても興味を覚えた。
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前作「兵士に聞け」につぐ第二段。本書では「空」をテーマにまとめられている。前作と同様、知られざるミッションと共に自衛隊員の素顔、肉声が見事なまでに描き出されている。他に類を見ない秀逸のノンフィクション。