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接続された心 インターネット時代のアイデンティティ みんなのレビュー
- シェリー・タークル (著), 日暮 雅通 (訳)
- 税込価格:3,960円(36pt)
- 出版社:早川書房
- 発行年月:1998.12
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紙の本
変化する知性
2022/09/21 16:57
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
知性が完成された構造物のようなイメージから単純な動きを繰り返すエージェントの集合体に現れる相のような動的なイメージに変化しているところが非常に印象深い(第5章周辺)。哲学とコンピューター科学と、生物学、心理学あたりが互いに影響しあっている様子は、試行錯誤(ティンカリング)と寄せ集め(ブリコラージュ)の様相を呈している。この流れからみると、これからの教育の目的はティンカリングやブリコラージュの場を提供することになると思う。総合的な学習もその一つとして考えるといいのかもしれない。
紙の本
1999/4/1
2000/10/26 00:16
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投稿者:日経ソフトウエア - この投稿者のレビュー一覧を見る
テクノロジの進歩は,人間にどのような影響を及ぼすか。「人間が進歩に付いていけなくなり,アイデンティティが崩壊する」という悲観論を唱える人は意外に多い。でもこの種の意見のほとんどは,感傷的で騒ぎ立てるだけのものに終わっているのではないか。
この本は違う。冒頭部分(「フランスの教訓」)でモダニズムとポストモダニズムの思想に触れながら,現在のパソコンやインターネットがもたらしているのは,過去の理論で描かれたことが現実化したものにすぎないことを解き明かす。読み手には驚きとともに,テクノロジが人間を追い越したわけではないという安心感を与えてくれる。
著者はマサチューセッツ工科大学の社会科学部教授であり,人工知能や人工生命の研究の最前線に隣り合わせている。そのため,分析には説得力がある。IBM PCとMacintoshの社会心理学的な差異に触れた部分もなるほどと思わせる。読むのに少々骨が折れるが,それだけの価値はある学術書だ。翻訳も良い。
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