紙の本
いつの時代に読んでも
2020/09/23 09:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
泰然自若にみえる五木先生にして、「自殺を二度ほど考えたことがある」とか「心萎えたり」と感じたことが何度もあるとか・・・。
でも、そう思うことが悪いと言っていないところに、とても救いを感じる。
最近は特にコロナ禍で生きにくい世の中になったが、まるで、このことを見越して書いているようにも思えるところが多々ある。
逆に言えば、いつの時代にも通じる普遍的なことが書かれているのだろう。
だから、この先、「心萎えたり」と思ったら、また手にとってみようと思える、そんな本だった。
紙の本
悩める人の救いになりそうな本
2020/09/05 08:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は誰でも大河の一滴にすぎない、無理にポジティブ思考でいなくてよい、死ぬときは死ぬのだから難しく悩まないでただ生きていればいい、といった内容。メンタルが弱っている人には力を得られそうな本。
また、新たな感染症が出てくるのではないかとか、対面で教えを受けることの大切さを語っている部分もあり、20年前の本とは思えない現代に通用する本でした。良書は普遍的ということですね。
紙の本
「人間はだれでも本当は死と隣り合わせで生きている」
2021/10/31 20:19
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人間はだれでも本当は死と隣り合わせで生きている」「人はすべて地獄に生まれてくるのである」
読んでいてこんなことを思いました。私の子どもの頃、祖父母が一緒に住んでました。よく遊んでもらいました。家業をやっていて父母は忙しかったので、代わりに隠居している祖父母が相手してくれてました。その頃は解ってませんでしたが、老いていくと人はどんな感じなのかを教えてくれていたんだと。そして、亡くなっていきました。死に顔も見せてくれましたし、周りの大人の誰それが泣いているのか、はたまた別の表情を見せてくれる。死んだらどうなるのかを教えてくれるんです。こんなことは学校では学べません。今はどうなんでしょう。私の娘には、年老いて寝たっきりになってしまった私の父と話しをさせました。その後すぐに亡くなってしまった。告別式で、死に顔を見せました。何を思ったかは知りません。何を思ったとしても、正解はありませんので。尋ねても答えられないだろうから、尋ねてません。私も娘もほぼ同じ年頃に遭遇し、うまく答えられなかった。だから聞くだけ野暮かなと思いました。
流石、大ベストセラーになっただけはある。読みやすい上に、圧倒的な説得力。いちいち納得してしまった。
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大学にいかず引き篭もっていた日々、本屋でたまたま見かけた。いや、ホントに素晴らしい出会い。地獄に仏。
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かなり深い内容。同じ時代にはやったベストセラーについての批判なんかもしているので、両方を比べて読んでみるのもいいと思う。
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去年大病を患ったうちの義母へ、ある方が薦めてくれた本。しまい込んであったのをたまたま発見したので読んでみた。
著者は、人は皆生まれながらに死のキャリアであるという。この世はもともと無茶苦茶で残酷で、悲惨にみちみちていると理解したから生きられたという。なんでこんな究極のマイナス思考なんだよ、とちょっとイライラしてしまう方もいるかもしれない。でも、世間を見回して"ムダに明るく"生きている人も、実はそういう暗い部分を懸命に払拭して生きていると思えるのも事実。ポジティブなスタンスが正しいとしてしまうことは、現代人にとって非常に辛いことであるかもしれない。
確かに人生は苦だとすることから出発することもありだな、と思った。
7年前のこのベストセラー、多くの方は五木氏の言葉に救いを感じたことだと思う。しかし、私は同時に彼がこういう境地に至ったまでの七転八倒を想像し、胸が痛くなった。
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私が人生一番苦しい時に読み、この本によって考え方が少し変わった。
仏教色が強い本。
仏教徒の私にはその点にも惹かれた。宗教に関心を持つようになったのもこの一冊から。
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幸せを求めていませんか?世の中は不幸ばかりです。わずかにあるその幸せを大切にすることが人生を楽しむコツです。僕はこの本を中学生のときに読み、ものの考え方が大きく変わりました。何かいつもつまらない、物足りないと感じている方に是非読んでいただきたいです。
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とにかく文章がやさしいです。無理に前向きな考えを押しつけられず、安心できる本。落ち込んだときに読んだけど、考える必要なく染み入る言葉たちにその時の自分を肯定できるようになった気がした。心に残った部分を少し紹介、、、。
地獄極楽という言葉があるけれど、これはあの世のことを言っているものではない、この世のことを言っている。日常の生活こそ苦しい地獄であり、その中での思いがけない喜びや、人の善意や優しさを感じたり、希望や夢に世界が輝いてみえることもある、仲間とともに笑い転げることもある、その一瞬こそ極楽なのだ。極楽とは地獄というこの世の闇のなかにキラキラと光りながら漂う小さな泡のようなものかもしれない・・・。
落ち込んでいるときにこそ良さがわかる本だと思います。
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読み中
序盤の印象は、かなり仏教。仏教についていろいろ知りたかったし、これは読みやすいので良いです。
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何年も前に書かれた本なのに今(20060915)を適格に表現している良書。
思ったよりも、読み易く学生とかに読んでほしい。
たかが一滴、されど一滴。
少しの繋がりや、きっかけや、問いかけは、きっと無駄では無いのだろうと。
沢山の雑多な情報を得た気分になった。
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私の「携帯版」です(とはいっても、余り携帯することはありませんが…)。
何時の日か「長期の旅行」をするときには夏目漱石著「草枕」と神坂次郎著「今日われ生きてあり」、そしてこの五木寛之著「大河の一滴」の三冊を旅行かばんに入れて出掛けたいと考えております。
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10年前からのベストセラー。
戦後50年を過ぎ、阪神の震災後3年、それまでは言わないようにしてにいた事を何故か言いたくなったという著者。
中国の故事や親鸞、蓮如の教えを引用しながら縦横に語ります。
この世は辛くて当たり前と覚悟した方が良い、だからこそ良い事が少しでもあれば輝いて見える。
人間は皆海に流れ込み天に上る大河の一滴に過ぎないと。
語り口は穏やかでわかりやすいです。
頑張ろうとしても頑張れない時がある…ポジティヴに考えようがない事態に直面した時、この重さが救いになるかも知れません。
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今さら初めて読みました。
最初の方のページを読んでいると“なんてネガティブなんだ!”と思っていましたが、
さすが有名になった本ですね。
いろんな“当たり前”の物事に対して“五木さん”ならではの考えを提示している。
きっとそういうことが必要なんだと思う。
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思った以上に読みやすくて、悪くなかった。
考えには賛同できるけど、熱狂的にはなれないかな。
また年取ったころにまた読んでみようと思う。