紙の本
内容薄いし。
2002/06/07 16:36
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうきっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
一目見ただけでわかるほどの浅い文章で稚拙な文化祭が語られていく。おぞましい。文章力って何ですか?
高2の主人公が42歳になってそれで成り立つとは思えないし、そういった部分にはまったく触れていないので中途半端です。不可解な場面が多すぎてみててイライラします。
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初めて本読んで泣いた。
ミステリ苦手で北村作品を読んでいない人、これはミステリじゃないので、ぜひ手に取ってください。
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初めて読んだ北村薫氏の本。
突然25年もの時間を飛び越えた女の子が、17歳の自分を失わずに42歳として生きていく姿に惹きつけられる。何回読んでもすがすがしい気持ちになります。
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自分が持っている「自分」というイメージと実際の「自分」の間には大なり小なりズレやひずみみたいなものがあるけれど、この主人公の一ノ瀬真理子さんほど食い違ってしまったらどうなってしまうんだろう。42歳の体にスキップしてしまった17歳の心。最初は真理子さんも現実を前にして「声も涙も出ない」けれど、逃げることはしないんですよね。
桜木真理子という形を持ったわたしが、それをしなかったら、──心だけのわたしになってしまったら、それはもう、人間として眠っているようなものだと思うんです。
食い違う「心」と「体」。でも、それは別々のものではなく、別々にあるものでもない。どちらに偏るのでもなく、どちらを否定するのでもなく、真理子さんは真理子さんとしてまっすぐに歩き出す。その力強い生き方に、ただただ圧倒。だけどそれは題名のとおり、なぜかスキップするような軽やかさを感じるのでした。なんて人なんでしょう。
そして、この本の中でいちばん気に入ったのがここ。桜木先生から真理子さんに贈られた、このことばです。
「構えないように。自然に行動しよう。自分がしたいように動く。桜木真理子だったら、ベテランの先生だったら、こうするんじゃないか──そんなことは考えないでいい。」
このあとにも続く桜木先生のことば一つ一つが、今の私にはとても大切なことのように感じます。読み終わったあと、私も自分がどんな自分なのかを見つけてみたくなりました。
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17歳の女子高生が、夕方目を閉じた。そして、目覚めると42歳になっていた!《時と人》の三部作
このお話が今度、舞台になります。
詳しくはhttp://www.caramelbox.com/
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演劇集団キャラメルボックスで先に劇を拝見してしまった本。購入予定ということで。劇団員の西川さんは、北村薫さんの生徒だったとか。
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17歳のある日にお昼寝をして目を覚ましたら42歳の自分になっていた。時代も変わり、夫と17歳の娘までいる。それはどんな世界なのだろう?と思いましたね。その変化に戸惑いながら受け入れていく真理子の強さが素敵です。
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小説家は時にリアリティーのない仕掛けを考える。それに拒絶反応を起こすこともあるが、敢えて騙されてやろうかと思ったり、本当にありそうだ等と入り込んでしまうときがある。いいんじゃない。
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「時と人」3部作の第一弾。
初めて読んだ時はまだ学生で、「一ノ瀬真理子」の気持ちだけでなく、「桜木美也子」の気持ちも分かるからより一層切なくなった。
何度も何度も繰り返し読んでる作品の1つだけど、42歳になった時にもう一度読んでみたい。
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鮮やかな青春の夢を見ていたのだと、私は思う。
言葉に言い表せない感覚である。言葉にしようとすると壊れてしまうような、そんな繊細なものだ。
時というものは残酷である。この刻々とすぎる時を惜しんで大切に生きることを忘れて歩いてしまったら、いつか私は振り返り、真理子と同じような夢を見るのだろうか。
しかし私も意地っ張りなので悔い改めたいと切に思う。
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昭和40年代に17歳だった「私」一ノ瀬真理子は、レコードを聞いていて目が覚めたら、25年後の「私」桜木真理子42歳の国語の教師になっていたと言う話です。いつの間に17歳の娘はいるし夫もいるというのは、ショッキングな出来事で、パニックなんて生易しい言葉では表せないほどのものでしょう。
この本は、先に、10が月前の自分に心(意識が?)が戻ると言う話「リピート」を読んで、逆に戻るのではなく、スキップしてしまう話に興味を持ったからです。
この一ノ瀬真理子(桜木真理子)さんが、とっても好きになりました!
もちろん女性ですか、そんな女性と言う枠ではなく、人間として好きになりたい人です。このまっすぐで、すかすがしい力強さは、本当に美しいと言うか綺麗と言うか、輝く素敵な雰囲気がにじみ出ています。それに触れると、今抱えているちょっとした問題や悩みなど吹っ飛びそうなほど、元気を与えてくれます。
この作品は1995年のこのミステリーがすごいで7位になっていました。ミステリーの範疇じゃないだろうから、7位だったのだろうけど、私の気持ち的には、1位も1位、ぶっちぎりです。
25年も時間をスキップするのか、また17歳の人間が42歳の身体に入ってそのまま国語の教師としてやっていけるのか?そんな点すらも小さな問題と思えちゃうほどに、素敵な作品でした。
2004.12.6
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「時と人」シリーズの第1弾。17歳の女の子がいきなり42歳になり目覚めるお話。
この本の主人公の強さみたいなものに驚いた。
過去だとか未来だとかにとらわれず。
とにかく今を精一杯生きる。
そういうところの大切さを凄く感じた。
とても好きな作品。
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17歳の私、気付くと42歳の私。
元の世界には戻れない。
今の私も私なんだからこの人生で生きてゆこう。
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東野さんの「秘密」と、ちょうど真逆の設定。25年の年をスキップして、未来の自分の体に17歳の自分の心が入ってしまう。それは何故なのか?原因は最後まではっきりとは示されませんが、その非現実的な世界に果敢に立ち向かう17歳の心の主人公の成長がきらきらしています。「だが、私には今がある」という最後の言葉に、凛としたすがすがしさを感じ、最後まで爽やかに読めました。
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北村薫氏の小説は「ターン」の次に、これが2作目。実は文章はあまり好みではないのだが、彼の小説はとても前向きで、読んでいて清々しい感じがし、大好きというほどではないが、読んでいて気分が良い。この「スキップ」は17歳の女子高生が、うたた寝をしていて、起きたら夫も娘もいる42歳の国語教師になっていたという話なのだが、そんな状況にあっても、いつも前向きな主人公なのである。しかし、彼女の両親に関するところなどは切ない部分もあって、読みながら、自分がもし同じ立場になったならどうだろう?と想像しながら楽しんで読むことが出来た。