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わたしたちが天国について知るすべて みんなのレビュー
- アンナ・タトル・ヴィレガス (著), 宇佐川 晶子 (訳)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:集英社
- 発行年月:1999.9
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紙の本
愛する人を失ったあとの人生に意味はあるのか
2001/08/16 23:40
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投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
不動産仲介業を営むドロレスと弁護士を辞めて大学教授になったオースティン。どちらも四十歳を過ぎ、ひとりで生きるすべを十分に身につけていた。だけど心のどこかでは、いつかはソウルメイトと出会えるのではないかという淡い想いを持ち続けていたのだった。そんなふたりがふとしたことで引き寄せられ、お互いが魂の片割れを見つけたかのように惹かれ合い、愛をはぐくんでいく。
しかし、運命は残酷にもふたりに大きな悲劇を与える。若いときは勢いで乗り越えられる障害も、分別がつきすぎた大人にとっては心よりも頭のほうが優先してしまい、まわり道ばかりすることになる。幸福を失いたくないがために、初めから幸福を手に入れるのを放棄してしまう。これは私たちが侵しがちな間違いのひとつであるだろう。
幸福のすばらしさは手に入れてみないとわからない。もしその人を本当に愛しているのなら、最期の別れまでひっくるめて受け入れなければならない。それがどんなにつらいことであっても、そのつらさを覆ってくれるくらいの想いが残るからだ。ふたりの結びつきは死では引き裂かれない。
愛する人を失ったあとの人生に意味はあるのか。私はときどきそう考える。自分も死んでしまってもかまわないとさえ簡単に思うこともあった。でもこの小説を読んで、残されたものが思い出すことで生き続ける魂というものもあるのかもしれないと少し考え直した。
いつか天国で会ったとき、ふたりで過ごした時間もまた天国の一部だったと気づくのかもしれない。
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