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紙の本
キャラクターで読んでマル。
2001/05/25 13:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
新撰組の沖田総司を主人公に史実とファンタジーを絡めて、例によって化け物とか超能力者とかが出てくるシリーズもの。私はファンタジー色の強いものはあまり読まない方なのですが、これは楽しめてます。まあ、良い意味ですごく栗本薫っぽい作品だなと思います。
系統としては「魔界水滸伝」に近いのかな。でもあれよりはだいぶ読みやすい感じです。正直に申しますとストーリーをどけたとしても登場人物だけでも読めるんじゃないかと…。かの有名な土方歳三がちょっと個性的でめちゃくちゃ格好良くて、それだけで私はもう!!役者張りのいい男で口が達者でそれでいてお人よしというか、結構場の雰囲気にも流されやすい土方さんがホントに素敵。
とりあえずそんなに暗い話ではないけれど、いずれはそうなって来るだろうことは明らか。栗本さん独特のドラマ性のある悲劇が、文章の端々に透けて見えるような気がします。お話としてもいよいよ新撰組が京に向かう頃だし、まずは山南敬介かな…と。その巻によって面白かったりそうでもなかったりと差はあるものの、毎回続きが気になってるシリーズです。
紙の本
延々と続くプロローグ
2005/02/14 23:30
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が自ら「まぼろしの、《新撰組》をめざして——魔都を舞台に、妖怪変化の魔界と未来のSF世界、そして歴史上の過去とがもつれ、入り乱れる、本当の『夢幻戦記』は、いまはじまったところです」と語ってしまっているので、やはりまだこの物語は始まったばかりだとしか言いようがないです。第7巻からは、気分は第2部といった感じで読んでいましたが、この巻はその第2部のプロローグの後編といった感じで、実際の話はこれから先にあります、という感じです。
そんな中で、この巻の目玉は本庄での芹沢鴨のかがり火事件でしょうか。もともとそんなにそりが合うとは言えない試衛館一門と芹沢一派の確執が露わになり始めるところのエピソードです。史実に忠実というわけではありませんが、まずまず丁寧に描かれているのではないでしょうか。
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