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切なすぎる。
センチメンタル吹き荒れ過ぎ。
いたたまれない。
友情、同情、愛情。
ろくでもねー女だな、ナースチェンカ。小悪魔め。
でも、こういう主人公のような男は現代にもいるよな。
俗にいう「良い人」と称される典型だな。
切ねー。
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子供じみたことはもうたくさん。
さあ、家に帰りましょう。
こんな風に愛する人がいるのだろうか。
こんなにたやすく恋に落ちてしまうものなのだろうか?
なんという弱々しさだろう。
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(1998.08.10読了)(1998.08.07購入)
☆関連図書(既読)
「貧しき人々」ドストエフスキー著・原久一郎訳、岩波文庫、1931.02.28
「白痴(上)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30
「白痴(下)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30
「賭博者」ドストエフスキー著・原卓也訳、新潮文庫、1979.02.20
「ドストエフスキイの生活」小林秀雄著、角川文庫、1955.08.20
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中学生の時、夢中になって読んだ本。長く読み返していませんが、その時感じたしっとりとした感覚、その記憶だけでも癒されます。
長崎大学:環境科学部 教員 正本忍
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ドストエフスキーにはいきなり「カラマーゾフの兄弟」から入った。光文社古典新訳文庫に亀山郁夫の新訳が出たばかりだったので手に取った。次に「罪と罰」を亀山氏が新訳を出すということだったが、私の希望に間に合わなかったので、こちらは江川卓訳で読んだ。
「白夜」はドストエフスキー初期の頃の作品らしいが、若い頃はこういう情緒的な作品も書いていたのだなと確認することができる作品であると思う。比較的短いのですぐに読み終えることができた。
登場する主人公はドストエフスキー本人なのだろうか。ナースチェンカの一言に一喜一憂する彼の心の浮き沈みが痛々しくもある。清純そうでありながら、若いくせに「あたしに恋をしないで」とあらかじめ釘をさすナースチェンカのしたたかさ。そしてあんなにも「私」に傾いていたナースチェンカの心が、いとも簡単に先の恋人に戻っていく薄情さ。呆気にとられる「私」は言葉にならない。百年くらい前のロシアならいかにもありそうな話かもしれない。
(ちなみに本作品とは直接関係はないが、亀山郁夫氏の訳を批判する向きがある。私は門外漢であるからその正否はわからないが、批判するからには亀山氏よりもロシア語に精通する人がこれほど大勢いたとは驚きであった。)
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中学生の時に手を出しておけば良かったなと思える作品。ドストエフスキーという作者名の重苦しさからは想像もできないほどセンチメンタルな短編。『地下室の手記』の主人公とは違って、何だか愛らしさを感じてしまった。ナースチェンカが青年の空想の産物では無かっただけ救いがあると考えよう……
訳文にはやっぱり違和感を感じてしまった。光文社古典新訳文庫とかで新しく訳して出した方が良いんじゃないかな……
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非モテ男の恋愛の話。
「非モテは非モテであるから非モテ」という悪魔的スパイラルを思い出さずにはいられない。
非モテを書いたこの本が100年以上前に発表されているという事実。きっと有史以来、いやそれ以上前から非モテは非モテであるから非モテなのである。
非モテは心して読み、ラストの手紙に悶絶すべし。
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非モテが饒舌に自分の趣味(妄想)を語りまくるシーンのキモさが最高に良かった!www
ナースチェンカが(無意識に)主人公をキープしといて本命が現れたらあっさり乗り換えて「来週結婚しまーす」というのが、なんというか酷すぎて素敵。
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ドストエフスキーの本の登場人物って変な奴本当に多いよな~(笑)なんだこの主人公(笑)
ぼっちで妄想過多でヤバいなと思うけど、せめて知力だけはあるから、まともっちゃまともなんだろうな(笑)
そしてそんな妄想男が惚れたナースチェンカの裏切りっぷりもすごい(笑)こんな切り替え早い女初めて見た(笑)
100ページくらいの短い本だったけど、なかなかおもしろかったです(笑)
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ドストエフスキーの作品はどうしても受け付けないものがあり、彼を嫌いになりかけるのだがその時にいつでも思い浮かべてしまうのがこれ。抒情詩人としてのドストエフスキー、これがあるので嫌いになりきれない。愛すべき宝石のような小品。
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妄想過多なひきこもりっぽい男性の恋愛における一人相撲。ちょっと寅さんぽくもあるが、寅さんほど純情じゃなくてニヒルか?ドストエフスキーさんは意地悪い人なのかなぁ~とか思った。
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出だしはうじうじした男の戯れ言がつらつら綴られていて退屈だったけど、彼女と出会ってからは割りとスムーズに読めた。
よくある純愛小説で、結末も予想した通りだった。若い娘特有のズルさに翻弄された彼だけど‥‥まあ、いい夢見れたんじゃないかな。
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ちゃんと「序・破・急」でした。
恋をした少女ナースチェンカは、盲の老婆と暮らすが、いつも洋服通しをピンで止めて暮らしている。
老婆は自分の介護者の居場所を知るためにそんなことまでする。
そらいやになるわな。
「急」は予想通りでしたが、わがまますぎるやろ。逆に夢みがちな青年は現実を直視できるやろな。
この少女の方が夢想家に見える。
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最後、こうなるだろうなあと思いながら読んでたらその通りになって、ホッとすると同時に自分の性格の悪さが嫌になる。その落ちを期待していたから……。
ドストエフスキーの時代でもこういう雰囲気の人って変わらないんだなあってしみじみ思う。絶妙な気持ち悪さが描くの上手い。けれど空想家の話は自分にも思い当たる節があるから共感しながら読んでた。多分読書家なら皆あの部分は共感するものなんじゃないかなあ。
ナースチェンカも大概だけれど。女友達に絶対なりたくないタイプ。
冒頭の家に話しかけたりするシーンや空想家の話、「自閉症だったわたしへ」で読んだのと全く同じ雰囲気で、もしかして自閉症……?それともこういうの描くのが上手いだけかなあって考えてる。
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一度昔の映画を見て本を手に取った。
映画でのこのヒロインは勝ってな女性だなーと
呆気に取られたのを覚えている。
実際小説でも、純粋で夢想家の青年を無邪気に
振り回している様に感じる。
若い男女の恋愛の温度差が、最後のオチに
皮肉に繋がっている。