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紙の本
免疫とは
2018/05/07 15:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構専門的な感じの免疫の本でした。免疫ってなんだろうと気になっている方には、
手に取りやすい良書だと思います。
紙の本
古くて新しい免疫--そのしたたかさを理解し,人間社会システムとのかかわりを考える
2000/10/13 00:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤井 功 - この投稿者のレビュー一覧を見る
我々の体内で繰り広げられる免疫について,その機構を広く知るための導入書として面白い内容である。孫子の教えに見られるような,生物が巧みに操ってきたその戦略に触れることができるだろう。
第1部は,高等動物がとっている免疫システムについて模式図を使いつつ,専門的な内容を平易な文章で書き下している。免疫のシステムの本質は,「自己と非自己」とを区別することにある。この際生物は自己であることを主張するのではなく,非自己を知ることにより防御システムを構築する。また免疫システムには,本質的にほぼ無限の多様性をもって非自己を認識する性質を現す。その中から自己に攻撃を与える性質を,後天的に胸腺での教育により取り除くことにより,結果として個性としての特異性が発現する。一見無駄に見えるこのシステムは,目的がなく非合理的かもしれないが,結果として多様性を生んでいる。これらの免疫システムを知った上で,多くの疾病,文明病とも呼ばれるアレルギーや自己免疫疾患のメカニズムについてさらに理解を進める。またガン,エイズなどの治療のために応用されつつある最先端の免疫を用いた治療法についても,わかりやすく解説している。
後半の第2部は,このシリーズで語られる知の統合としての「地球学」から垣間見える免疫システムのあり方について討議される。生物が獲得した免疫の本質的な意味,免疫が教えるところの「自己や非自己」と人類文明史に見られるアナロジー,免疫システムが我々の人間社会へ示唆するものについて,免疫学者である著者の谷口 克氏,経済史学者の川勝 平太氏,シリーズのまとめ役である広域科学者の松井 孝典氏による対談となっている。永い時の流れで生物が完成させた免疫システムについて,各々分野が異なる切り口でその切れ味を見せている。原始に戻って生物である人間の進むべき道が見えてこないだろうか。
(C) ブックレビュー社 2000
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