ついに絵本の内容が明かされる第9巻
2002/07/29 00:13
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投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
シューバルトの片腕として表舞台に姿を現したヨハンを狙撃するために、テンマはセレモニーが行われる図書館に身を隠す。だが、ヨハンはそのことを予見していた・・・。巻内に絵本「なまえのないかいぶつ」が挿入され、明らかに子供が読むような内容じゃないことが分かる。
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンマはヨハンを殺すチャンスを得る。
自分が手術をして命を救ってしまったがために、たくさんの人の命がヨハンという怪物によって奪われたのだ。
テンマは、ヨハンを撃たなければならないという使命にもえる……。
この巻の中に、怪物ヨハン誕生に大きく関わる絵本「なまえのない かいぶつ」が出てきます。
絵本のストーリーすべてを載せてくれていますが、この絵本、子供が読むには恐い物語です。
ほほえましくも、好ましくもない絵本ですが、とても印象的です。
この絵本は、このMONSTERという作品すべての源であるように思えます。
そして、この絵本を軸に、これほどのストーリーを展開してゆく浦沢さんの力量にただただ脱帽です。
この絵本の登場で、ますますこの作品への興味も深くなる、重要な巻だと思います。
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投稿者:かいぶつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに決着の日を迎えるが、宿敵ロベルトがテンマの前に立ちはだかる。テンマが全てを捨ててまで選んだ道にピリオドは打たれるのか!? 図書館で衝撃の直接対決!
ヨハンの精神を揺さぶった、あの絵本の内容も明らかに。ヨハン出生の謎がここにあるのか? ナゾがナゾを呼ぶ。
なまえのないかいぶつ
2016/03/15 20:01
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投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンマはとうとう人を撃っちゃうのでしょうか。テンマには人を殺してほしくないという人々の想いは…。「なまえのないかいぶつ」の絵本が解明されます。
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▼第1話/さらなる怪物▼第2話/混沌の怪物▼第3話/なまえのないかいぶつ▼第4話/蟻たちの饗宴▼第5話/我が目の悪魔▼第6話/母からの手紙▼第7話/心の痕跡▼第8話/目の中の地獄▼第9話/おとぎの国のカエル ●主な登場人物/天馬賢三(元の脳神経外科医。無実の罪に追われながら“ヨハン”を追う)、ヨハン・リーベルト(テンマが命を助けた双子の兄。現在はシューバルト氏の秘書を務める)、ニナ・フォルトナー(“ヨハン”の双子の妹で、兄を抹殺しようとしている)、ルンゲ警部(ドイツ連邦捜査局の警部。テンマとヨハンは同一人物だと思っている) ●あらすじ/ヨハンを撃つため、翌日シューバルト氏の蔵書寄贈セレモニーが行われるフリードリッヒ・エマヌエル校の図書館に忍び込んだテンマ。一方ライヒワンは、テンマを殺人犯にしないために、“ヨハン”の真実を伝えにシューバルトの屋敷へと赴く…(第1話)。▼翌日、図書館にはぞくぞくと人が集まってきた。彼の一挙手一投足がヨーロッパ経済に影響を及ぼすといわれているシューバルトが現れるとあって、欧米各国や日本の企業、大使館関係者、財政界のVIPも少なくない…。シューバルトが息子・カールとともに図書館に到着した。しかし彼は、「忘れた書類を取ってくるように」と、ひとりカールを屋敷に帰らせる…(第2話)。 ●本巻の特徴/ついにヨハンを射程距離内にとらえたテンマ。しかし、手の震えが止まらず、なかなか引き金を引くことができない。また、読んだ途端にヨハンが気を失ってしまったという絵本を見せられたニナは、“三匹のカエル”という謎の言葉をつぶやく…。 ●その他の登場人物/ハンス・ゲオルグ・シューバルト(“バイエルンの吸血鬼”との異名を持つ大富豪)、カール・ノイマン(シューバルトと娼婦の間に生まれた息子)、Dr.ギーレン(テンマの学生時代の友人で精神科医。テンマの無実を信じている)、ライヒワン(精神科医。友人のリヒァルトをヨハンに殺され、現在“ヨハン”を追っている)
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病院内での白い巨塔(権力闘争)、猟奇殺人、医療倫理、幼児虐待、東西冷戦構造…。重いテーマと重いミステリーを絡めに絡めた、深い深い物語。これぞまさに大人の知的好奇心をくすぐる漫画と言えるのではないでしょうか。緻密な構成と格好良すぎの一話一話の終わりかたに、改めて全18巻を読み返すたびに唸らされます。
物語に直接は関係ないけれども、グリマーさんの一言「夜のプラハの街って、まるで、おとぎの国みたいだ」が、やたらと印象的です。
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何度目かの読み直し。
心に残ったシーンがある。
殺される女を、殺すべき男が逃がす。
二人は駅で待ち合わせる。
待つ女に、掃除夫が声をかける。
「来ても来なくても、待つ人がいるってのは、幸せだね。」
名前、他人があっての自分という存在、と言う大きなテーマがあるのだけれど、こんないいシーンもあります。
結局、待ち人は来なかった。
何度も読める漫画。
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図書館の本
ついにヨハンを射程距離内にとらえたテンマ。しかし、手の震えが止まらず、なかなか引き金を引くことができない。また、読んだ途端にヨハンが気を失ってしまったという絵本を見せられたニナは、“三匹のカエル”という謎の言葉をつぶやく…。
テンマは人を救えても、殺すことは出来ないんじゃないかと思うけど。。。。
ニナの記憶もよみがえりつつあるのね。
三匹のカエルがママの記憶になって行けばいいと思うけど。
彼らの幼児期に何があったのか?
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「名前のない怪物」はヨハンそのもの・・・
いよいよヨハンを追い詰め狙撃に成功するかと思いきや、そう簡単にはいかないな・・・
まさかの図書館炎上とは・・・
カールが孤独から開放されたっぽい演出は良かった。
おまけに新たなキーワード「3匹のカエル」。
物語はまだ奥が深そうだ・・・
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ヨハンが仕組んでいることだろうか。セレモニーが、火の海に。事件に解決の糸口はチェコにあるのだろうか?
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読書録「MONSTER9」4
著者 浦沢直樹
出版 小学館
p149より引用
“ある場所に誰かがいた……
痕跡を残さずに、そこから立ち去ることがで
きる人間などいない。”
目次から抜粋引用
“さらなる怪物
混沌の怪物
なまえのないかいぶつ
蟻たちの饗宴
我が目の悪魔”
天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
ヨハンの企みを阻止するため、息を潜めて
その時を待つテンマ。ヨハンの命を救ったと
きや幼少の頃を思い出しながら、静かにその
時を待つ…。
上記の引用は、事件現場を捜査中のルンゲ
警部の言葉。
痕跡がしっかりと残っている間に、それを
しっかりと集めるためにも、初動が大事とド
ラマやらでよく聞きますね。警察から追われ
るような生き方をしないことが、なによりな
のだと思います。
大きく騒動が起こり、少し話が進展します。
ヨハンとニナ、二人についての事がわかるの
は、まだまだ先になるようです。
ーーーーー
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残りの巻数からここでテンマがヨハンを撃つはずがないと思っていたが…まさか図書館に火を付けてシューバルトを狙うように仕向けてその犯人に仕立て上げるとは…あれだけ優秀なルンゲ警部でも完璧に騙されている。どこまでも悪。巨悪。ヨハンのようなMonsterを前にした時に、我々はひとたまりもない。我々に打つ手はないのだろうか。ディーターがそのカギを握っている気がする。大胆にこの段階で予想しておこう。最近とくに思う巨悪に対抗する唯一の手段は次の世代に受け継ぐ事である。志を遺すことがいかに大切かということだ。
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どこにいるのか
いた痕跡を
残さずに
いなくなることができるか
誰にも会わず
どこにも跡を残さずに
いる場所にいて
いなくなることができる
誰かは見ている
誰も見ていない
透明人間になるわけではなく
今目の前にその昔に
どこかに誰かがいる中で
一番会いたい人に
どうやって会うか