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紙の本
怪異をあざやかに解きほぐす安倍晴明の大活躍。源博雅もいいっすねえ。
2002/04/24 09:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toricchi - この投稿者のレビュー一覧を見る
男に対する想いが募って、鬼になってしまう女。その女性をかわいそうにと思う男。やはり「鬼」は人が化けるんでしょうか。御前での「ライバル」道満との幻術(方術)合戦も巻き起こります。季節の興趣に満ちた庭を眺めつつ、二人が酒を飲む光景から始まって、「ゆこう」「ゆこう」と現場に向かう、晴明と博雅です。元ネタがあるのかどうかわかりませんが、面白いお話、短編集であります。
紙の本
闇の味わい
2001/12/30 23:15
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投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
春先の夜明け、少し湿り気を帯びた柔らかな大気で静かに胸を満たすように、作品世界の雰囲気を味わう。私にとっての『陰陽師』の楽しみ方は、こんなイメージです。
ありふれた恐怖ではなく、色濃い哀しみを帯びた闇が広がり、その哀しみを通して、読者は鬼や怪異への共感を抱きます。理解することで、哀しみの深さが浮かび上がり、憐れみ深い闇が全てを覆い隠します。それは心地の良い闇。それぞれの回にさまざまな闇が描かれていますが、「漢神道士」の結びの余韻が、印象的でした。
安心して楽しむことができる、ぐらつかない一冊。特に、食わず嫌いの方にこそお薦め。
紙の本
道満との占い勝負!果たして軍配は?
2001/07/22 03:36
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投稿者:ゆーき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「泰山府君祭」
「青鬼の背に乗りたる男の謂」
「月見草」
「漢神道士」
「手をひく人」
「髑髏謂」
「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」
以上7話。
「泰山〜」
眠ったまま目をさまさない僧。実はあの道満の仕業らしい。
「青鬼〜」
別れた女にとりつかれた男を助けるために、晴明は男を女の死体の上に乗らせた!
「月見草」
古びた屋敷にあらわれた女の霊。「この歌の意味を教えて欲しい…」と。
「漢神道士」
夢の中で道士があらわれ、焼けた棒に抱き着けと言う。夢のはずが、手や足にひぶくれが…
「手をひく人」
夜、夢の中で見知らぬ人に手をひかれ、橋の上へ。そしてそのまま河へ飛び込まされようと…
「髑髏謂」
いくら読んでも目をさまさない僧。苦しみながらやっと目をさました僧は、部屋の縁の下にあった髑髏が助けてくれたと言う。
「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」
主上の前で、道満と覆物の中身をあてることになった晴明。勝つのはどっちか?
最後の道満とのあてもの決戦がみもの。果たして勝つのはどっちか? 思わずはらはらしながら読んでしまうのですが、思わぬ決着に、実はウラがあって…。意外なウラ事情が傑作です。
紙の本
陰陽師=問題解決屋?
2002/05/11 12:22
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投稿者:まさあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、陰陽師 安倍晴明と笛の名手 源博雅が奇怪な数
々の問題を解決していくというストーリーになっています。
閻魔大王(泰山府君)や神様などは結局名づけること(呪)
によって現実に存在するものになるという所があり、そこに
すごく感心しました。また、「手をひく人」のところで、
川の増水により橋が流されてしまうことを防ぐために人柱
(人間のいけにえ)を捧げようとするある陰陽師の解決策
があり、それが、ある夫婦に災いをもたらすきっかけになって
しまうのですが、最終的にこの問題解決屋晴明は、紙の人形
を埋めることで同じ効果を発揮させてしまいます。晴明は
優れた陰陽師であるとともに、その思考は優れた問題解決屋
なのではないかと感じました。