紙の本
不思議な広がり
2003/11/25 08:44
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投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物から見た世界、植物から見た世界、人間から見た世界、妖怪から見た世界、あなたの中の世界。その全てに平等に降る雨と月光を、信じたことはありますか?
人気シリーズ第五弾です。
扉部分の著者の言葉ですが、妖怪の部分を外してもそれほど世界を広げて考えたことのあるひとはごく僅かなのではないでしょうか。
今回はとある高校にまつわる怪談に関連した生徒の失踪事件と、やたらと元気のいい女子高生が何者かに襲われる二つの事件が同時進行します。
個人的にはエリカの尖りすぎた性格には辟易しますが、それでも不器用な幼なじみへの思慕は微笑ましく、また、失踪した美浦と栗東の姉妹のような一風変わった友情も、爽やかです。
二つの事件はそれぞれ陰惨だったり悲しいものだったりするのですけど、読後感がとても爽やかなのは登場人物のキャラクターのせいでしょうか。
紙の本
「親友」の条件
2002/06/09 17:37
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
あなたにはどれくらいの友人がいるだろう? 数えるのも面倒になるくらい多いだろうか。それとも、たった一人、いや、もしかしたら誰もいないということもあるかも知れない。それでは、親友はいるだろうか? お互いを思いやり、言葉が無くても通じ合えるような、そんな親友はいるだろうか?
本書、薬屋探偵シリーズ第5弾には、何組かの友人達が登場する。単なる仲良しもあれば、腐れ縁もある。自らが窮地に陥った時、巻き込みたくはないと思いつつも助けを求めてしまう存在、それが親友なのかも知れない。我らが薬屋探偵は、それぞれの友情を壊すことなく事件を解決できるだろうか。
読後に思わず親しい友人の顔が浮かんでしまう。そんな一冊だ。
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推理としてどうなのよって思った。ライトノベルス?そんな感じ。さすがメフィスト賞作家だな。森博嗣と舞城と同じ賞出身とは思えない。
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内容(「BOOK」データベースより)
葉月下旬、やたら元気な女子高生の身の上に、奇怪な事件が降りかかる。依頼を受けた、秋、座木、リベザルは、非慈善事業の妖怪退治に乗り出すのだが…。事件の裏には、心を曇らす哀しみの雨が。薬屋三人組は、暮れゆく夏に快晴を取り戻せるか?ミステリー・ファンタジスタ高里椎奈の傑作シリーズ・第5弾。
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ユノの気持ちがじぃぃんと伝わってきました。今回は秋と座木がいい感じでした。
リベザルの成長がよく分かりました。
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薬屋探偵シリーズ5。
怪談めいてたねー。秋がめずらしくユノに翻弄されてたのが意外だったなぁー。でもラストに間に合うあたりやっぱ探偵だね。
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薬屋探偵シリーズ第5巻。野狐の柚之助が一緒に住むことになる。3人が温泉に行く予定だったそんなときシャドウの片割れのエリカが家で自分に降りかかるという出来事について依頼をしてくる。エリカの学校で起きているという生徒がさらわれている事件と関連はあるのか?
柚之助とリベザルのコンビがかわいらしくてよかったです。エリカの性格も結構好きです。人形の門馬(カドマ)に道長円(まどか)の名前をつけているところとか。
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うん。なんていうか、うん。
「ふ〜ん」で終わっちゃったよ!なんか、ミステリって枠で書くからよくわからないのかもね。秋は魅力的だけど、いまいち生かし切れてない感じがしちゃってさー。なんなんだろ。この作家と相性悪いだけなのか?
でもお世辞でも「おもしろっ!」って思うときがない。妖怪とか、特に今作は日本だからさ、ウキウキしてしかるべしなんだけどさ。まったく。
秋は行動がめちゃくちゃってキャラで立ってるからいいかもだけど、他の人もめちゃくちゃな感じ…。
うーん、好きな人沢山居るけど、私はいいや…。うん…。
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薬屋探偵シリーズ第5弾:
今回は秋と座木、リベザルとユノに分かれての行動になるんだけど、
ところどころに零れている美味しい話の方が気になってしまいました。
「灰色」の依頼者がシャドーの片割れである車谷エリカで
途中、道長もちゃんと登場してくれますが、このコンビの
情報屋以外での話や、前の作品では大学生だったけど実は・・・
更に逆ナンパされる座木とか、自分のことには鈍い座木とか、
秋が采配を誤った!と焦ったり、秋のおとうさんの話とか、
花花の住居部分でくつろいでいるゼロイチとか、
ゼロイチがユノを秋に預けた理由とか、
久しぶりに登場した「つるちゃん」が実は・・・だったり、
色んなところでニヤリとしてしまいました。
そして今回もリベザルは健気に頑張ってましたよ♪
薬屋さん3人組、エリカと道長、栗東と美浦、
花花のカイ、ゼロイチ、つるちゃん・・・
いつも一緒にいる人、時々顔を合わせる人・・・
契約がなくても、そこには見えない繋がりが存在する。
だからこそ一緒にいたり、会いに行ったりするんだよね♪
「動物から見た世界、植物から見た世界、人間から見た世界、
妖怪から見た世界、あなたの中の世界。
その全てに平等に降る雨と月光を、信じたことはありますか?」
扉部分に書かれた著者の言葉が、胸に痛かったかも・・・
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071128貸出。071210読了。
柚乃介とリベザルの会話が可愛い!
「シャドウ」の2人が準主役で出てます。エリカがエヴァのアスカに思えて仕方ない・・・
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探偵小説のような妖怪小説のような…
カテゴライズしにくい作品ですが、結構楽しく読めました。
事件は連続しているのか、そうでないのかわからないまま最後にあぁ、と思わされます。
ただ嫌いではないのに、読後の印象が薄い。
私にとって結末や内容が覚えにくいシリーズです。
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あとがきの仮題で噴いた…ッ!
それはさておき今度の依頼人は車谷エリカ。某情報屋さんの片割れです。他にも意外なキャラの出自とか、リベザルに友達ができたり。
読んでて楽しいのは間違いなし。
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やたら元気な女子高生・車谷エリカの受難
読了日:2005.11.30
分 類:長編
ページ:308P
値 段:840円
発行日:2000年9月発行
出版社:講談社ノベルス
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 :薬屋3人
語り口 :3人称
ジャンル:オカルトファンタジー
対 象 :ヤングアダルト寄り
雰囲気 :ライトノベル
ブックデザイン:熊谷 博人
カバーイラスト:斉藤 昭 (Veia)
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●菜の花の独断と偏見による評定●
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文 章 :★★★
描 写 :★★
展 開 :★★★
独自性 :★★★
読後感 :★★★★
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---【100字紹介】-----------
やたら元気な女子高生・車谷エリカに、奇怪な事件が降りかかる。
依頼を受けた秋達薬屋3人組は妖怪退治に乗り出す。
エリカの高校ではこの数年、失踪事件が相次いでいることが判明して…。
ファンタジーミステリ第5弾
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高里椎奈の「薬屋探偵」シリーズの第5作です。
シリーズの簡単な説明を。とある街の一角、まるでそこだけ時にとり残されたかのような「深山木薬店」。澄んだ美貌の少年(深山木 秋)、優しげな青年(座木)、2人を師と兄と仰ぐ男の子(リベザル)の3人が営む薬店、実は探偵事務所!?「何でも調合する」あやしげな薬屋さん。裏家業は妖怪専門のごたごた片付け屋さん。何故彼らはそんなことをするのか?妖怪が人間と平和裏に共生していくのに必要だから。実際のところ、そんな彼ら自身が妖怪なのです。
彼ら薬屋3人組とほぼ同格扱いでレギュラーになっているのが刑事の二人の刑事。頭の回転が速いが少しとっつきにくい高遠、天真爛漫で深山木秋の大ファンの御(おき)。
彼ら5人が大体の主役といってよいでしょう。ただし、今回は刑事2人はお休みです。
刑事の代わりに表舞台に颯爽と上がるのは依頼人・車谷エリカ。女子高生です。元気で明るく、手が早くて、口は素直じゃない子。彼女の名前はシリーズのファンならすぐに「ああ!」と気付くことでしょう。そうです、彼女の名前は第3作「悪魔と詐欺師」でも登場しています。というか、他の作品にも実は結構重要人物として登場してたりして…。まあ、その辺りは1〜4作を参照のこと。
ことの起こりは彼女が「深山木薬店」に依頼に来たこと。夜中に姿の見えない何者かが彼女を悩ませているらしい…。
一方で、薬屋は1人の居候を抱え込みます。野狐(やこ)という妖怪の柚之助(ゆのすけ)。リベザルと同じくらいの年恰好の日本出身の妖怪。リベザル、お友達が出来てよかったねえ、といったところでしょうか。
今回も薬屋は2手に分かれます。1組は「リベザル&柚之助」+車谷エリカ。子ども2人とわがままいっぱい(?)のエリカ。何だか、普通の姉弟みたいです。大体、姉弟だと、おねえさんってこんな感じですよねー(笑)。ちょっと理不尽なく���い、どんどん物事を先導していってしまうというか。もう1組は珍しく「秋&座木」グループ誕生。今回は足手まとい(失礼)がいない、ちょっと大人な捜査が出来ますね?(笑)。こちらが捜査としてはメインです。女の子2人の友情物語もからめて、エリカの高校に潜入です。座木はやっぱり高校生じゃ通らないっしょ…。
あとがきによりますと、著者的には「全編、没もあり」な内容とのこと。まあ、少し毛色が違うというのはあるかもしれません。ミステリとしてくくるより、ライトノベルでくくりたい感じですし。というか、オカルト?そうですね、そっちですね。あんまりミステリじゃないなあ。それを求めている人には、あんまり受けないかも。どちらかというとキャラ好きな人にお勧めなんですね、シリーズ通して。第1作はどうやら文庫版ではライトノベルの方で出ているみたいですし、やはりそちら寄りですね。
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「エリカちゃんと遊べなくなったらつまらないよ」(道長 円)
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葉月下旬、やたら元気な女子高生の身の上に、奇怪な事件が降りかかる。依頼を受けた、秋、座木、リベザルは、非慈善事業の妖怪退治に乗り出すのだが……。事件の裏には、心を曇らす哀しみの雨が。薬屋三人組は、暮れゆく夏に快晴を取り戻せるか?ミステリー・ファンタジスタ高里椎奈の傑作シリーズ・第5弾。
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言いたいことを何でも言ってしまえるエリカは強いけれど、見てて不安になる。可愛い人なんだけど。恨みって怖いです。