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題名の意味深く考えずに買ったけど、救われないよね。共に孤独であるという状況って・・・。自分の深層心理をみせつけられ、解放された人間は決してシアワセになれないのかな。マトモな考えを持っていて、正常だと思っている人間ですらみんな呪いをかけられたかのように堕ちていった。自分の100%の黒い部分に良心が負けない人間なんて、いないのかもしれない。
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医大を退学して不登校生徒を対象とした塾のアルバイトをする柳瀬。医大時代の教授笠井から、中学生の少女立花サクラを守るよう依頼される。笠井教授は、サクラの母の人工呼吸器のスイッチを切った疑いで逮捕されるのだ…。「呪い」とか「宗教」とか、そういうことについて書かれてある小説です。主人公が持つ特殊な能力は、彼に関わる人々を結果的に壊していく。人の深層心理の追求の描写が多いが、断定的で冷たい感じがする。「ALONE TOGETHER」というタイトルは、ラストまで読むととてもしっくりとくる。
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主人公の静けさと、独特の人を説得する思考力というか考え方がすごく考えさせられた。
殺人衝動を持ってる人間の話なんだけど、その抑え切れない「衝動」をどう自分の意思でコントロールするか、といったことがとても興味深かった。
乙一の「GOTH]ってやつもそれに類似している作品で面白い。
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他人の気持ちと同調(シンクロ)できる能力を持つ主人公。
けれどその能力は華々しいものではなく、
いつも痛みを伴う。
彼の佇まいがよかった。
完全な善人ではなく、欠点を抱えながらもがきながら
それでも傷ついた人を放っておけない不器用な優しさが。
ALONE、だけどTOGETHER。
いいタイトルだな。
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他人の心とシンクロできるという「呪い」の力を持った主人公の話。こんな能力を持つことはお互いにきつかったりするんだろうなぁと考えさせられた。人間は誰かに自分をわかってほしいというところもあるんだろうけど、程度もあるんだろう。何もかも繋がることは幸せではないのかもしれないと思った。
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本多さんは短編が本命な気がしました。でも、透き通った文体と独特の響きをもつ言葉遣いはため息ものです。
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最近読みまくってる作者の本。
期待してたのと少し違った気もするけど、なかなかおもしろかったです。
ただ、以前読んだ同じ作者の話ほど共感はできませんでした。
それから、この作者の本って誰かから何かを依頼されることで話が始まるのがすごく多い、気がする。
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2008.7.19
医大を中退し、不登校の子供達のための塾で中学生を受け持つ柳瀬21歳
父から受け継いだ特殊な能力を煩わしく思っている。
ある日、通っていた医大の教授から呼び出され、頼み事をされる。
特殊な能力・・・呪い
田口ランディとも、よしもとばななともちょっと違う。
むむむ
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人の波長と自分の波長を合わせることで、他人の心の内面を引きずり出し、全て分かってしまうという一種の能力を持つ主人公。その能力で人を救うことはできず、いつも人を不幸にしてきて、それにより自分も傷つき、その能力を「呪い」と考えている。人は自分さえも気づいていない内面っていうものがあるわけで、それを否応もなく引きずり出され、救われもしないのはキツイ。とにかく、設定はけっこう好き。でも、普通の青年が突然、数回講義を受けた程度の教授に「女の子を守ってくれ」は、突飛すぎる。誰かに狙われているとか、主人公が元軍人とかいうわけでもないのに、いきなりそんな依頼をされるというファンタジーな展開。
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本多孝好の長編第1作
医大を中退し、塾の教師をやってる主人公と主人公の元恩師の医療過誤で母親を亡くした女子高生の物語。
個人的には、私が本多孝好の作品にはまるきっかけになった作品です♪
この後の作品も全て読みましたが、未だに、本多作品では、この作品が一番好きです
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不登校の小中学生を集めた学校で働く主人公・柳瀬。不思議な力を持つ彼は、自分が辞めた大学の医学部教授・笠井から頼まれごとをする・・。
MISSING、MOMENTと読み、これが本多作品3作目。この作品にもまた、伊坂幸太郎っぽさと村上春樹っぽさを感じた。なかなか面白い設定の話。でも展開がちょっとぬるいかな。結末のまとまり方はきれいで良かったです。
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好きだけど、おすすめしずらいなあ。
実際ほかの人の評価が・・・でも好きです。
本多さんの文章が個人的には肌に合う。
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二つの波長が共鳴するときに生まれる静かな組曲。衝撃のデビュー作から一年。『MISSING』に続く、瑞々しい感性に溢れた初の長編
「WILL」「MOMENT」が面白かったので、
本多さんの他の作品も読みたくて期待して読んだのだけど、
イマイチしっくりこなかった。
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おもしろかった。でもお勧めできるかは微妙。
本多さんの爽やかな文章は自分には合っている。
タイトルは秀逸だと思う。
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文庫に続いて2度目の読了
でも1度目の感想どころか話の内容まで何も覚えていなかった
唯一、残ってた本のイメージは呪い。。。
今回も、読んだ次の日には中身をまったく思い出せず、
訝しげに開いては「昨日読んだわ」と驚く始末
主人公の頭のよさが好きだけど、印象が薄い物語