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けだもの みんなのレビュー
- ジョン・スキップ (著), クレイグ・スペクター (著), 加藤 洋子 (訳)
- 税込価格:975円(8pt)
- 出版社:文芸春秋
- 発行年月:2000.10
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文庫
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紙の本
スピード感が勝負の作品、ページを追う目を止めてはいけない。
2001/02/13 19:49
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投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
スプラッタパンクの代表作の呼び声も高いこの作品、いわゆるパルプ・ノワールからの進化型ということで、どれ程「めちゃくちゃ・ぐちゃぐちゃな」暗黒小説が展開するのかと思いきや、結構ディープな恋愛小説がロード・ムービー風に展開している。それゆえ、全編血だらけではあるものの、スプラッタな描写は思ったほど酷くはない。それよりも、純愛を求める獣性が結構せつなく描かれていたりして、そちらの印象が濃かったりする。
そはさておき、ざくっと読んだ感じでは、とにかく、この作品はスピード感が勝負とみた。確かに、紙面の編集には色々な工夫がなされており、字体や字の大きさ、段組に様々な変化がつけられている。一種マンガ的なオノマトペのような技法も駆使されていたりする。こういった技法により、展開に抑揚が付けられ、読んでいる自分ぐいぐいと押されていく感じがする。しかし、これらの表現振りの一つ一つに拘ってはいけないのだ。一気に読んで、獣から逃げ回るスピード感というか、獣が切迫して来る恐怖感をそのまま楽しむべきなのだ。とにかくページを追う目を止めすに、ささっと読み終えるのが、この本の正しい楽しみ方ではないかな〜と思うのである。
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