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チンドン屋の大将になりたかった男 N響事務長有馬大五郎 みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.7

評価内訳

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紙の本

N響を育て上げた男

2002/02/04 17:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 N響(NHK交響楽団)には、なぜか客演指揮者が多い。通常、指揮者とオーケストラはセットになっている。歴史が長く、常任指揮者や音楽監督が代替わりしている場合はともかく、一つのオーケストラを何人もの指揮者が指揮する例は少ない。ところが、N響の演奏会には様々な外国の有名指揮者が登場しているのだ。長年不思議だったのだが、それはこの本に描かれている初代事務長・有馬大五郎の思想によるものだという。
 1900年生まれというから、彼の活躍時期は戦前から戦後にかけてだ。西欧のオーケストラの完璧な模倣こそがN響の出発点であり、その後の方向性でもあった。日本人指揮者の酷い扱い方、徹底したトレーニング、一流指揮者と次々に共演させて経験を積ませる等、彼のやり方は少々荒っぽい。しかし、一貫した思想があり、それが忠実に守られたからこそ、今日のN響があるのだろう。

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紙の本

N響事務長、有馬大五郎の物語

2001/04/18 18:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 明治33年、神戸に生まれた有馬大五郎は、元気のいい腕白な野球少年。チンドン屋が大好きで後をついていっては迷子になりお巡りさんに保護される。子分をたくさん従えたガキ大将だ。
 一つガキ大将らしからぬ所が、シューベルトの歌曲を聴いて「えぇ歌やなぁ〜」とうっとりするところ。野球と音楽という対照的なものに魅せられた大五郎は、結局音楽の道を進むべくウィーンへと渡る。
 ウィーンでも持ち前の好奇心を武器に、歌だけにとどまらず音楽の都すべてを吸収してやろう!精神であちらこちらと飛び回る。が、そんな矢先に結核にかかってしまい、バリトン歌手への道を諦めねばならなくなった。作曲科に転向の後、哲学博士号の称号を持って日本へ帰国した。

 本書はこのような経緯を経た大五郎が、日本におけるクラシック音楽の普及、または、日本における本格的なオーケストラの育成に携わる様子が描かれている。
 役職としては、日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)の事務長、また国立音楽大学の学長などを歴任している。

 大五郎自身が魅力的な人物であるので、読み進めるのが楽しくて仕方がなかったが、それと同じ位、いやそれ以上に明治・大正・昭和のクラシック音楽事情を知る楽しみもあった。
 まだ日本にオーケストラなどというものが存在もしなかった頃の様子から、ヨーロッパのものとは比べものにもならない幼稚なものではあれオーケストラというものが誕生する様子。また、戦争による芸術(ここでは音楽)に対する手かせ足かせ。楽団員が国民服にゲートルといういでたちで演奏する姿。このような日本のクラシック界の歴史を知る喜びは大きかった。
 フィクションではあるが、著者岩城宏之氏が膨大な資料を元に手がけたものであるし、岩城氏自身もN響の正指揮者である。フィクション、ノンフィクション関係なく、ここには真実がある。
 最終章には、まだ指揮者見習いの岩城氏も登場する。

 「日本のオーケストラを盛り立てていってやらなあかん!」という気持ちが芽生えた。たった一人の聴衆になるだけではあるのだが。
 大五郎他多くの先人達のがんばりに対して『まかしとくれやっしゃ〜!』と米粒ほどの私は叫んでみた。

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紙の本

チンドン屋の大将になりたかった男N響事務長有馬大五郎

2001/10/03 22:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:稲倉達 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 NHK交響楽団初代事務長の半生のノベライゼーション。というよりも、明治の世に生まれ、渡欧して8年以上に渡ってウィーン大学に学び、その学識と経験を活かして、戦前の日本にあってオーケストラ育成に大きな貢献をした男の物語である。

 全体の6割が生い立ちから留学時代までの物語に割かれている。この部分がめっぽう面白い。大きな仕事を成し遂げる男の青春とはかくあるのか、と思わせるだけのスケールがある。ちょっと信じ難いような独特のドイツ語学習方法、呆れるほかない豪遊ぶり(彼は大金持ちの息子だった)、そして志の高さ。書き手の文章も伸び伸びと流れて清々しい。

 かのカラヤンも大学時代の同窓生として登場するが、この時の親交が、後に彼を戦後10年と経たない日本に招く伏線となる。ところで著者は、有馬のもとN響からキャリアをスタートさせ、メルボルン響の首席指揮者になるなど、海外での活躍も長い。この人ならではの思うところが色々とあるはずだ。読者としてはその辺にも期待していたが、黒子に徹して著者らしさは表に出てこない。その点がちょっと物足りなくはある。

(稲倉 達・雑誌編集、文筆業 2001.10.04)

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2013/04/20 14:21

投稿元:ブクログ

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