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みんなのレビュー15件

みんなの評価3.4

評価内訳

15 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

渋谷での佐久間公の活躍に注目

2001/02/14 16:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ERI君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 久しぶりに佐久間公の活躍を愉しんだ。
 この作品については、よく、作者も主人公の佐久間も年取ったと言われる。しかし、私はそれはあまり感じなかった。かえって、なぜ、そんなに、大して年を取っていないのに、なんで年取ったことをそんなに強調するのかなと、気になった。
 その、主人公の年より、それ以上に気になったのは、大沢の作品はこんなにも理屈っぽかったかなあと言うことだった。特に、前半の二つの事件の状況を説明する部分がひどかった。
 後半になると、ようやく調子よく話が進みだし、大沢節が生きてくる。一匹狼と言いつつ、優秀なスタッフがまわりからバックアップしてくれるいつもの展開になって、佐久間公の活躍を安心して、愉しんで読めた。
 是非、次回は理屈っぽさの少ない、佐久間公の活躍が読みたい。(宮引恵利)

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紙の本

人捜しのコウ。佐久間公は人捜し専門の探偵。腕はいいが歳を食った。それでもまだ四十代。味が深まった。

2001/01/16 15:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松本賢吾 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 はや師走も終盤。今まさに激動の二十世紀が終わろうとしている。なんてことには特別な感慨もなく、昨日と今日と明日の区別もない、書いて、読んで、飲んで、ちょっぴり張る生活を忙しがっている。とはいえ今世紀最後に取り上げる作品。厳選したつもりだ。

 大沢在昌には直木賞を受賞した『無間人形』を含む新宿鮫シリーズがあるが、これとは別にデビュー作『感傷の街角』から書き続けている佐久間公シリーズがあって、本書は五作目の傑作『雪蛍』に次いで出た六作目にあたる。1300枚の長編で本が分厚く、タイトルをもじって冗談を言わせてもらえれば、手に持って読むには重すぎる。ところが読みはじめたら止まらない。気がつくと本の厚さが物足りなくなっていた。もっと佐久間公と一緒にいたいと思う。むろん意表を衝くどんでん返しの連続の面白さのせいだ。

 主人公の佐久間公は人捜し専門の探偵。二十代からやっていて四十代になる今も続けている。ほかの仕事をしらない。例外的に無二の親友沢辺との絡みで、薬物依存者のための相互更生補助施設「セイル・オフ」でカウンセラーの真似事をやっていた。

 沢辺は「セイル・オフ」のオーナーで、彼を通じて資産家の依頼人押野に会った佐久間は、奇妙な探偵仕事を引き受ける。六年前から消息不明になっている人気マンガ家「まのままる」を捜し出し、一世を風靡した人気マンガ「ホワイトボーイ」の原画にサインをもらうというものだ。佐久間は「まのままる」の周辺を探る。その過程で浮上してくる人気マンガ家の仕事の苛烈さ、転げ込む大金、才能の最後の一滴までも絞りとろうとする出版社の思惑などが巧みに描かれていて、これを読んだだけでも得をしたような気分になる。

 さて、佐久間公は人気マンガ家を捜すと同時に、「セイル・オフ」の新しいメンバー、十六歳の少年雅宗の更生を妨害する、謎の美少女錦織令を捜しに渋谷に向かう。

 かって雅宗は睡眠薬を飲ませて令を犯したが、令の醒めた魅力の虜になって、令を女王と崇める奴隷になっていた。令は雅宗とのセックスにクスリの乱用を求め、壊れていく雅宗を楽しんでいた。令の奴隷はほかにもいて佐久間公は襲われる。公は錦織令に会った。悪意の塊のような美貌の女子高生。魔女と呼ばれ、少女が放つ悪意に満ちた霊力のようなものに、公は戦慄を覚え、怒りを抑えかねる。あいつを殺す。錦織令は佐久間に言った。やがて雅宗は「セイル・オフ」で首を吊って自殺する。

 激怒した佐久間は錦織令を追ううち、令と失踪した人気マンガ家「まのままる」との間の妙な接点に気づく。そんな佐久間を渋谷の夜の街を支配するチームと呼ばれる少年グループやヤクザが襲う。危機また危機の連続。まさに大沢流エンターティメントの醍醐味がたっぷり盛り込まれた大作だ。ぜひ、正月休みの炬燵の中でじっくりと味わってもらいたい。満足しますぞ。では、来世紀もよろしく。 (bk1ブックナビゲーター:松本賢吾/作家 2001.01.17)

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2004/10/10 14:44

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2005/08/21 02:04

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2006/11/28 02:03

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2007/03/11 11:37

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2007/10/16 10:57

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2008/03/30 21:25

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2008/04/15 19:15

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2011/02/20 19:24

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2011/05/25 23:29

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2013/01/29 23:40

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2014/01/26 13:46

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2024/04/01 00:03

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