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紙の本

新会計基準の概要の集大成。新基準がどのような背景の下で制定されたかも含めて解説している

2001/02/20 18:15

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投稿者:酒井 健一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2001年3月期決算は新会計基準がほぼ全面適用になる。この新会計基準の下での決算は,日本の会計制度にとって画期的なものとなるだろう。新会計基準は日本的な会計基準から,グローバルスタンダードと呼ばれる世界標準の会計基準に移行するからだ。しかし,その企業会計に与える影響は大きい。従って,決算が発表になったとき前期までの決算と大きく異なっている会計処理が目白押しである。
 本来,会計は継続性が維持されることが大前提だ。その前提をあえて崩して,新会計基準に移行する必要がどこにあったのだろうか。その疑問にこたえる本はなかなかなかった。本書はその疑問にこたえてくれる本であろう。
 本書の著者,加藤氏は金融庁におけるIOSCO(証券監督者国際機構)第一作業部会関係担当官ののテクニカルアドバイザーを務める公認会計士である。このIOSCOという聞き慣れない機関が新会計基準の火付け役である。世界経済のグローバル化によって各国の会計基準を統一することが検討され,その中心的な役割を担った。IOSCOは会計基準を統一するために,国際会計基準(IAS)を批准し,会計の標準とするため1993年ごろから作業を始めた。この過程でまず標準化の基本ともいうべき,IASのコアスタンダードを批准し,その後でコア以外の標準化を進めようとIOSCOは考えたようだ。ここで出てきたのが,各国による会計基準の相違をどう調整するかという問題だった。そこで,著者がテクニカルアドバイザーとして参加していた,IOSCO第一作業部会は,当時の国際会計基準委員会(IASC)議長であった,白鳥栄一氏にIASを批准するにあたり問題となる点について,”白鳥レター”と呼ばれるレポートにまとめ提出した。これが各国でIAS批准のためのたたき台となり,日本では新会計基準導入の議論のきっかけとなった。このような背景が本書の第1章で詳細に述べられている。この背景を前提として,従来の会計基準と新基準の違いを説明しながら,新基準の概要を解説している。
 従来の解説書と異なるのは,新基準導入の背景から説明している点はもちろんだが,基準の解説も新旧対比や新基準の概要が表で一覧できる点も工夫されているというのが本書を一読しての感想である。また,事例も必要に応じて解説されている。ただ,レベルは高い。本書の読者層はおそらく会計の専門家か実務家であろう。その点ではレベルの高さは問題にならないかもしれない。学生諸君が本書を読む場合は実務経験がないので少し戸惑うかもしれない。この点だけ残念だが,新会計基準のサーベイとしてはお薦めできる1冊である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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