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2001年映画の旅 ぼくが選んだ20世紀洋画・邦画ベスト200 みんなのレビュー
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紙の本
雑多で豊か
2001/06/19 18:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZEROES - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰かこの書名を使うだろうとは思っていたが、まさか小林信彦だったとは意外。さて本書は、副題にある洋画と邦画のベスト100リストを核に、多くが単行本未収録だった文章の落穂拾いと、書き下ろしのクリント・イーストウッド論から成っている。このように時期も題材も雑多な中身にも関わらず、一読よくまとまった印象を受けるのは流石で、批評家として一貫したスタイルと美意識を、永年にわたって持ち続けた事がうかがえる。
紙の本
「ぼくが選んだ20世紀洋画・邦画ベスト200」
2001/02/07 17:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:新田隆男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブタイトルは「ぼくが選んだ20世紀洋画・邦画ベスト200」。「週刊文春」のコラムに掲載され、話題を呼んだ著者セレクトの洋邦各100本に、残念ながらそこからこぼれた作品を語ったコラムまでを収録した一冊。さらには、マルクス兄弟や、まだまだ日本で知られる前のウディ・アレン、「ギターを持った渡り鳥」=小林旭から、エルヴィス・プレスリー評まで、70年代に「話の特集」や「朝日ジャーナル」に掲載された原稿が集められている。
わずか一冊で著者が体験した60年に及ぶ「映画の旅」の記憶が圧縮されているわけだが、最終章は書き下ろしで、長文のクリント・イーストウッド論。表題「2001年映画の旅」と考え合わせれば、それら「幸福な映画の記憶」を引き継ぐ形で観客を21世紀に連れて行ってくれるのは、イーストウッドである(あるいは、イーストウッドしかいない)ということだろう。
平易な言葉で綴られているが、(いつもの著者の映画評同様に)中身は深く、辛辣でもある。「洋画100 」では「風と共に去りぬ」を無視したり、デビッド・リーン監督作中、「アラビアのロレンス」ではなく「ドクトル・ジバコ」を選んだり、独自の視点が面白い。マーティン・スコセッシ監督作から、「タクシー・ドライバー」や「レイジング・ブル」ではなく小品「アフター・アワーズ」をピックアップしているのも、著者らしい選択である。
「邦画100」の中に選んだ「仁義なき戦い」は、「笠原和夫が描く<ずっこけ人間喜劇>」と見事に数行で喝破して、含蓄あり!
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