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タイトルまんま。
勉強したい方の入門書というかんじ。
特にアマテラスとスサノオについて書かれています。
日本神話をちょろちょろ学んでるよ~ていう方向け。
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記紀神話に登場する神々、特にイザナギ・イザナミ、スサノヲ、アマテラスといった主要な神々の「記紀以前の」原像を解き明かした書。これらの神々が元々どのような存在であったのか、また記紀(宮廷)神話に組み込まれるにあたってどのような変貌を遂げたのかを、歴史学・民族学・比較神話学の手法を用いて考察・解説している。
著者は記紀にて描かれる宮廷神話を、複数の地方神話が中央の政治的理念の下パッチワーク的に融合されたものとしており、イザナギ・イザナミやスサノヲ、アマテラスも元々は一地方の神々であると指摘している。即ち、イザナギ・イザナミは淡路島周辺地域の始祖神、スサノヲは紀伊・須佐地方のマレビト的性格を有する海洋神、アマテラスは伊勢にて祀られていた(男性の)太陽神であって、これらの神々の信仰が中央と接触し造り替えられていったとする。記紀神話が純粋に自然発生的な神話体系でない事は以前から知っていたが、神話の統合・改変がこれ程までとは思わず大いに驚かされた。これらの神々の信仰圏の広がりに海人集団や出雲の巫覡集団の活動を見出す点については保留したいが、巻末の「神話」の定義を含め多くの点で示唆を与える書であった。
非常に興味深く、また面白い本だが、難解な所もあるのであらかじめ日本神話(特に記紀)に関する知識を入れておくとよい。
追記(2013年4月30日):本書の初版が刊行されたのは荒神谷遺跡が発見された9年前(1974年)であり、出雲地方に関する学説が古いものである事を注記しておく(その為★を一つ減らしました)。
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日本神話についてこういう研究のし方もあるのかと新鮮な感覚を覚えた。10年ほど積読にしていたが、読み始めたら面白くて一気に読んでしまった。
初版が1974年だから、本書の内容のいくつかは今では古くなっているものもあるかもしれない。