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恩田陸の六番目の小夜子を読みました。主人公たちが通う高校に伝わる伝説が引き金となっていろいろな恐ろしい事件が起きていきます。高校生時代特有のにおいがする物語に引き込まれてしまいます。物語自体は面白く展開し、主人公たちも魅力的なのですが、やはり途中でおきた事件の種明かしが不十分なので、欲求不満がつのりました。ミステリーでは、例え超常現象により何かが起こったのだとしても、やはり起こった事象について合理的な説明がほしいですね。
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高校には十数年館にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。3年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。
学園生活、友情、恋愛。青春ホラー。
恩田陸さんのデビュー作。
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面白かった。どこか懐かしいような雰囲気で。読んでいて校舎や人物などの描写が、頭の中にはっきりとイメージが持てる作品だと思う。ただラストが…もう少し凝っていて欲しかった。(2005.01.20)
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高校に古くから伝わる「サヨコ伝説」を中心にした4人の高校生3年生の物語です。恩田陸を初めて読みました。
この小説をジャンル分けすると僕の中では間違いなくファンタジーに入るんですが、読み直してみるとファンタジーの肝である「普通ではありえないこと」「現実離れしたこと」なんか一切起こってないことに気付きます。これはもうすでにこの物語となっている高校が不思議な空間だからです。高校3年生は一生のうちで一年間しか味わえない。と言う事実が現実性を薄めて異世界で起こっているとても不思議なことという錯覚を起こします。
そして一年間しかないという状況は主人公たちの心理にも深く関わってきます。来年には進路が決まってみんな離れ離れになってしまうというのがわかっている中で受験勉強をしながらも友人との繋がりはより強く持ちたい、という願いがひしひしと伝わってきます。僕自身はこんなに青春らしい青春を経験したことはないはずなのにものすごく懐かしい。
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ラストで賛否両論分かれると思います。これを受け入れられるかで恩田ファンになるかそうならないかの道が決まると思う。
秋が大好きです。こんな人周りに居たらなぁ。
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すっごくおもしろかった!それでいてなかなか怖い。この人の作品は初めてだったけど、他の作品も読みたいと思いましたね。
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■説明
NHKでドラマ化されたものを2,3回見て、通勤の暇つぶしにと読んだもの。
■感想
う〜ん。私としてはいまいちでした。
期待していた路線がちがっていたのかも。
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津村小夜子が転向してきた学校では奇妙な伝説が語り継がれていた。何者かによって、その年の「サヨコ」が選ばれるのだ。ノスタルジーを感じさせる作品。ドラマでほんの一部を見た記憶があったので、読んだが、たぶんこの原作のほうが断然面白いと思う。けど、小夜子役の栗山千明は、いい人選だと思う。物語の一番のみどころは文化祭での「全員参加の六番目の小夜子劇」。言葉を一つ一つ読むたびに、読者もその文化祭の中に入り込み、生徒たちの不安とともに、自分の中でも不安が胸を〆ていく。いったい、小夜子とは・・・・!
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この高校には、奇妙なゲームが受け継がれていた。3年に1度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして選ばれた生徒は自分が「サヨコ」であることを隠して1年を過ごし、1年の終わりには自ら次の「サヨコ」を選ぶ―――。
この本は初めて読んだ恩田陸の本だった。読もうと思ったのも、単にタイトルを見て面白そうだったからという単純な理由。しかし一度読めば、その後は恩田陸ワールドにどっぷりはまってしまい、現在では熱烈なファンになってしまった(笑)
最後までドキドキしながら読める面白い本です。
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TVドラマにもなった作品。学園ミステリ。恩田さんの得意分野と言っても過言じゃないでしょう。面白かったです。
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この作品は恩田陸さんのデビュー作ということで、以前から興味がありました。実は恩田さんの作品は読んだことがありません。この本も2年前に買ったのですけど、ずっと読まずにいたので、今回はタイミング的に読める時間が出来て、2日間で読み終えました。
内容は、学園ホラーって感じです。しかし、確かにホラーの雰囲気はあるのですが、内容自体は、さわやかな青春小説って感じがします。次は「三月は深き紅の淵を」でも読もうかな。
機会あったら「Q&A」も読んでみたいものです。
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私は知らなかつたのだが、この作品を原作としてTVドラマが作られたと聞いた。
私のHPを訪ねてくれた友人が教へてくれたので、早速讀んでみた。
この作品を、ミステリーとして讀むか、ホラーとして讀むか、學園ものの青春小説として讀むか、それは勿論、讀者の自由である。
私はと云へば、ミステリーといふ縱絲を通した、質の良い青春小説として讀んだ。
小説に出てくる高校生達は、妙におとなびてゐるか、もしくはまつたく子供染みてゐるかのどちらかであることが多いが、ここに登場してくる高校生達は、みごとに「高校生」になつてゐる。
まるで彼らが、自分の高校時代の同級生であるかのように、かつての自分に身近に感じた。
登場人物たちの會話には、さう云へば自分もこんな話し方をしていたなあと、しみじみ昔を思ひ出してしまつた。
また、この作者ならではの情景描寫のうまさは、この作品でも隨所に感じられる。
しかも、ミステリー仕立なので、散漫な印象を受けることが無い。
昨日の夜から讀み始めて、通勤電車の往き還りで、一氣呵成に讀み了へてしまつた。
2003年4月22日讀了
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何気にコレが恩田作品で一番怖い話の気がする。面白いけど。NHK教育でドラマ化されましたけどキャストが今考えるとめちゃくちゃ豪華でしたよ。この作品に出てくる元裁判官なお父様やその息子さんがたを主人公にした話が実はかなりあったりします。
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ドラマを見てから買った本。ドラマも本もどっちも楽しめました。怖くないはずなのに、当時はすっごい怖くてビクビクしながら読んでました。学園祭の時が怖かったよ....
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学校って社会からはある意味隔離されていると思う。でもその中で生活する17,8歳の高校生ってとてもエネルギーが溢れている。そんな舞台に繰り広げられるのは、面白さの底のけっしてみせないミステリー。大人になっていくことがとても嬉しく、またどこか切ないのはなぜだろう。