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紙の本
教育者必読
2001/07/05 19:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nojiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のA.コーンはその著書『競争主義をこえて』のなかで、競争が教育や仕事の効率が上がる訳ではないことを主張した。この本はその続編とも読める。コーンはこの本で競争も含めた「報酬」によって動機付けをすることが勉強や仕事をする際に有効ではないことを主張する。論旨は明快で、例示も豊富に加えられているから430ページという分厚さにも関わらずすらすらと読めてしまう。
報酬が動機付けとして有効ではないっつっても、現実としていまの世の中全然逆じゃないの、といわれてしまうかも知れない。実際、企業は能力主義とかのアメリカ型の給料モデル——いい仕事すればいっぱいお金上げるよ——というモデルを採用することをむしろ称揚している。本書の論旨によるとそれはみんな嘘っぱちで、そんなの害になるだけっていうのだから、すごい。さらにそれには大量の具体例がつけられ、注の量も並大抵ではない。
ではどうすればいいのといえば、それは内発的な動機付けっていうことになる。「それ自体が楽しいこと」、このことが大事。それは単純な仕事から、芸術などに至るまで人間の活動の多くに適用可能なのである。その意味でこの本はかなり広い射程を持っているといえる。
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