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みんなのレビュー121件

みんなの評価4.2

評価内訳

109 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

失われた希望・泰麒を求めて

2002/06/21 14:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

作中ときどき語られていた、戴国の不穏な動き…白雉が末声を泣かないのに新王が立ったと知らせが来て、蓬山には泰果がならないまま…その理由が、この本でやっと語られることになる。シリーズの中では時代、発売ともに新しい作品になるので、いきなりこの本から読み始めるよりも、まず他の本(特に、泰麒が王を選ぶ『風の海迷宮の岸』はぜひ)を読んでからこの本を読むのをオススメします。内容が豊富な分、いきなりこの本から読むと、十二国記の世界観についてゆけないかもしれません。反対に、他を読んで、十二国記に馴染んでいる読者には、すでに見慣れた顔・また、見てみたかった顔ぶれが多く、作品の話とは関係なくその点だけでも十分に楽しめると思います。

この作品は、『魔性の子』と表裏一体になっているとか。この作品で、十二国記側からみた泰麒の失踪が語られ、『魔性の子』では、泰麒でありながらその記憶を失った高里の、蓬莱でのことが語られるとか。それを知らずに、この作品だけを読んだので、わたしには、なぜ泰麒が蓬莱で過ごしているときのことや、その心情が作中全くと言っていいほど語られないのか不思議であり、また不満でもありました。そこまで知りたいのが読者ですもんね。でも、そういうカラクリがあったと知ったので、ぜひ求めて『魔性の子』を読んでみようと思います。2冊合せて、1つ…知らない人には不親切かもしれませんが、知っていればなかなか楽しめる遊び心・・そう感じられるのは、作者の魅力かもしれません(笑)。つまらない作品なら、もう1冊を読もうなんて気は起こらないですもんね。

今作目を見張ったのは、景王・陽子の提案で、各国に泰麒を助けるための呼びかけをし、しかも、多くの国がその呼びかけに答えたところ。こんなに多くの王と麒麟が出てくる作品は、十二国記でほかにありません。私たちの国で当たり前の「国と国が協力する」ということが、十二国では当たり前どころか考えられないことだからです。国交がなくて当たり前、互いに他国に干渉しないのが十二国で当たり前でした。それを、天の決めた王と麒麟の約束事に触れない範囲、そのギリギリで、泰麒を救うために他国が協力する…。提案した陽子は胎果で、この国の常識を知らなかったからこそこんなことを言えたのかもしれないけれど、それでもすごいと思いました。そして、それを常識でないと知りながらバックアップした延王もすごいし、また乗った他国もすごい。十二国が大きく動いた気がしました。十二国記を語る上で、絶対にはずすことができないのがこの作品だと思います。

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紙の本

深まる世界観

2002/11/29 00:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:葛城リョウジ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今回のストーリー内容は、十二国記の世界観をさらに深めるものとなっている。多国間の協力、唯一天の意向を知る碧霞玄君の登場、十二国記の世界を定める天の摂理の性質、等を中心としたストーリー展開は、大きな世界観の表現に、重要な役割を担っている。
 多国間の協力では、延と慶の二国に加え、恭、範、才、漣、奏の五国、計七国となっている。それぞれの国の、王、麒麟に大きな魅力が感じられた。これらの、魅力あるキャラクターが、ストーリーにどう絡んでいくかは、非常に見ごたえがある。
 碧霞玄君に関しては、その存在を通し、様々な面から、天の存在意義に迫ることになる。その過程では、不思議な緊張感を味わうことができる。
 天の摂理では、覿面の罪等を例にし、その意外な性質が明らかになる。これは、ストーリーの大きなポイントになっている。
 十二国記の世界観を、さらに深めたい人は、一度読む価値がある。

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紙の本

協力

2002/07/08 15:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:柿右衛門 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんといっても今回の見所は、いままで多少の交流はあったもののほとんど独自の道を歩み、協力することがなかった12国が全部の国とはいかなくても協力をはじめたことだろう。
 陽子は陽子がいた世界、つまり私たちの世界でいう「大使館」的な役割を作りたいと考えた。
そして十二国がお互い協力しあえば、もっとよくなると考えている。
 この動きは十二国記の世界にあたらしい風を吹くことだろう。
 私たちの世界では、お互いがかかわりをもつことで平和だけでなく、戦争をいう悲劇も起こってしまった。
 さて、陽子が持ち込んだ新しい風は、この十二記の世界の中になにを運んでくるのだろうか?
 ますます続きが楽しみである。

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紙の本

王になりたい

2001/05/22 11:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみひこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 時たま、大義名分を滔々と説きたくなる。日常から説く離れて、みんなと同じ様に目立たないように生きる自分から離れて…。目的を持って天に道理を問い、この世を正していく。民意を問い、仁の動物麒麟を傍らに侍らし、仙になって何百年も生きる。
 王になりたい。十二国の内の王になって一国を統治したい。だが、この12国の世界は、とても矛盾したファンタジー世界だ。天帝がいてその意向を伝える女仙がいる。麒麟も天意によって王を選ぶ。だから後はその王が正しく政を行えさえすれば国は栄えて、理想の世界が出来上がる筈なのに、仙になっても王はあくまでも人間で誤謬を犯し私欲に走り、妄執に駆られて国を傾ける。たとえ麒麟に選ばれても、王になる覚悟をもてない者もいる。そして、ファンタジー世界の象徴のような生き物の麒麟なのに自分が麒麟であることを信じられないでいる者もいた。そう、あのおどおどした子供の麒麟、泰麒。一見予定調和に見えるこの世界を揺るがす者がいて、初めて物語が始まる。そして、5年ぶりに彼の物語が始まり戴国の物語と『魔性の子』の高校生高里の物語がやっとここで繋がった。今回の主人公は戴国の将軍李斎。満身創痍の身体で慶国の王、陽子の元へ辿り着く所から物語は始まる。慶国もまだ『風の万里 黎明の空』の時から殆ど時間がたっていない。その中で、行方不明の泰王と泰麒を探す手助けを求めて、各国の麒麟と王が集まってくる…。
 王になることを夢見て、王でいることの困難さを読む。そんな読者にできることは物語が途切れないように祈ることしかないようだ。

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紙の本

十年ぶりの続編

2001/05/12 02:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黒い山羊 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 待ってました、ものすごく。『魔性の子』から、実に十年。このシリーズの時系列中で、一番新しい話であること、何より高里があちらとこちらを行き来した経緯が、やっと明かされるのだから、もう眠るのも忘れて読んでしまった。期待したことも何も忘れて、物語に没頭でき、作中の人物たちの価値観・立場の違いを、とてもはっきりと見せ付けられた。
 テーマは毎度のことながらかなり重いものだが、そこは登場人物たちの性格や、軽妙な会話が救っている。おまけに、登場人物の意外な成長や弱点に思わず微笑してしまう。何より、一人一人の前向きの姿勢が、私たちをも引っ張っていく。相変わらず、大きな物語であると思う。そして、何より面白い。読後の苦しいながらも、一風の清涼感を感じさせるのも相変わらず。そして、今回はそれほど、待たずに次回作が読めるらしい。『戴』という国の命運やいかに、といったところで、七月を待つとしよう。

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紙の本

麒麟が戻る。

2001/05/02 17:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ERI君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 待ちに待った十二国記の新作である。でも、テーマを聞いた時、それにしては短いと思った。やはり、今回で、この話は終わっていなかった。
 失踪した麒麟と王。その麒麟が国に戻った。王が戻る、後半が楽しみだ。しかし、最初から、行方不明の麒麟が戻る話と聞いていて、これだけ読ませるのだからすごい。すでに、外伝『魔性の子』があり、その裏話(こっちが、本筋とも言える)としても、すごいものだ。それだけに、どうなるか分からない、失踪した王の話が待ち遠しい。
 ただ、この作品から入る人がいるかもしれないが、そういった読者は、さすがにこの世界に入り込むのはきついだろう。そこは、シリーズ作品の欠点でしょうがないとは言え、気にかかる。まあ、他の作品がすぐに手に入れのが救い。でも、『魔性の子』が入手しづらいのが問題かもしれない。
 この後、この作品のX文庫版が出るそうだ。講談社文庫版とどう違うのだろうか。とっても気がかりである。汚い商売ではないよね。(宮引恵利)

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紙の本

読むべし!

2001/04/24 22:39

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投稿者:由貴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 同シリーズ中の「風の海 迷宮の岸」と「魔性の子」を繋げて、尚且つちょっと先に進む話。たぶん、ファンの誰もが待ち望んだ内容ではないでしょうか。
 この本から読む方は、上記の2冊を先に読んだ方が楽しめると思います。そして、ついでにシリーズを買い揃えよう!

 続巻が楽しみな終り方ですが、後を引く感じではなかったと思います。読み始めると止まらなくなりました。流石です、小野主上。

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紙の本

総ての物語が終結を始める

2001/04/19 21:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「東亰異聞」にて、小野氏の著作に触れた人々の中には、同じく、新潮社刊の「魔性の子」を手に取られた方も多いと思う。そして、(あれ?これって一体どういう話だったの?)などとご感想をお持ちだったのではないだろうか。「魔性の子」は、実は、別ラインにて何巻と続く大作の外伝だったのである。十二国記シリーズは、もともと、少女小説というジャンルから出版され続けていた。そして、女子中高生に独占させておくには、あまりにも濃く、深い世界観に、一部成年読者は、ピンクや白の背表紙の棚の前に、若い子に混ざって手を伸ばしていたものである。
 しかし、ここにきて、状況は一変。
 出版社の企みか、一般の文庫での再刊行。しかも最新刊は、一般の文庫から先に出版の運びとなった。国別に、ささやかにリンクしながら進んできた、十二の国の物語が、いよいよつながりを持ち始める。そして、「魔性の子」の答も、今明かされる。
 さあ、本屋に走れ。売り切れていたら、刊行済みのシリーズを、総て購入して、予習を怠りなく。(笑)
 泰麒の失踪と、その間の痛ましい出来事が、キミの胸を打つ。

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2004/10/27 13:00

投稿元:ブクログ

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2004/12/27 01:14

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2005/05/02 00:26

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2005/10/01 04:39

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2005/10/16 00:04

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2005/10/24 19:16

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2005/12/03 17:27

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