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階級にとりつかれた人びと 英国ミドル・クラスの生活と意見 みんなのレビュー
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紙の本
何故DCブランドの流行は止まるところを知らないのか?
2001/10/03 23:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:onomono - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日講演会にて議論があり、自分への褒美ではないかという意見もあったが、他の人、特に自分の友人が持っているから同じレベルでおつきあいするには、自分もDCブランド物を所有する必要があるというのが本命だと思う。そういったコンシューマリズムについては「浪費するアメリカ人 なぜ要らないものまで欲しがるか」に書かれている。
ロウアー・ミドル・クラスの象徴であり、日本語に訳しにくいと紹介されている「リスペクタビリティ」、一億総中流時代の日本では、まさにこの「リスペクタビリティ」を象徴するものがDCブランドであり、その消費は止まる所を知らないという状況が生まれている。
「コレクター」「ハワーズ・エンド」等の映画が、自分の生い立ちを恥じるロウアー・ミドル・クラスと、哀れみと優越感に満ちたアッパー・ミドル・クラスのやり取りになっているというのが面白かった。シャーロック・ホームズ、ミスター・ビーン、ハリーポッターまで登場するので、非常に楽しく読むことができた。
日本は敗戦によって階級制度が破壊され、学歴社会をベースに「お受験」に見られるような階級意識を顕在化させるものもあるが、総中流という社会の中では、DCブランドの所有という中流の証明書による自己満足で十分なのかもしれない。
今後、学歴ではなく能力主義の時代になると、そういった階級意識というものがどう形成されるのだろうか。
紙の本
もう一度「ハワーズエンド」を読み直してみた
2019/01/27 18:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとことで中産階級といっても、イギリスでの中産階級(ミドルクラス)の場合にはアッパーミドルクラス、ミドルミドルクラス、ロウアーミドルクラスに区別されているというからややこしい。アッパーミドルにもともと属している人たちは、労働者階級から這い上がってロウアーミドルクラスになった人たちのことを「成り上がりが、ミドルクラスのふりをして」とバカにしているという。それを踏まえてフォースターの「ハワーズエンド」を読み直してみると複雑だ。マーガレットとヘレンは生粋のアッパーミドルクラスで、バーストはロウアーミドルクラスの事務員。そこには、見えない壁が立ちはだかっている。イギリスとはそういう国なのだ
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