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・その後50年近く誰もやろうともしなかった南極大陸横断を、1910年代に計画し実行したシャクルトン隊。不運にも途中で船は氷に閉ざされた上沈没するも、犬ぞり、カッター船と2000km近くを旅し、28人が全員生還したという奇跡のようなお話。
・2年近く28人の男が集まって、半分は荒くれと言える船員だったのに、よく「蝿の王」的な展開にならなかったなと感動。強力なリーダーシップがあると、人は人でいられるのか。
・船の沈没から氷上のベースキャンプ、カッター船での航海、島での生活、そして再びカッター船での果てしない航海、やっとの事で文明のある島への到達、でもこれで終わらず前人未到の島横断、と次から次への苦難がホント漫画かよこれ、というくらい。それなのにやり遂げたシャクルトン隊の偉業は、最初の南極横断よりも確実に素晴らしいはず。それがたとえ南極探検史上には意味を残していないとしても!
・こんなにアザラシとペンギン食べちゃう人たち始めてみた。
・「アンデスの聖餐」と色々かぶって読めた。あちらの方が悲劇かな。
・以前読んだ「先任将校―軍艦名取短艇隊帰投せり」も優れた統率者のおかげで犠牲者無く漂流から帰還したという内容だったけど、スケールというか、困難の多岐さはこちらの方が上だった。
・人間ってすげえなあ。すげえなあ。
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昨年非常に話題になった英国人探検家アーネスト・シャクルトンの1914-1917南極探検のノンフィクションものです。広告などでもとりあげられたり,いろいろな出版も相次ぎました。この文庫本は最高のできです。数あるエクスペディション・ノンフィクションの中でも非常に評価の高い作品です。
アムンゼンらによる南極点到達の後のことなので,これまで日本でもあまり知られてこなかったエクスペディションですが,何と言っても遭難後の困難な状況の中から28名全員を奇跡的に生還させたシャクルトンのリーダーとしての苦悩が想像されます。
近年読んだ中でも第一にお薦めとして揚げられる1冊です。
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事実は小説より奇なり とはこの本から出たのか と思えるほど波瀾万丈の連続です。
友人に勧めたところ、みなさん一気に読んでしまいました。
一読の価値有りです。
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これを旅本とするのは、実際に漂流した人びとにとっては心外だろう。しかし、もう90年も前の出来事なのだ。旅本として紹介させていただくのを許していただこう。
1914年12月5日サウスジョージア島を出港したエンデュアランス号は翌1月18日南極大陸の沿岸で氷に閉じ込められ、そのまま夏が終わり、冬を越えて、ついに10月27日氷による大圧迫をうけて船を放棄。本当の冒険が開始された。船長以下27名の乗組員は全員が小さなボートで、あるいは歩いて、あるいは犬ぞりで極寒の海を漂流していく。船長をはじめとした乗組員ひとり一人の決断や、「不」決断が素晴らしい。人間はその意志で、生き抜くことができるのだという、事実。16年5月、全員が生還する。それにしても、想像もできない厳しい状況の中で、絶望せずに生き抜く物語は、信じられない!20世紀のはじめに、氷に閉ざされた南極海を半年以上さまよって、たいした装備もなく、そして明確な希望もなく--多分これが一番重要だろう--そして生きて帰ってくる--もっとも生きて帰ってきたからこの本が出版可能になるのだが--感動的である。
この冒険があの有名な「求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る」という広告の冒険だったのは解説を読んではじめて知った。
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普通なら死んでいると言う過酷な状況の下にも、お互いを励ましあいながら奇跡的に生還。 その、過酷な状況の説明が克明過ぎて、読んでいてヘトヘトに疲れる。 まるで、一緒に遭難した気分になれる。 あまりの悲惨な状況に辛くなって、ところどころ斜め読みしてしまった。 本当にこれでもか、これでもかと言う自然の猛威をもれなく書かれているところは著者の調査の結果であり、頭が下がる。 人間、その気になれば出来ない事はない。 気持ちの問題だ。。 とここではハッキリ証明されている気がする。 強い精神力って本当jに必要なんだな。。 冒険家の人は必ず読んで、あらかじめ精神的に疲れておこう! エンデュアランスでも死ななかったんだ。。 と冒険中の過酷な条件下で思い出して生きて帰ろう!
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平常な時も、ものすごい困難な状況に陥っても、淡々と話が書かれているので、ふーんてな感じで読んでもーた。しかしこれは凄い話すぎ。普通もう死んでるって。最後は安堵と思いきや、陸地入ってからも苦労は続くんで、頭に血が上って最後は一気読み。
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アムンゼンとスコットの南極到達一番乗り争いは有名だが、
南極に行こうとして、何も果たせず帰ってくるだけでけなのにここまで大変とは、一人の落伍者もなく帰ってきることがすごい。
あまりに大変なことでありまた現実がたんたんと描かれる。
シャクルトンは英雄である。
ノンフィクションの醍醐味ではあるが、もう少し文学的香気がほしいと思うのはわたしだけであろうか。
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南極大陸横断に挑戦したシャクルトン隊の漂流記録。
1914年、エンデュランス号は船出後一ヶ月足らずで流氷に阻まれ、遭難。本書ではその後一年以上に渡る南極海での漂流生活を克明に描いています。
旅は困難に続く困難の連続で、寒さ、食料不足、小さなボートでの南極海決死の脱出など絶体絶命のピンチが襲いかかる様子はこれ以上まだ試練が続くのか!とハラハラして非常に引き込まれるものがあった。
また、そんな悲惨な状況にあってもサー・アーネスト・シャクルトン隊長をボスとして結束し、希望を棄てなかった隊員達が28名全員帰還という奇跡をたぐり寄せた事実に熱く感動した。オススメ。
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一度は読むことをおススメ。
困難にいかにビジョンを持って楽しく導けるのか。。。もちろん幸運だったこともあると思いますが、全員生還させるという強固な意志は素晴らしい
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「南へ-エンデュアランス号漂流」と対をなす作品です。同じ出来事を、第三者である作家の目から書いておられます。写真家の星野道夫氏が、ご自身の取材時、常に原書を携行されていたそうです。また、日本語訳について星野道夫氏が尽力され、「星野道夫氏の贈物」として紹介されたそうです。南極点到達を競ったアムンゼンとスコットの話は、中学(?)の教科書で知りましたが、この出来事は全く知りませんでした。不屈の精神、リーダーシップ、など、学ぶことの多い作品です。
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約1年半の漂流から28人全員が生還した探検隊の物語。
ノンフィクションだけに徐々に深刻になっていく過酷な極限状況にひきつけられる。
リーダーシップの参考になるとの前評判については疑問アリ。
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いつ終わるかわからない過酷な状況から、全員無事に生還したのは奇跡であるが、その奇跡を起こしたのは一人の男のリーダーシップによるところが大きい。
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連休中にこの本は読んでおきたいと思っていた『エンデュアランス号漂流』を読了。
読めてよかった。
南極探検というとアムンゼンの偉業やそれと先を争ったスコットとの比較が有名だが、そのアムンゼンの南極点到達から3年後の1914年に南極大陸の初横断に挑戦するために28人で出港、南極大陸上陸を前にして流氷に閉じ込められ船は難破し後に沈没、当時はこの海域まで届く無線技術はなく、またイギリスは第一次世界大戦に突入していたため救援隊の派遣はままならず、完全に孤立してしまった。
そこからがすごい、いや、「すごい」などという形容では表現のしようがない。
28人は犬とともに氷上をボートを引いて流氷群を横断、6ヶ月かけて無人島であるエレファント島へ上陸、そこから6人のみが甲板もないボート、ジェイムズ・ケアード号に乗って出港、ついにもともと出発地であるサウスジョージア島に上陸、氷河だらけの同島を陸路横断して捕鯨基地に救助を求め生還。さらに隊長のシャクルトンは取り残された隊員の救助のため何度も流氷の海をエレファント島を目指し、遂には「全員」救助(全員生還)するという結末。
…と書いてしまうとあっけないが、その間実に22ヶ月…。よくもまあ全員生還出来たもの…と驚嘆せざるを得ない。
この出来事は「リーダーシップ」のテキストとして取り上げられることも多いようだが、実はこの本を一読しただけではどのあたりがリーダーシップの見本と言えるのかはよく分からない(と思う)。
しかし、漂流~生還までの間、小さな小競り合いは日常茶飯事であったと同書にも書かれているが、深刻なメンバー間の対立なく、「全員生還」というミッションに向けてそれぞれがなすべき役割を完全に果たしたという点は驚くほかない。
シャクルトンが変わり果てた姿で捕鯨基地にたどり着き、「シャクルトンと申します」と告げた際には思わず(というか、当然のことながら)涙が出そうになってしまった。
同書はすでに絶版になってしまっているようだが(私もAmazonのマーケットで入手)、ぜひ復刊を望みたい。
名著。
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道具や衣類も今より各段に発展していない時代に あらゆる危険を乗り越えるのはとても困難だ、まして全員の帰還は本当に奇跡だっただろう 想像は全く追いつかない 壮絶な毎日だっただろう 実話は記録的になりがちだがストーリーと記録がうまくからまり読みづらくなかった 人間の強さは凄い
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南極大陸横断を目指したシャクルトン船長率いるクルー達の壮絶な生還劇。生きようとする力のすごさを感じる一冊。
苦難の連続でもあきらなめい精神力に脱帽。